【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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職人技を持つ匠の次なる仕事。

2015-02-21 10:00:00 | 日記

先日、ニュースを見ていると、一世を風靡した匠が出ていました。


久保田五十一さんという方で、バット職人だった方です。

イチローや松井といったメジャーやプロで活躍する選手のバットを作り続けてきた名工です。


その番組では、披露しませんでしたが、おそらく以前ある番組で、バットスイングの音を聴くだけで、

どんな打球で、どの方向に、どれぐらい飛んだか、クリーンヒットか凡打かを見極める人だったと思います。


またアオダモのバットを作らせたら、凄い人だったと記憶しています。


そんな久保田さんは、今、別の仕事に転職したそうです。

その仕事とは、何と、そば打ち職人。


そばを延ばすそば打ちの棒も久保田さんの手作りだそうです。

バットを加工するように、アオダモの木を加工して、自分用にして使っているそうです。


同じそば打ちの棒と比べると、明らかに、光沢があって、滑らかで、表面がツルツルしています。

肝心なそばも光沢が出て、綺麗に仕上がっておいしいのだそうです。


久保田さんは言います。

「私たち職人は、バットにしろ、そばにしろ、素材の良さを超える仕事は出来ません。その素材や材質が、良いものだったら、

必然的に良いものに仕上がる。ただそれだけです。」


非常に謙虚な方です。「イチローも松井も、自分のお陰で活躍出来たんだ。」とは決しておっしゃいません。


またバット職人を辞めたことも、バットを頼まれていたプロ野球選手たちには、言っていないそうです。


職人の方にも色々な方がおられますが、こういう謙虚な職人の方の手から、凄い記録が生まれる。

改めて凄いことだなあと感じました。


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