(有)大津屋 駅前本店

湖西の限定酒 ”これっきりごめん”
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ハンナリという大阪弁

2011年01月16日 16時51分08秒 | ひとりごと
 ある席でSさんから「大阪弁で言うハンナリとはどういう意味だろう」という質問が出た。
「花やかなとか、明るい、とかいった意味だと思いますヮ。はっきり答えられないけど、悪い意味ではないことは確かですヮ」と席にいた仲居さんの説明で、その場は終わったが、大阪で暮らした事のない私は、なんとなく大阪弁に興味をそそられて、それからしばらくたって、たまたま本屋で「大阪ことば辞典」(牧村史陽編)を見つけ、早速買って調べてみた。

ハンナリ=はなやか、はればれ、明朗、陽気、くすんでいない(気質や色彩などについていう)。
花なり(花形、花姿。身なり、いびつなり、などと同じ類で花やかな形)。
花にあり→花なり、あるいはほんのりではないかなど、かって難解大阪弁研究会で種々の節が出たが、結論にはいたらなかった。(同辞典)。

Sさん、納得してくれましたか。しかし、あらためてハンナリという言葉が、暖色系のいくつもの色が滲み合ったような感じを持っている事に驚く。あるいは、それが大阪弁の本質であるかも知れぬ。
それに昔の大阪人は、同じ事を言うのにもユーモラスな表現を使ったらしい。
日本人にユーモアがない、などと言われるが、決してそうでなない。忘れていると言うべきである。

「不景気なところへ物価は上がらずで、サッパリいけまへんがなァ」というのが、現代大阪人の嘆きであろう。かなり深刻である。それでも「不景気でダメダッ」式の東京弁よりはるかにやわらかいが、昔の大阪人なら、「狐にヤイトでセンチ場の火事や」と言いそうである。狐にヤイトは「困窮」(コンキュウ),センチ場(便所)の火事は
「ヤケクソ」。大阪ことばは辞典はまだたくさんこの種の「掛け言葉」を載せている。

 倒(こ)け徳利で出放題
 仏壇の底抜けで阿弥陀(涙)がこぼれる
 下手な将棋で金銀持って苦しんでいる
 赤児の行水でタライ(足らい)で泣いている
 五合徳利で一升(一生)詰まらん

こういう言い回しをすると、深刻なことも深刻でなくなる。今年のような問題山積という事態のもとでは、この昔の大阪人の笑いの知恵に学びたいものである。
「正月の鯛でにらんでるだけ(手が出ない)」
などとあきらめずに。、ハンナリと行こう。

 ついでに「樽は呑み口より垂れ落ちるゆえにタルといい、徳利は口よりドクリドクリと出るゆえにトクリ、チロリは口よりチョロチョロ出るゆえの名なりけり」だそうである。

 深刻な不況のご時勢とあれば、トクリじぁなしにチョロチョロがいいかも知れない。
ハンナリとチョロチョロをどう結びつけるか、これはそれぞれの知恵に待つほかあるあい。少なくとも「猿の病気でキキ(聞き)づらい」話はなるべく出さぬことにしよう。

新年のご挨拶 2011年

2011年01月04日 08時33分34秒 | ひとりごと
新年 あけまして おめでとうございます。
新しい春を 心からお慶び申し上げ、今年も 旧に倍してのお引き立てを 願い上げます。

初めに行動があった

―創る、から 育てる、へ―

初めに行動があった・・・これを今年の課題と致します。
「なんびとも行なうことなしに、意欲することはできない」と、フランスの哲人アランが書いております。
その門弟で行動的な作家アンドレ・モロワは、師の教えを受けて
「実行が意欲に先行しなければならない」とも言っております。


 行動するということは、身ぶりや言葉によって、外部世界を自発的に変えることです。難しい業界条件や環境変化を、受身で考えて悩み続けたり、行政や業界組合のいう自助努力の四文字を唱えているだけでは、希みも救いもやってきません。
まず、自分の頭で考え、自分の口で発言し、自分の手足で行動することから始めたいと思います。
 自らの商売は、自らの責任において考えて
「豊なる存続」への道を積極的に求めたいのです。そのためには、何をどのようにしたら、よいのでしょうか。

創る、から 育てる、へ
「目的のために手段を選び、創る」ことを、昨年の年頭に申し述べ、誓いました。
そして、この一年間、「もの」づくりで
地元の、志を同じくする有志(鷲津商店街協同組合・湖西逸品会)とともに、湖西産とことん豚を使用した
「おらんピッグポ-クカレ―」「どて煮」「ハム・ソ-セ-ジ」などを創り、
「こと」づくりで、生産農家とコラボした、三遠中央市場「おいでん村」を立ち上げました。

 そして、今年は原点回帰を目指し、買物代行なる、参加する仲間に共通する商売の原点、御用聞き販売を模索し立ち上げようとしています。

 世情は大変厳しい状況が続いていますが、
「調査」「分析」「企画」「行動」「評価」サイクルを用い、慎重なうえにも大胆に行動を興していきたいと考えています。

「地縁・血縁」から始まり「義理・人情・わび・さび」を、商売の原点に位置づけ関係者一同協力して進みますので、本年もよろしくお引き立ての程 お願い申し上げます。