草なぎ君のCMはちょっと観念的すぎ

フレッツ光のCMで、草なぎ君が、朝起きて雪が降っていることに気付き、雪の歌をダウンロード。デジタル音楽プレーヤーに転送して粉雪の舞う街を歩く。ってのがあるけど、これ、ダメ。
MP3プレーヤーは頻繁に中身を入れ替えるのが面倒で、買ったほとんどの人が数週間で使わなくなっちゃっていたんだよね。だから、入れ替える必要がないiPodが売れてるわけ。

日経エレクトロニクスという雑誌が、iPodの開発過程を記事にしてるんだけど、そこにはこう書いてあります。

（携帯音楽プレーヤーの市場調査を命じられた）2人は，競合他社の製品の分析から始めた。すぐに分かったのは，（中略）大部分のユーザーは，購入した数週間後には，音楽プレーヤを使わなくなる。何回か試しただけで，放置してしまうのだ。
原因は明白だった。ユーザーは何百枚ものCDから吸い上げた楽曲を，パソコンに蓄えている。ところが半導体を利用した音楽プレーヤに保存できるのは，せいぜい10数曲である。その時々に聴きたい曲を持ち運ぶには，プレーヤの内容を何度も入れ替えなければならない。その手間をユーザーは厭いとうのだ。

もうHDDに入っている曲でも転送するのが面倒なのに、ネットで探してダウンロードして転送、なんて、朝にやりたくないよねぇ。

Tech-On!：iPodの開発（日経エレクトロニクス）
CMの内容はこちらで「フレッツ光・とある朝篇」（NTT東日本）