引き続き河合先生の著書で読み終えたのが表題の「日本人」という病(静山社文庫)
この本を読んで結論から言うと別に人生の答えが載っているという訳ではない。
しかし、心理学の観点からだったり、世界における日本人という立場を客観的に
見るには非常に有用なものであろうと思いました。
また、様々な観点による考察、自分にとって各章に書かれているものを考えて
みる良い手助けになる事は間違いないだろうし、何より本当に面白かった。
私自身海外へ行った事も無く、留学経験のある友人から話を聞くだけなので
実感として日本人て外から見るとこうだよねというのが自身の中からの言葉で
言えなかったりするんですが、これを読んでいるとなるほど友人が言っていた
事が書かれていたりする。
というのは、これはその中の一部分にしか過ぎませんが日本人は宗教というものを
それぞれが自身の中に持っているか?と問われれば答えられないのが殆どではない
だろうか?一応、日本人だから仏教ですと言いつつも何宗だとかそういう事も自分
の家の宗派すらろくに知らない人が多いのではなかろうか?
そのなかで信仰するものの無い中でどうやって道徳観を身に付けるのか?という
話になるのですが、これが面白いもので西洋ではキリスト教を子供のころから
学校教育の中に取り入れているのに対して、日本では宗教的な授業を待ってもって
行っていない。これはそれぞれの考えがあるからという理由らしいが、ここで面白い
のが、外国から見ると日本はとても宗教性が高く見えるらしい。
観光だといいつつも仏像を拝んだり、そういう姿を見ると外国の方たちにとっては
そういう風に宗教性が高くみえるのだという。
そういう風に見ていくと自分の中にもそういった宗教性というものは少なからず
あるのだなと、無意識の内に身についていたんだなと。
それは仏事だったり、祖父母の死だったりを経験して生きる事について考えたり
人生について悩んだりした時に、やはり日本人であるが故になのか仏教に救いを
求めて明恵などを読んだりもしたのもそのせいなのだろうと思う。
さて、この本の内容を一口に感想を述べようとすると、それこそ何文字になるのか
分からなくなってしまいそうなので、各章毎に書かれている表題を列記しようと思う。
第一章 日本人を生きる
「日本人という病を生きる私」
心的「震災後の復興体験」←(阪神淡路大震災についてです)
第二章 性を生きる
友情とエロス―人のつながり
恋愛、結婚、内なる異性との出会い
第三章 自分を生きる
自分の中の「もう一人の自分」
自我と無我―「個」を支えるもの
第四章 死を生きる
日本字が持つ宗教性
神話の知―生と死を深める
この本は一読しただけではなかなか自分の中に取り込めるものではないというか
染み付けさせて、様々な事を考える上での自分の血肉としておきたい本であろう
事は私としては大変貴重なものだと思いました。
この本を読んで結論から言うと別に人生の答えが載っているという訳ではない。
しかし、心理学の観点からだったり、世界における日本人という立場を客観的に
見るには非常に有用なものであろうと思いました。
また、様々な観点による考察、自分にとって各章に書かれているものを考えて
みる良い手助けになる事は間違いないだろうし、何より本当に面白かった。
私自身海外へ行った事も無く、留学経験のある友人から話を聞くだけなので
実感として日本人て外から見るとこうだよねというのが自身の中からの言葉で
言えなかったりするんですが、これを読んでいるとなるほど友人が言っていた
事が書かれていたりする。
というのは、これはその中の一部分にしか過ぎませんが日本人は宗教というものを
それぞれが自身の中に持っているか?と問われれば答えられないのが殆どではない
だろうか?一応、日本人だから仏教ですと言いつつも何宗だとかそういう事も自分
の家の宗派すらろくに知らない人が多いのではなかろうか?
そのなかで信仰するものの無い中でどうやって道徳観を身に付けるのか?という
話になるのですが、これが面白いもので西洋ではキリスト教を子供のころから
学校教育の中に取り入れているのに対して、日本では宗教的な授業を待ってもって
行っていない。これはそれぞれの考えがあるからという理由らしいが、ここで面白い
のが、外国から見ると日本はとても宗教性が高く見えるらしい。
観光だといいつつも仏像を拝んだり、そういう姿を見ると外国の方たちにとっては
そういう風に宗教性が高くみえるのだという。
そういう風に見ていくと自分の中にもそういった宗教性というものは少なからず
あるのだなと、無意識の内に身についていたんだなと。
それは仏事だったり、祖父母の死だったりを経験して生きる事について考えたり
人生について悩んだりした時に、やはり日本人であるが故になのか仏教に救いを
求めて明恵などを読んだりもしたのもそのせいなのだろうと思う。
さて、この本の内容を一口に感想を述べようとすると、それこそ何文字になるのか
分からなくなってしまいそうなので、各章毎に書かれている表題を列記しようと思う。
第一章 日本人を生きる
「日本人という病を生きる私」
心的「震災後の復興体験」←(阪神淡路大震災についてです)
第二章 性を生きる
友情とエロス―人のつながり
恋愛、結婚、内なる異性との出会い
第三章 自分を生きる
自分の中の「もう一人の自分」
自我と無我―「個」を支えるもの
第四章 死を生きる
日本字が持つ宗教性
神話の知―生と死を深める
この本は一読しただけではなかなか自分の中に取り込めるものではないというか
染み付けさせて、様々な事を考える上での自分の血肉としておきたい本であろう
事は私としては大変貴重なものだと思いました。