新八往来

季節が移ろい、日々に変わり行く様は、どの一瞬も美しいが、私は、風景の中に一際の力強さを湛えて見せる晩秋の紅葉が好きだ。

端午の節句

2013-08-15 00:01:10 | 備え無き定年
爽やかな五月晴れの朝に
たなびく鯉のぼりの風景がない
画用紙を切り抜いた鯉を
窓に飾った少年の頃があった
少年達の心は今何処にあるのだろう

高年齢者雇用継続給付金

2004-12-02 08:31:51 | 備え無き定年
中高年、実年、熟年、シニア。私達の年代に向ける呼称もこのあたりまでは素直に受け止められるのだが、老年、シルバー、高年齢者となると抵抗感が強い。しかし、法的な対象世代としては、こういう呼称に不愉快ではあるが甘んじなければならないのである。私が第2ステージで担っている業務は職員10数人の零細診療所の総務・経理である。長年やってきた経理はともかくとして総務業務は初体験である。総務業務の最初は、私自身の採用に係わる仕事であった。自分のことを自分でする羽目になった。結論を先述すると、自分のことを自分でするのは、自分に係わる社会保険制度を知る上で非常に有意義であったということである。
「高年齢者雇用継続給付金」の存在を知った。これは、60歳を超えた人がいわゆる失業保険のお世話にならずに継続就業した場合で、前職の75%以下の収入の場合にその収入の最高15%まで失業保険に変えて受給できるというものであり、受給期間は5年間なのである。私の場合で1月3万円ほどの受給額になるのである。なんだ、それっぽっちかと思われるかも知れないが年間36万円は決しておろそかにできない金額である。まして40年近い年月の雇用保険料を支払っているのである。
だが、もう一つ知ったことは、こういった制度も知らなければ受給の機会を失うと言うことである。受給すべき手続きを講じた者にのみ受給され、役所も事業主も知らない者には何の対応もしないということである。多少の調整はあるが、この給付金は厚生年金の給付と重複して実施されるのだ。従って、私のように厚生年金の満額受給が62歳の者にとっては貴重なのである。私の受給はいよいよ12月から始まる。

定率減税

2004-11-28 23:29:09 | 備え無き定年
現役時代の私は永年の経理屋なので、総務の担当実務には不案内であった。第2ステージの診療所では事務課長というタイトルを与えられた(と言っても名刺肩書きはそうなっているのだが、部下はいない)。したがって守備範囲は拡がったのである。昨年末までの私は、年末調整に関して内容は解らないが、毎年幾ばくかの税金の還付があるもの、という認識くらいしか持っていなかった。
今年は、その年末調整を自分の業務として実施することになったのだ。先週末に所管の税務署の説明会があったが、そこで初めて年末調整がどういう実務なのか知ることになった。半可な速成知識を得た中で、給与所得者を取り巻く諸税は右肩上がりの負担増の流れだという現実を認識させられたのである。スタートを切ったばかりの新米事務課長は日々税制改正の影響を被っている。先ず10月から厚生年金保険料の料率がわずかだが上がった。そして、年調講習会では優遇税制のいわば改悪を知らされた。配偶者特別控除の範囲縮小、老年者の優遇廃止、定率減税の見直しなどである。年調とは関係ないが消費税の上げは必至の状況である。もう一つ年調とは関係ないが、ゴミ、廃棄物の有料化は当たり前の状況になりつつあるが、これも地方自治体の財政難に由来するわけだから増税のようなものだ。庶民の台所は貧しくなる一方なのだ。

しかしである。私の無知を曝け出すようだが定率減税なるものを知らなかった。私が知らなかったと言うことは、私以外にもそんな税制の恩恵を受けていたことを知らない人たちが多いのではなかろうか。恩恵を受けていることは知らないが、我が家の財政が緊迫している認識は強いのである。年末調整後の税額の20%が控除されるという制度であるが、恩恵を受けているという認識の低い制度など、廃止されるからといって騒ぐことはないのではないか。恩恵を与えても経済効果は上がらず、廃止となれば不安の種になる…税制はもっと先を見据えて制定してほしいものである。