【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

銘木を用いた工芸品を専門に取り扱う通販ショップの店主のブログです。
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今年もありがとうございました・・・。

2015-12-31 10:00:00 | 泉亀からのお知らせ
明日、当店は、開店して3回目の年を迎えさせて頂くことになります。


「石の上にも三年」この言葉を目標に何とか取り組んでまいりましたが、振り返ってみて、様々な事を体験できた一年だったと思います。





年明け早々から、当店初の外部イベントとなる「第1回ギャラリー展示会」を開催。商品ラインナップからどの商品を展示するかを一から

検討し、新たに展示棚に合った商品を企画し、匠に製作を依頼する。

大変でしたが、「銘木工芸品とはこういうもの」という当店からのメッセージを多方面に発信できた機会ではなかったかと感じています。



またユーザー様から直接のご依頼より生まれた特別オーダーによるペアペンダントの企画、製作、販売に携わらせて頂けたことも非常に

貴重な経験でした。 その後の商品企画やプロデュースに大きく役立ちました。


そして、これから、飛躍していこうとしていた矢先、当店は黒船来航のような危機も体験しました。

システム運用会社の事業譲渡による突然のサービス終了。

「マジか・・・。」不平不満、愚痴、何度こぼしたか分かりませんが、そんなことでは状況は変わらず、当店は前に進み続けなくては

なりません。



「今後どのように運営していこうか。」と思い悩み、何日も眠れない日が続きました。


しかし「何事も負けない心で切り抜けていこう。」と打開策に取り組み、1ヶ月後、代替システムを見つけることができ、何とかこの難を

乗り越えることができました。



この一年、振り回されて大変だった事もありますが、何とか運営させて頂くことができたのは、当店を心よりご支援、応援して下さる

多くの方々に見守られたお陰だと、しみじみと思わせて頂きました。


ユーザー様、仕入先の匠の方々、取引関係先の方々、本当にありがとうございます。



来年は、さらに幅広い視野で銘木工芸品を見つめ、皆様のお役に立つご提案、プロデュースを心掛けてまいりたいと思います。



本年は、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。

皆様も良いお年をお迎え下さい。



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迎春準備。

2015-12-30 10:00:00 | 日記

あれこれと、日常の業務や雑務に追われている間に、今年もあと二日となりました。


迎春準備もまだまだ整わないものもあります。 大掃除も充分とは言えない箇所もたくさんあります。




我が家では、祖母が言い残した言葉を年末は守ってきております。それは、



「12月29日には、迎春の買出しは、したらあかんで。 『29 ニ度苦しむ』と言うて、縁起が悪い。」と毎年言っておりました。



そんな訳で、迎春の買出しやお正月に必要なことは、前日の28日か翌日の30日にするようにしています。



最近は、最寄のスーパーなどで、大概のものは揃うようになりました。 また事前に申し込んでおけば宅配サービスも便利です。



そんなに年末だからと、走り回らなくてもよくなったので、有難いです。



少し前までは、迎春の買出しには、よく大阪日本橋の黒門市場に行っていました。



あの賑わいを見ると、「年末だな。」と感じていました。 鯛やフグ、おせち料理の食材や野菜、雑煮用の餅など、メモを頼りに



色んな店を廻って買い揃えていました。



「兄ちゃん、縁起物やから、これもつけとくわ。」と言ってサービスしてくれたり、


「もう、31日までで、終いやから、どないや。」と安くしてくれたり、あの活気に満ちた雰囲気も年末らしくて好きでした。




今年もあと二日、悔いがないように過ごしたいと思います。



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未から申へ。

2015-12-29 10:00:00 | 日記

父の小学校時代の同級生で古くから陶磁器を扱ってご商売をされている方がいらっしゃいます。


その方が、父にいつも年末近くになると、贈って下さるものがあります。


来年の干支の置き物です。 かつては、非常に大きくて重さもしっかりとしたものを頂いていたのですが、「うちは狭いし、小ぶりな


ものがいい。」と父がリクエストしたら、ちゃんと対応して下さっています。 ありがとうございます。



今年は、未年なので、羊のこんな置き物でした。






玄関に置いてほぼそのまま一年が過ぎましたが、羊の毛のように温かい想いをたくさん体験できた一年でした。



今回は、こちらを贈って下さいました。






来年は申年なので、親子の猿の置き物です。愛嬌があって可愛らしいです。


さて来年はどんな年になるのでしょうか? とりあえず、木から落ちない一年にしたいと思っています。



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年末の恒例行事。

2015-12-28 10:00:00 | 日記

我が家では、毎年、年末の恒例行事になっている事があります。


それは、こちらです。






富山の家内の実家から頂いた「天神さま」を飾る事です。



この「天神さま」は、息子が生まれた時、初めてのお正月に飾るように贈って頂きました。



富山では、長男が生まれると、母方の実家から、「天神さま」を贈る風習があります。 「天神さま」、即ち菅原道真公です。


学業の神として有名ですよね。 大阪でも天満宮などで祀られています。


信仰物というより、むしろ男子が生まれた時の風習としての要素が強いようです。



本来は、富山の彫刻で有名な井波で木彫りの天神さまをオーダーメイドで彫ってもらうのが通例らしいのですが、うちは、床の間


も狭く、収納スペースが限られているので、実家に無理を言って、掛け軸にして頂きました。



これを飾ると、「今年も無事に終えられたな。」「来年も良い年に。」との思いが沸いてきます。



あとは、この前に鏡餅を飾って、しめやかに新年を迎えたいと思います。



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当店のルーツ。

2015-12-27 10:00:00 | 日記

当店から南へ少し下ったところに、かつての「泉平銘木店」だった場所があります。


当店の店主である私の祖父がかつて丁稚から修行し、独立するまでお世話になった銘木問屋です。



その場所は、今は、こんな感じです。





少し前まで、コインパーキングでしたが、近々、商業ビルが建つらしく工事用フェンスで覆われています。



「泉平銘木店」当時は、もっと敷地が広く、東側を通る御堂筋の付近まで全てお店だったそうです。


お店も住み込みで多くの方を抱えていて大きなお店だったそうです。 明治初期頃の大阪市内の地図には、きちんと店名が載っています。



私の祖父も、そんなきちんとした銘木問屋の大棚に入れて頂き、基礎から修行させて頂いたようです。



そんな祖父が50歳を過ぎてから、現在当店のある場所にて、「泉亀銘木店」を開くことになりました。


そこもかつては、きちんと地図に載るぐらいの有名な料理店の跡だったようです。



祖父は、「わて、今度、独り立ちしますねん。」「よろしゅう。」と取引先の方々のご挨拶に廻ったようです。



開店初日には、「買いにきたで。」「おめでとうさん。」と取引先の方々が開店前から待っていて下さったと聴きました。


真面目で世話好きだった祖父の人柄が偲ばれるエピソードです。



その後、父を経て、私へ、というふうに「泉亀」の屋号が引き継がれていくことになります。


祖父は、マツの販売を得意とし、父は、マツから意向してスギを中心に取り扱っていました。 「泉亀には、良いものが揃っている。」 


と謂われるような運営をすることが、祖父と父のポリシーでした。 そして私は銘木工芸品へ。



事業スタイルは、時代とともに変わってしまいましたが、当店は、ふと沸いて出たようなお店ではなく、きちんと祖父からの銘木の基礎が


ありました。



その基礎があったからこそ、「工芸品ショップ泉亀」が生まれたとも謂える訳で、そのルーツには、感謝を忘れてはならないと感じて


います。



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