追って追われて

窓の外は雪。

東京は桜が満開っていうじゃない。

羨ましいなあ～。

雪は桜の花びらじゃないから、手のひらですぐ溶けちゃう。

東京のような春になるには、あと２ヶ月はかかるだろう。

仕事は今日もクリスマスの絵を描いてるしね。

雪が降ってるから、無理なく自然と絵の世界に入っていけるのはいいよ。

もしかしてそういう演出的な配慮だろうか。　

札幌の雪が降ってるうちに、誰かに描かせろというような。

いい考えかもしれないよ。

真夏の蝉の鳴き声を聞きながらでも、クリスマスの絵が描けないこともないけどさ。

それにしても、尻を叩かれるな。

追っかけても、追っかけても、追いつかない。

馬車を引っ張る馬みたいだよ。

尻を叩かれても走らない時も多々あるから困ったものだ。

競走馬じゃないしな。

誰かが馬乗りしようものなら、のるんじゃねえよって振り落とすよ。

尻を叩かれたり馬乗りされるのが嫌なんだよな。　　

俺は俺のペースで追っかけるんだ。


そうだよ、追っかけなんだよ。


今日も来ていただいて、ありがとうございます。