今になって振り返ってみると
ネットによる販売パターンを最低でも5年前に構築できて
もっと早期に板金工場と併用していたら、と思うことがないわけではありません。
さらに言えば、板金工場などに手を出さずに
下がり出した販売台数の対策としてこの方法にたどり着いていたら、と
後悔にも近い思いを持たないわけではありませんが
ここまで言いだすとキリがなくなってしまいます。
それはともかくとして、作り上げるに1年かかったネットを利用しての中古車販売では
ほぼ決まった台数が月々売れていましたので、資金繰りに余裕が全くないとは言え
店頭販売のように台数に大きな変動がないことが資金のヤリクリを楽にしてくれました。
もちろん、事業を縮小すると当然、売り上げ、利益ともに落ちますが
その代わり家賃も社員の給料の支払いもなくなり、その他経費においても支払いは減ります。
ただし、一番の問題は、拡張する際に借り増しした借金の月々の返済が
そのまま残っているのですから、縮小した売上による利益の中から
これを返済し続けなければならない点です。
これがなければ、充分に私と家内が食べていけるはずでしたが
やはりそうは問屋が卸しませんでした。
販売業の常である山と谷を繰り返しつつ
結局は1年過ぎた時点で3度目の「もうダメかも」。
この時も家内が同じ親族から200万円を用立ててくれたのですが
今までとちょって違っていたのは、私の年金受給がすでに決まっていたことで
4、5カ月後から月10万円を超す収入の受給申請をすでに済ませていたことでした。
毎月不足する金額とほぼ同じ額の、それも間違いのない入金が見込めるのですから
口では「もうダメかもしれない。年金で暮らして行こう」と言いつつ
内心では「今度借りられれば大丈夫かもしれない」だったことを今だから白状します。
家内「もここまで頑張ったのだから」と言ってくれ
年金受給に大きな期待を寄せていることは明らかでした。
そして、実際に年金の受給が始まり、会社から給料は取っていたとは言うものの
年金分はほとんど短期借入で会社につぎ込みましたので、今振り返ればこれ以降の1年ちょっとが
余裕などまったくないギリギリの資金繰りだったとは言え
拡大策を続けていた時期以来、久しぶりに味わう平穏な日々でした。
そんななか、商売であるが故に発生する突然の資金需要を
唯一可能にしていたカードローンの融資枠200万円に総量規制がかかる情報が飛び込み
これが唯一、その後の大きな気がかりになったのです。
理由は、年金を早期に受給開始するため、そしてなによりも
経費節減のために私の給料は厚生年金納付のために最低限まで下げていましたので
カード会社に提出しなければならない前年度の所得証明は
ちょっと頑張るパートのおばさん程度の、それはそれは寂しい金額になっていたからです
そもそも、今回親族から借り増しした200万円は、それまで持ちこたえるために借りていた
金利の付くカードローンの返済に全て充ててしまいましたが
もしかしたらこれは不正解だったかもしれません。
後になって知ることになるのですが、総量規制が始まっても
それまでの借り入れを一括返済する必要はなかったようです。
とすれば、200万円目いっぱい借りたままにしておけば融資枠がいくらに減額されても
すぐに資金繰りが大きな影響を受けることがなかったはずでしたがこれも後の祭りです。
年金受給額と合算されるとしても、その金額の30%ではとても200万円どころではない
大幅な減額が予想されましたが、法律施行日は明確でも現実的な実施は1年後のいつ頃になるのか
問い合わせてもはっきりしていませんでしたので、「それまでにはなんとかなるかも」とも思いもありました。
こうして、一気に「もうダメだ」に陥る2010年の前年は暮れて行ったのです。