心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

秋葉原無差別殺人・加藤智大の心の闇をカウンセリング(6/4の書き込み)

2008-07-10 11:19:20 | 心の闇と重大事件
次第に「うつ」の深みに気おされていく加藤には

「ギリギリいっぱいだから、ちょっとしたことが引き金になるんだろ」という予感の言葉が後に吐き出される。・・


それでは時系列にしたがい
前回からのつづき、6月4日の書き込みから・・

「後輩に彼女ができたみたい その幸せ自慢を毎日されてる いい奴なんだけど、自分の中のどす黒い感情が抑えられない」・・1

「眠い なぜか目がさめる」「なんの病気なのかしら」
「ものすごい不安とか、お前らにはわからないだろうな」・・2

「俺がなにか事件を起こしたら、みんな『まさかあいつが』って言うんだろ」「『いつかやると思ってた』そんなコメントする奴がいたら、そいつは理解者だったかもしれない」・・3

「親が書いた作文で賞を取り、親が書いた絵で賞を取り、親に無理やり勉強させられてたから勉強は完璧 小学生なら顔以外の要素でモテたんだよね 俺の力じゃないけど」
「好きな服を着たかったのに、親の許可がないと着れなかった」・・4

「ひとりぼっち」「誰もいない」「みんな俺を敵視している」
「この先も現れない 一生無視される 不細工だもの」
「汚いものを見るような目で見るなといっているのにどいつもこいつも」・・5

「友達ほしい」「でもできない なんでかな」
「彼女さえいればこんなに惨めに生きなくていいのに」・・6


1は 加藤にはかなり決定的なダメ押しになった「事件」かとおもわれる。

現実的な孤立感がまた「うつ」をはげしくする。


2は うつ病の進行に見合うように、

自律神経の異常亢進として眠気と覚醒が乱れてあらわされる。


3は この言葉が事件の犯行をリアルに予告するものだとするのは未だ早計と考える。

この以前からも犯行に直結するバッドフレーズが書き込まれているが

いずれも直接的な「実行の契機」ではなく、

あくまでも幼児期以来溜めこまれてきたバッドイメージの表出による「うつ」回避行為として見ること。

もちろん、これらのバッドイメージが犯行を現実化させるための必要条件であることはまちがいない。
なぜなら「人はイメージしたことだけを実行する」から・・


4は 加藤に密着した両親の関係意識。子どもから見れば親の関わりすぎがこのように。


5は 「うつ」「孤立」の姿。可愛そうな自分というおもいもある。

また強迫観念としての関係妄想があらわれている。


6は ついに「対人関係」のなにごとも理解できずに、ただ不可解な思いだけが表現されている。

また「彼女さえいれば△△するのに!」「00さえ治れば仕事に行けるのに!」という思考パターンこそが、

最も典型的な心の病理の人の考え方であるのだ。

この「自己観念・言い訳」を拠りどころに「安心を得る」という

特有の自己矛盾に陥ってしまい、

思考の堂々めぐりだけがいつまでもつづけられる。・・

このようにして病理的思考をする彼、彼女の願望は

「ついに実行・実現されることはない」のである。・・

(つづきはまた明日にでも)



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