店舗を閉店してから2年、結論が出るのに1年掛かったのですから
今月で免責確定・復権を勝ち取ってちょうど1年が経ちました。
債権者に犠牲を強いながら一方では
僅か200万円程度ではあっても現金を隠したこと
閉店1ヶ月前に自宅を身内に売却して債権者に獲られることを防いだこと
軽とは言え、女房と私用にクルマを2台、隠し持っていたことなど
世の中を正直に生きている方から見たらずいぶんアコギなことをしたものです。
これをその後の自分の生活のための「嘘も方便」として全然罪悪感を感じないのは
全て弁護士の指示に従ったからであることと、それにも増して
身内にお願いした出資金は別とする債権のほとんどが
金貸しを生業とする銀行だったからに他なりません。
ただ、一口に銀行とは言っても
お茶菓子を持って息抜きに何度も顔を出して世間話をしたりして
日頃良くしてくれていた当時の女性融資担当者には
一言のお詫びも言えずじまいだったことが心残りだったことは確かでした。
何度も電話をしようかな、とは思ったのですが
もしかしたら社内的に何らかの責任を取らされるなどの
迷惑を掛けていたら、と考えるとそれもできずにいたのです。
そして、何となくその気になり実際にこれができたのは
免責が確定した数カ月後の今年の春のことでしたので、もう半年以上前の話になります。
最初、お世話になっていた支店にTELすると「転勤しました」との返事。
転勤先を訊くと20㌔も離れた町の支店
これはやはり…、とさすがにそちらにTELすることを躊躇しましたが
乗りかけた舟、さらなる迷惑を掛けたのならそれも詫びるつもりでダイヤルしました。
「お元気でしたか!? どうしているか、心配していました!」
「転勤はあくまで通常の範囲なのでご心配なく」
そりゃそうだ、もともと債務超過の会社などすでに本部の管轄に移されていて
一担当者に責任が及ぶことなどあろうはずもなかったのです。
ずっと気になっていたお詫びをすることができ
例え社交辞令であるにしろ、「通りがかったら立ち寄ってください」とまで言われて
大きな胸のつかえが一気に取れた日になったことは間違いありません。
何日も悩んで考えるよりも、一歩前進して
実行する方がはるかに結論が速く得られるということなのでしょう。
資金繰りに四苦八苦すること数年、ついには自己破産&免責を考え悩み
それを実行して1年後に確定、さらに1年が過ぎて
隠居生活を謳歌する日々が続いています。
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