【連載】藤原雄介のちょっと寄り道(51)
かくも怪しきロシアン・サウナ
ヘルシンキ(フィンランド)、モスクワ(ロシア)
1973年、まだ春浅いヘルシンキ。古惚けた建物の半地下にあるヘルシンキ最古の公衆サウナ「コティハルユサウナ」に行ったのだが、残念ながら内部の情景など鮮明は覚えていない。 おぼろげな記憶を辿ると―― 湯気の充満した洗い場に太陽光線がきれいな放射線 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊿
続・シングリッシュは素晴らしい
クアラルンプール(マレーシア)
シングリッシュについて書いた前回の記事に思いがけず複数の方々から「面白い!」という反響があった。シンガポールやマレーシアに出張経験のある人たちにとっては、取り立てて珍しい内容でもなかったであろうが、それでも、何となく頭の中に眠っていた記憶や印象が文章化される事によって一気に懐かし . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊾
シングリッシュは素晴らしい
クアラルンプール、コタ・バル(マレーシア)
▲ クアラルンプールの官庁街
このブログの13回目の記事で「インド英語と『アチャ』に悩む」と題して、インド訛りの英語が如何に聞き取りにくいかについて書いた。今日はそれとは逆に、聞き取りやすくて、しかも分かりやすい英語について話そう。
そ . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊽
テキーラはお好きですか?
メキシコ
メキシコでは、誕生日、結婚、仔犬が生まれた、退院した、なんとなく集まって騒ぎたい…などあらゆる理由を付けて誰かの家に集まってフィエスタ(注:日本では、何故か、イタリア語のフェスタという言葉が定着してしまっているが…)と呼ばれるパーティーを開くことが多い。 私のメキシコ留 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊼
食事に6時間とは…
パリ、サン・カンタン(フランス)
「そろそろ夕食の時間ですね」 フランスの取引先技術部長のミレー氏が食後のエスプレッソをテーブルに置き、眉を上げながら真面目な顔でつぶやいた。彼のピンク色の顔は飽食とワインの酔いでツヤツヤと光り、更に赤みが増している。「オヤッ、もうそんな時間? 本当だ、もうすぐ7時だね . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊻
調印式後の宴会で起きた「中台」論争
北京(中国)
日本の大都市の地下には、鉄道、電気、ガス、電気通信、上下水道などのトンネルや管路が縦横無尽に張り巡らされている。これらは、シールドマシン(掘削機)と呼ばれる機械により、作られたものだ。シールドマシンとは、鋼でできている円筒状の機械で、発発進場所に掘られた縦穴から地中に投入し . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊺
ボツにされた「大阪弁中国事情講座」
▲天安門広場の筆者
「ちょっと寄り道」の題材探しに四苦八苦して、本ブログの編集人で我が親友でもある山本氏に「どないしょう? 何も書けへん」と弱音を吐いた。「アホ、雄ちゃんは、自分の持ってる引き出しの百分の一も未だつこうて(使って)へんやんか」と励まされた。 ご存じの方も多いと思うが、大 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊹
日本人の心配性は生まれつき
東日本大震災が発生したのは、平成23(2011)年3月11日金曜日14時46分。ロンドンでは早朝の5時46分だった。6時頃、連続する電子メールの着信音で目が覚めた。「うるさいなー、一体何事?」 手探りでベッドサイドの携帯電話に手を伸ばし、パスワードを入力した。目に飛び込んで来たのは . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊸
恥をかく命名は世界中に
北朝鮮関連情報の検索(ネットサーフィン)をしていたら、NADAという言葉に目が止まった。NADAとは、北朝鮮の国家宇宙開発局(National Aerospace Development Administration)の英語を略語にしたもの。 だが、待てよ。スペイン語だと、'nada'は「無」「虚無」 . . . 本文を読む
【連載】藤原雄介のちょっと寄り道㊷
自分の身は自分で守る
アムステルダム(オランダ)
▲アムステルダム中央駅
アムステルダムの夏は夜10時過ぎまで明るい。暗い冬の反動で現地の人は、太陽を目一杯楽しもうとはするが、基本的には時計に合わせて生活する。 明るいからといって勤務時間が長くなったりすることはない。しかし、5月からアムステルダム勤務になり、そんな . . . 本文を読む