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カップヌードルミュージアム大阪池田 ~夢があふれる体験型博物館

2018年07月07日 | 観光スポット

インスタントラーメンの博物館が、その誕生の地、大阪の池田にあります。チキンラーメンとカップヌードルの歴史や世界中にあるその国ならではのカップヌードルの展示を楽しむとともに、チキンラーメンとカップヌードルを手作りできるコーナーもあります。

1999年のオープン以来、大人から子供まで連日の大人気です。カップヌードルが世界中で売られていることから、近年は特に外国人観光客が目立ちます。年間70万人の入館者数がある日本でも有数の企業博物館です。とても活気がある施設です。


インスタントラーメンの歴史

世界初の、お湯をかけるだけで食べられるインスタントラーメンであるチキンラーメンは、1958(昭和33)年に、日清食品の創業者・安藤百福(あんどうももふく)が開発し、販売が始まりました。現代の日本人はほぼ全員が子供や青年の頃から親しんだ食品であり、私も無性に食べたくなる時が定期的にやってきます。

戦後の闇市のラーメン屋台への長蛇の列を見て「もっと簡単に食べられるラーメンを」と思ったのが開発の原点となった。安藤百福は後に語っています。自宅に研究開発のための小屋を造り、たった一人で試行錯誤を繰り返しました。1年後、麺を油で揚げると長期保存ができ、湯戻りしやすくなるというインスタントラーメンの基本的な仕組みを完成させます。

【公式サイトの画像】 チキンラーメンの誕生と研究小屋

この研究小屋は館内で再現されています。ばねばかりなど、昭和のありふれた生活道具が目につきます。半世紀と少し前に過ぎませんが、現代のように専門用具が容易に手に入る時代とは隔世の感があります。

館に入ると最初に、このインスタントラーメンの誕生と成長の物語の展示があります。生みの親である安藤百福がいかに情熱を注いで育ててきたかがわかります。生産・宣伝・流通・ブランド保護と、新しいものを世に受容してもらうマーケティング活動の手本のような努力がそこには示されています。


世界中のカップヌードル

インスタントラーメンは世界中で年間1,000億職も消費されているそうで、確かにどの国のスーパーに行っても「ご当地カップヌードル」がおいてあります。

【公式サイトの画像】 インスタントラーメン・トンネル

日清食品が発売した800種類ものインスタントラーメンのパッケージをトンネルの壁に貼り付けた空間も圧巻です。出前一丁・どん兵衛・UFO・ラ王など「確かにこんなのがあった」と驚きの連続です。


チキンラーメンファクトリー

オリジナルのインスタントラーメンを作れる体験コーナー「チキンラーメンファクトリー」と「マイカップヌードルファクトリー」も大人気です。もちろん大人だけでも楽しめますが、大人だけだと少しこっぱずかしくなります。

チキンラーメンファクトリーでは、小麦粉をこねて麺を作り、揚げて完成させるまでの一連の工程を体験できます。パッケージには手書きでイラストを描けるので、世界で一つしかないチキンラーメンができます。

マイカップヌードルファクトリーでは、こちらは麺の手作りはしませんが、スープや具材を自由に組み合わせて作ることができます。カップももちろん手書きで自由にデザインできます。蓋をシール付けして包装してくれます。

チキンラーメン・カップヌードルとも、館内でイートイン、持ち帰り、どちらもOKです。チキンラーメンファクトリーは事前に予約が必要です。マイカップヌードルファクトリーは予約不要ですが、週末は家族連れで混雑するでしょう。

【公式サイトの利用案内】 チキンラーメンファクトリー
【公式サイトの利用案内】 マイカップヌードルファクトリー


ミュージアムの入口

ほぼ同じ施設は2011年に横浜のみなとみらいにもできています。こちらも大人気で年100万人の集客を誇る日本トップクラスの企業博物館になっています。いずれもミュージアムショップが大人気です。ひよこのキャラクターグッズは思わず手に取ってしまいます。

【公式サイトの画像】 ミュージアムショップ

2018年秋から始めるNHK朝の連続ドラマのヒロインは、安藤百福の妻です。きっと夢のある物語に仕上がるでしょう。こちらも楽しみです。

【公式サイト】 NHK_PR「まんぷく」

こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。



エッセイで語る即席袋めんの驚きのレシピ


安藤百福発明記念館(カップヌードルミュージアム)大阪池田
https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/osaka_ikeda/

原則休館日:火曜日、年末年始
開館(拝観)受付時間:9:30~15:30

おすすめ交通機関:
阪急宝塚線「池田」駅下車、徒歩5分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:30分
大阪駅(梅田駅)→阪急宝塚線→池田駅
【公式サイト】 アクセス案内
※この施設には有料の駐車場があります。


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