心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

秋葉原無差別殺人・加藤智大の心の闇のカウンセリング(続編)

2008-06-20 16:46:59 | 心の闇と重大事件
「母子密着」という無自覚な抑圧は

いったいどのような結果・症状を招くことになるのか?


小学校の卒業文集によると、自分の性格を

「短気、ごうじょう、どん感、どじ」と表現している。

これは母親に言われてきたバッドフレーズの言葉に他ならないのだ。


そして、卒業までの6年間を「5万2560時間」とあらわすとき

気の遠くなるような「負の人生」をすでに歩んできたことを了解している。


あるいはまた、周囲の人や本人の言葉から

「しつけか虐待か分からない」抑圧行為のあったことがうかがえる。・・


この加藤少年に負の6年間を辛くも生き延びさせたものとは何か?

親たちの抑圧を受けながら生き延びるためには

抑圧に見合った報酬が必要だったはずだ。

脳内ホルモンのアミンの浸潤を切断するためのドーパミンがどうしても無くてはならなかったはずである。


脳はどんな形であれ、行動にともなう快感報酬をもとめるもの。

ただし厄介なことに快感報酬に「善悪を問わない」のは

「生存の恒常性」が最優先であることを根拠にしているゆえである。


またここで仮に脳にドーパミンを得られない場合

ひとは行動停止に陥るしかない。

「行動が止まる」生き方とは

はげしいうつ病であり、自閉行為である。


このとき加籐少年は密かに自分の内面の世界に向かいだしたといえよう。

すべての心の病理はここからはじまるのだ。


加藤少年の脳に報酬としての快感を得るためには

強迫的な逸脱のイメージを右脳に表象するくらいしかなかった。


もはや正しい快感報酬は運動による評価ぐらいしか手に入らないのだ。

そんなことでは追っつかないほど、切迫してくる者に対して

「見えない抵抗」をしつづける他ないとおもったときに、

負の快感としての「破壊」が始まる。・・


「破壊」はさまざまな形をとってあらわされる。

家では「親にウソをつく」、「破壊の代理としてのゲームをする」ことから始まり

外では「会話を壊す」、「その場を放棄する」、「キレてみせる」といったところから、

やがて「小動物を虐待する」、「万引きをする」、「弱い人をイジめる」、「暴力的にふるまう」ようになり、

これらを蓄積、その経験を元に一人のときに

「幻聴」や「幻覚」を喚起させて「妄想」をつくり「ストーリー化」する。・・


さらに加藤少年は中学生の思春期を迎えたときに

心身の性的な発達にどのようにかかわったのであろうか?

ゲームの美少女キャラクターに没入し、

「過去を問われること」を弱みと感じ、

「CROOKED(ひねくれ者)」等と英語で紹介する意図は?・・


美少女キャラクターとは、性的な関係意識が幼い事をしめしている。

過去を問われたくないのは、

負の快感報酬の「破壊」を知られたくないためである。

CROOKEDなど英語で表現したのは、

ある種の評価を得ようとしたミュンヒハウゼン症候群の兆候を示しているのかもしれない。


中学卒業後、進学校に入れても、そのうち勉強ができなくなるのは

負の快感報酬の行動を進行させた者の宿命といえる。・・

(次回につづきます)


















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