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(実録)会社倒産&自己破産のススメ

コトの顛末と関連する法律・理論をお伝えすることで、この道をお考えの方々の心の負担が軽くなるよう願っています。

水道光熱費、パソコン関係の支払いが不能の時は

2011-11-29 | 【1カ月半前】

電気・水道・ガス・電話などの料金が残高不足で口座から引き落とされない場合
記憶では、再振替日が記載された督促状が届き、その日までに口座への入金を促され
再度、不能の時には振込用紙が送られてきたと思うのですが
会社と住居の両方で枚数が多過ぎて、保管することなく廃棄してしまったため
今となっては確認することができません。

いずれにせよ、口座に残高はないのですから、どこも引き落とされるはずがなく
振込用紙が届いてから、払うか否かをゆっくり考えることにしていましたが
基本的には、供給がいずれストップしてもなんら問題ない会社分は
ひとつ残らず支払い先から除外することに決めていました。

Xデーまでの約1カ月間だけ、今まで通りならば良いのですから。

一方、自宅の方は次に二女夫婦が住むことになるのですから
これらの引き継ぎを確実にする必要があり、そのためにも振込用紙が手元に全部集まってから
彼らとその按分を考える、つまり、口座からの支払いを一旦、全部ストップして
かなり昔がそうだったように、言うなれば手作業で払うことが一番確実だと考えてそうすることにしました。

ちなみに、今や、集金人という存在は完全に消え失せたようで
人件費の削減が主たる理由だと思うのですが
表面的には、現金を扱わせる危険性を考えてのことだと説明されました。

表面的とはいえ、同じ会社の人間が信じられないと聞こえなくもなく
そうぬけぬけと消費者に告げる神経を疑問に思えなくはありませんが
すでに世の中はそうした状況になっているということなのでしょう。

さて、私の会社で使用していたパソコン関係の支払いは2つあり、1つはプロバイダー料です。

こちらは電話連絡が可能でしたので尋ねたところ、自動口座振替書の再提出が必要とのこと
また、その処理が完了する2~3カ月後に、それまでの未払い分がそっくり、遡って引き落とされるそうです。

この“処理が完了する期間”が明確でない理由は、金融機関の都合に因るのだそうです。

また、未払いのまま他のブロバイダーに変更されてしまったら
切断されるまでの分は取っ逸れる、と言うものだから、遡って払わされる場合との不公平を指摘して
その分を半分程度に値引くよう交渉しましたが、軽く断られてしまいました。

ちなみに参考までに申し上げると、たまたま手違いで実際に経験したのですが
引落しができない旨の連絡はメールと郵便の両方で届き
記載されていた期日に入金がないと、その期日の翌日には本当に接続不能になりました。

最後に引き落とされたのが9月でしたから、約3カ月後の12月中旬のことで
その間の分は振込にても支払いができます。

ところで、もう一つのパソコン関係の支払いには、ヤフープレミアム会員費がありました。

これは会社名にしてあるうえに依頼書を提出することなくネット上で申し込んでいますので
直接話せない曖昧さを回避するため、引き落とされないまま放っておくことにしました。

パソコンを今後、どう利用するか未定ですので、この有料会員が不要になる可能性もあるからで
また、そもそもクレジットカード払いで申し込んだそのカードは
すぐに確実に使えなくなるのですから、今後のことが見えてから対応することにしたのです。

さらに、クレジットカード以外でヤフーの自動振替ができる銀行口座は
確か楽天銀行だけでしたので、こちらに口座を開設しなければならない事情もありました。

そして、カードが利用できない理由でプレミアム会員から除外されたのは
11月末のことでしたのでブロバイダーの対応よりも2週間ほど早かったことになります。

このように、水道光熱の供給が実際に止められたり
パソコン関係がそれまでの条件で使えなくなるのは、何度かの督促なり注意の連絡が入ったりして
噂で聞いていた通り、最後の引落しから2~3カ月後のことですので、特に慌てる必要はありません。

心配性の方は、面倒ではありますが、こちらも振込により支払う方法があります。

 

 


残高不足で引落しできない場合のクレジット系の対応

2011-11-28 | 【1カ月半前】

初めて2〇日に口座を残高不足にするに当り、一番対応が判らなくて不安に感じられる
クレジット系の請求元に電話を入れてみることにしました。

私が利用していたのは、個人ではデンタルローン(請求総額約70万円、月返済約4万円)
会社では、業者オークションから車を仕入れる代行会社の
会費・ネット利用料・陸送代等の支払い(請求額約7万円)の2つです。

(実際には、ガソリンスタンドもカードに加入させられて
約2万円の翌月一括払いがありますが、これは今回の対象から外しました)

具体的には、この残高不足は予期していなかったことで、次の入金を待って支払えることを伝え
「許される猶予期間」と「この分の支払い方法」を尋ねたのです。

結果は「翌月20日まで」と「送付する振込用紙で」とのことでした。

ただし、試しに20日は難しいかもしれないと告げると
さらに1週間、つまり、翌月の引落し(振替)日までは簡単に延ばせましたし
再度、この日の直前にXデー以降の日まで先延ばしを依頼してOKになっています。

つまり、会社の電話は撤去され、また、弁護士から受任通知発送の連絡が入るまで
自宅の電話には出ませんでしたので、その後、この方とお話しすることはなく
結果として踏み倒すことができたことになります。

これで分かったことは、こうした猶予を依頼する際は、例えウソでも
いつ頃なら支払えるかをはっきり告げておくとその間に請求してくることはないこと
また、入金予定が狂ったとその後も2度、再延期に応じてくれるのですから
1カ月ちょっとは難なく先延ばしができることでした。

この手の請求元から電話があるにしても、私が知る限り
朝8時から夜8時までの間しかできないことが法律で決まっているはずですので
その間だけ電話をシカトしていれば大丈夫ですが、念のため、私のように、こちらからの電話は
ナンバーディスプレーで分かってしまってもいいように、撤去される会社の固定電話を使いましたし
携帯番号を尋ねられても持たない主義であることにしていれば万全です。

ただ、電話に出た回収担当者は、話の感じでは押しの強い男性や年配っぽい女性ではあっても
強い口調や脅迫めいた内容もなく、特に心配する必要などありません。

事前に連絡したことが良い印象を持った結果かもしれませんが
強引な取り立てが社会問題になった以降、すっかり影を潜めたのでしょう。

なお、引落し不能の分は単独で振込むことになり
それが自動的に加算されて翌月、2カ月分が引き落とされることにはなりません。

 ところで、クレジット系という分類には含まれないと思うのですが、私には
〇〇銀行が別会社で運営しているカード会社からのカードローンの借り入れに対して
リボ返済(総残高約40万円、月1.5万円)もありました。

これの引落しができない場合の対応はちょっと違うことを後から聞いています。

それは、月の引落しができる残高があった時点で勝手に振替ができるらしいことです。

上のクレジット系との違いが分かりますか?

そうです、クレジット系は振替日に残高不足ならば
翌日に入金があって金額を満たしても引き落とされることがなく
必ず振り込まなければならないのに対して、このカード会社の分はいつでもできるということです。

この大きな違いがなぜなのか、〇〇銀行の子会社なので
余計な詮索を避けて直接、真偽のほどが確認できなかったことは付け加えておきます。

 

 


銀行口座の残高をゼロにする不安

2011-11-26 | 【1カ月半前】

*今後の支払いは、会社・個人ともに、将来の私の生活で付き合いが必要な所へのみ行い
その他は停止する。その選択は私の一存でよい。
水道光熱・電話等は2~3カ月未払いでも供給はすぐに止まらない。

*銀行への返済を1カ月間猶予するように依頼し、10月分から停止する。

*以降、勝手に返済に回されないように、会社・個人ともに貯金通帳に現金を残さず
全て現金で保管する。他銀行の通帳にも念のため現金は残さない。

*その他、クレジットなども引落し不能になり直接請求が来るが、猶予を申し出て支払わない。
Xデー後、弁護士から発送される受任通知でその請求は全て止まる。

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これが倒産から自己破産に進む場合のS先生からの具体的な指示でした。

「停止する」にしても「現金を残さない」にしても、要は、口座の残高をゼロ
またはそれに近い金額にしてどこからの引落しもできなくすることを指しています。

また、「すぐに発生する支払いは、会社・個人ともに月末近くに自動引落しになる分で
これは口座をカラにすれば済むことです」とも、数日前に書きましたが
イザ実行するとなると、これほどの不安感に襲われるとは思ってもいませんでした。

「振込」が相手の口座に当てて手数料を払って金銭を払い込むことに対して
「振替」は自分の口座から相手の口座に金銭を移し変える取引で
これを「口座自動振替」と呼び、双方に手数料は掛かりません。

払う側にしても、最初に口座振替依頼書を提出さえしておけば
月々の請求明細書に目を通すだけで、あとは何もしなくて済むので便利です。

このため、個人分の支払いのほとんどと
会社分も、銀行への借金の返済や水道光熱費、パソコンに関わる代金の支払いなど
半数以上の支払いがこの方式でした。

残り半数、外注費や仕入れ代金、賃料の支払いなどは
パソコンを利用した振込、いわゆるインターネットバンキングを利用していましたので
昨今では支払いのために銀行を訪れる必要がないわけです。

こうした便利なシステムを最大限に利用して、それまで何十年もの間
この口座から直接、相手に支払う振込や振替に完全に慣れ親しんでいるのですから
常にベースとなる口座に若干、余裕分を加えた残高があるように注意を払っていたわけで
幸いにも、資金繰りに何度も悩んでいたとは言っても、これまで
振込分を一言お詫びの電話を入れて先延ばししたことは数回ありましたが。
振替分については、残高不足で引き落しできなかった経験は皆無だったのです。

携帯電話が引落し不能によって通話ができなくなる話は
若かりし頃の娘から2~3カ月後であることを聞いてはいましたし
また、固定電話や水道光熱についても同様なようですが、一番分からないのは
パソコンに関するブロバイダー料、会員費などが払われない場合に起こる事態です。

商売の形態をネット販売にしてからというもの、朝出社して真っ先にすることと言えば
まず何をおいてもパソコンを開くことなのですから、これができなくなることなど今や考えられないことです。

また、カードローンとデンタルローンなど、いわゆる貸金業者分は月末近くが引落し日ですので
それらの対応も大いに気になるところではありましたが、それ以上に不安だったことは
月が変わるとすぐに返済の期日を迎える〇〇銀行にその猶予を申し出た場合
一体、何を言われ、もしかしたら何かを要求されるのか、だったことはもちろんでした。

黙って残高不足にする不安に耐え切れず、また私なりの考えもあって
どうせ銀行に猶予を申し出るのであればそのついでに、と
その他の請求元にも事前に電話を懸けた結果は後日、お話しすることにいたします。

 

 


まずは最初にXデーを決める

2011-11-25 | 【1カ月半前】

販売方法を店頭からネットに変更したことで
月の売上台数は平均5~6台で上下幅がほとんどなく安定していましたので
銀行返済分に見合う程度の資金不足に年1度、決算に伴う国税等を支払う冬に
定例的に陥る状態ではあっても、その直前のこの季節には
なけなしの運転資金のヤリクリはなんとかできていたのです。

すでに決まっていたカードローンの総量規制で160万円もの借入枠減少と
新たな地主との契約による10万円の賃料値上げに加え
3件で120万円に上る商売上の突然の損害が襲いかかってきたのですから
未払いがなかったとは言っても、それは商品在庫を減らすことで賄っていただけのことです。

つまりそれは、翌月からの商売が
在庫商品が少な過ぎてこれまでのように成り立つはずがないことを意味していたのです。

そんな状況下であっても、S先生に相談した9月21日の時点では
請求に対する未払いはまだ一件もなかったのですから
この相談自体、弁護士費用を支払えるギリギリのタイミングだったのかもしれません。

ところで、今後新たに上がる請求のまず最初は、会社・個人ともに
月末近くの自動引落になる分ですが、これは口座をカラにすれば済むことです。

また、通常に上がる買掛金の請求は月末締めでお願いしていましたので
どれも翌月の月初に請求書が届くはずで、これについては
その後ゆっくりと今後のお付き合いの可能性を考慮ながら支払いをするかどうか決めればよいのです。

このため、一番早急に決めなければならないのはXデーの日取りでした。

賃料は前払いですので9月中に支払わなければなりませんし
払っておきさえすれば期日を待たずして退去しても構わないものとは言え
契約書では「解除は1カ月に申し出る」との取り決めがあるのですから
ここはヘンなケチをつけられないようキチッとしておかなければなりません。

こちらから退去を申し出る場合、〇〇万円を頂ける項目を
この春に結んだ契約書に、交渉の結果、ようやく付帯させた経緯もあったからです。

こうした事情以上に、“終わり”を決めることで
早期に気持ちの上での覚悟を揺るぎないものしたかった側面が大きかったことは確かです。

S先生からは委任契約を交わした後ならいつでも構わない、とは言われていたものの
閉店を実行するXデーは、形として明らかに事業の継続を断念したことを知らしめるのですから
継続を前提にした自宅売買契約日からはそのなりの日数が経っていた方が良いと考えられました。

今後、事態は次のように進むはずです。

1.10月〇日、売買契約を交わす。

2.約1週間後、予定では登記が完了する。

3.その2~3日後以内に費用を持参してS先生と委任契約を交わす。

4.翌日または翌々日、地主さんへ退去を申し出る。

そこで、この1カ月後の11月〇日をXデーに決めました。

S先生から事業継続のための提案がなかった以上
暗示された倒産&自己破産に突き進むことはほぼ間違いないのでしょうから
この先1カ月半もの間、何をしながら一日一日を過ごせばよいのかさえ分からず
できることなら一日も早く店を畳みたかったことは言うまでもありません。

まだ、倒産⇒自己破産⇒免責と進む“前のステップ”に過ぎないのですから。

ただし、そうではあっても次のシナリオは忘れていませんでした。

「事業継続のために自宅を売却した後に弁護士に相談し
結果、債務整理の委任契約を交わすと共に
事業継続を断念するに至り、地主に店舗の返却を申し出た」

 

 


家内が呼吸困難になった日のこと

2011-11-24 | 【1カ月半前】

今となっては正確にいつのことだったか覚えていないのですが
自己破産しようとに家内に告げた時
それまではノー天気に私を励ましてくれていた彼女が
「胸が苦しい!」と言って突然、呼吸困難になったことがありました。

それまでに何度も窮状を訴えた際に、自分の預金を解約したり親戚にかけ合ったり
時には長女夫婦にさえ助けを求めてお金を工面してくれたことで
ここまで会社が存続していたと言っても過言ではありませんでした。

しかし、その時ばかりは私の決心の強さが伝わるとともに
事の重要性に気付いたのか、そうした申し出はなかったのです。

それはそうで、銀行以外のそうした借り入れだけで、すでに1千万円を超えていたのですから。

借金などとは無縁のサラリーマン家庭に育った彼女にとっては
生来、借金そのものに対する認識は決して良いイメージであるはずがなく
それに加えて、挙句の果てに破産などという大恥をかく結果になるのですから
その心中たるや、商家に生まれ常に他人資本を可能な限り利用する環境に育った私などには
とても想像することすらできない否定的、破滅的なものだったのでしょう。

加えて、その当時の私自身には彼女が平常心を保てるように説明できるだけの
自己破産、特に免責に対する知識を持ち合わせていませんでした。

「もうダメかもしれないから店を閉めようか」と、過去に何度も彼女に打ち明けた際も
またお金の工面をしてくれるだろうという下心によってそう口にしただけで
悪い事態を考えることは“縁起が悪い”などと、真剣にその道を知ろうとはしていなかったからです。

「店を閉める」とは言っても、具体的には何をどうするのか、その後はどうなるのか
これがおぼろげながら見えて来て、自己破産という言葉が登場したのは
I さんに相談し始めた以降のことですから、店を閉めるXデーの1カ月半前の頃のことです。

彼女が呼吸困難になったのは、この自己破産という言葉を私が告げた時なのですから
時期的にはこの頃であったことは間違いありません。

「所詮、命を取られることはないのだから」などと自らを納得させようと強気なことを言っていた彼女が
徐々に「ハーハー、ゼイゼイ」という、直ったはずの喘息時のような息づかいになったと思ったら
「息ができない!」「胸が苦しい!」と言い出したのですから
「大丈夫か?」と、ただオロオロするばかりだったことを覚えています。

幸いすぐに平常に戻りましたが、世間の自己破産に対する印象を
期せずして、身近で垣間見たと感じたものです。

そんな騒ぎを起こした家内でさえ、1年以上経って免責が認められた今となっては
「もっと早くに踏み切っていたら良かったかも」などとノタマイながら
今月だけでもう2度も、友人を誘ったり誘われたりして夜のコンサートに出かけているのです…。