山形厚史のブログ

セイカツは夢とシゴト

雪山

2019年03月23日 22時55分43秒 | 日記
山に囲まれた町に住んで、もう少しで一年。

毎日、山を見ない日はない。

冬の近景の山は、山全体を視界に入れながら、木の一本一本が髪の毛のように生えているのが分かる。

寒さが厳しい日は、引退したイチロー選手の頭ように白っぽくなる。


しかしだいたいは頭の毛が薄くなった人の頭のように見えてしまう。

雪の積もった山の斜面は、髪の透けた地肌だ。 

髪の毛を一本一本描いて表現しなければ、このまばらで頼りない感じは出ないだろうか。  

根気のいる作業だが、やりがいはありそうだ。

雪山の美しさは白地に濃淡のグレーと薄い茶色が
、ふんわりとして見えるところだろうか。

空が晴れていようが雲っていようが関係ない。

頂上の黒っぼい常緑樹の色が絵を引き締めているからだ。

    
雪が肌色じゃなくて良かった。

遠い思い出のように見ていられるのは、生々しさがないからだろう。


寒さがゆるむと、東京で世話になった人の頭に少し近づく。

近づきながら、やがて淡い黄緑が増えて思い出は遠退いていく。


うまい具合に季節は移り変わっていくものだ。



今日も来ていただいて、ありがとうございます。