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田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

上州周遊の旅:2日目

2023年09月20日 | 

2日目朝は霧で見渡す限り真っ白。

早く起きたので近くの鹿沢園地「野草園」へ。朝7時の気温17.5℃

先にUPしたヤマトリカブトやアケボノソウ、キオン、アキノキリンソウなどの秋の草花が咲いていました。

この日の本命は「八ッ場ダム」 6年前の7月、工事中に見学したことがあり、完成後のダムを見たくて訪れました。

途中、道の駅「八ッ場ふるさと館」に立ち寄り、「八ッ場不動橋」↑からダム湖「八ッ場あがつま湖を眺望。

八ッ場ダムの歴史をたどる展示がされている「なるほど!やんば資料館」

ここは国交省の「利根川ダム統合管理事務所 八ッ場ダム管理所」でもあり、放流設備や観測設備などを毎日点検し、異常が無いか確認していそうです。ここで「ダムカード」も入手しました。

ダム堤頂(堤体の天端の最高の部分)から見た上流側。

手前が「八ッ場あがつま湖」、奥に八ッ場大橋」、更に奥の橋脚しか見えない橋が先ほどの「不動大橋」です。

八ッ場ダム基本諸元

水位が低いな!と思ったら、7月1日~10月5日までの間は、洪水(台風など)の貯留に備え、ダム湖の水位をあらかじめ下げてあるそうです。

八ッ場ダムの役割は①防災操作、②流水の正常な機能の維持、③新規都市用水の供給、④発電の4つ

水道、工業用水は我が千葉県にも送られるとのこと。

ダムの堤頂(高さ116m)から見下ろす国指定名勝の「吾妻渓谷」。左の建物は「八ッ場発電所

左奥は八ッ場ダムの工事に伴い付け替えになったJR吾妻線の旧線路を使った「吾妻狭レールバイク・アガッタン

ダムの堤頂から地下3階(高低差79m)へ。誰もが利用できるエレベーターがある全国でも珍しいダムです。

私的には速度が遅いと思ったら東京タワーと同じ速さとか。

「クレストゲイト4門」(非常用洪水吐設備) 下から見上げると迫力満点ですね。

放流しているところを見ることができず残念!

手前が赤い「八ッ場もみじ橋」で、上に見えるのが「コンジェットゲート3門」です。

もみじ橋はダム直下の減勢工部分に管理用通路として架橋された橋梁です。

 

次に訪れたのが「榛名湖」 榛名山の噴火によって発生したカルデラ湖 です。

榛名山山頂へは「榛名山ロープウェイ」でわずか約3分。(高低差270m)

日本で初めての15人乗り2両連結式ゴンドラです。かなり急角度で上がっていきます。

山頂駅からさらに階段を5分ほど上ると、「榛名富士山神社」(標高1,391m)があります。

参拝すれば良縁、安産に御利益があるそうです。

お昼はこれ! きのえね亭支店の”はるな湖ケッコー天ざるそば”

 

宿に向かう途中、標高1,029mの「高根展望台」(渋川市伊香保町)から伊香保温泉街を望む

宿にチェックインしてから伊香保温泉街の石段を頂上まで登り、「伊香保神社」に参拝しました。

「石段街」 晴れていたの景色がとてもいい!

石段の両脇には射的場や旅館、土産物屋などが並んでいます。

最近は、若いカップルや女子旅に人気のスポットのようです。

高齢者が365段の石段を上がるのはしんどい! 

因みに伊香保温泉は”温泉まんじゅう”発祥の地だそうです。

今年、1月12日に「プレバト!!」で放送されたスプレーアート(温泉街がにぎやかになるアートがテーマ)

芸能人6名とお手本3作品のが展示されている。写真はランキング1位の”光宗 薫”さんの”つばきの咲くころ”

最終日に続く

 

 


上州周遊の旅:1日目

2023年09月19日 | 

先日、かみさんと上州(群馬県)を2泊3日で巡ってきました。

初日は上信越道甘楽SICから、約5.0kmの「楽山園」(甘楽(かんら)町)に。

江戸時代初期に、織田信長の次男、信雄により築庭された小幡藩邸の大名庭園で、国指定名勝です。

庭園全景が見渡せる高台に建てられた「梅の茶屋」

梅の茶屋から池(昆明池)を望む。右側の建物は「腰掛茶屋」

池泉回遊式庭園の借景庭園で周辺の山並を借景として取り込み、雄大な景観を演出しています。

 

楽山園の約300m南方にある「旧小幡藩武家屋敷・松浦氏屋敷」を見学。

江戸時代の上級武士の屋敷で、主屋は木造平屋建て・寄棟造り・茅葺き。こちらも池泉回遊式の借景庭園です。

 

このあと、道の駅「甘楽」に立ち寄り、いつもの「記念切符」を購入。

なんと180円から200円に値上げされていた。何でも値上げ時代。

道の駅に隣接する江戸時代に名主を務めた「松井家住宅(移築復元)」も見学。建築年代は江戸中期。

昼食は、日本の伝統食“こんにゃく”を楽しく体感する施設「こんにゃくパーク」へ

工場見学やこんにゃく試食バイキングが楽しめます。なんと食べ放題で無料。

更に富岡製糸場入場券をここで購入すると、”生芋コンニャク”のお土産までついてきます。

中山秀征さんがこんにゃく大使を務めていて、年間来園者は約100万人とか。(写真はおみやげゾーン)

因みに群馬県はこんにゃく生産、全国シェア約92%で日本一の産地です。

 

次は本日の本命「世界遺産 富岡製糸場」(富岡市)へ

140年以上前に造られた建造物群が、創業時の姿を残したまま、良好な状態で保存されています。

世界遺産以外でも富岡製糸場に匹敵する近代的製糸工場は現存しないそうです。

東置繭所(ひがしおきまゆじょ)」(国宝) 主に繭を貯蔵していた建物(長さ104.4m、幅12.3m、高さ14.8m)

繰糸所」(国宝) 繭から糸を取る作業が行われていた建物。長さ約140mの巨大な工場です。

繰糸所内部の自動繰糸機 1873年当時、糸を繰る工女さんは556名いたそうです。

繰糸所は「トラス構造」で柱の無い広大な空間が広がっています。

ガイドツアーに参加し、「東置繭所」、「繰糸所」首長館(重要文化財)」などを見学。

ツアー終了後は、個人で「西置繭所(国宝)」などくまなく見てまわりました。

ブリュナエンジンの原寸大の復元機」(繭から生糸を作る繰糸機の動力源)

 

猛暑・多湿で疲れたので、この後に予定していた重文の「一之宮貫前(ぬきさき)神社」と「旧茂木家住宅」行きを諦めました。

このあと、道の駅「雷電くるもみの里」(長野県東御市)に立ち寄り、「湯ノ丸高原(地蔵峠)」(東御市)を経て、宿の休暇村「嬬恋鹿沢」(群馬県嬬恋村)に直行。標高1,400mは涼しい!

温泉と夕食ビュッフェを堪能し、この日は早めに就寝。→2日目に続く。


ヤマトリカブト

2023年09月18日 | 花と緑

’230913 上信越高原国立公園・鹿沢園地・野草園

ドクウツギ(毒空木)、「ドクゼリ(毒芹)」と共に、日本三大有毒植物とされ全草に有毒成分が含まれる「トリカブト(鳥兜)

山地の林縁や日当たりのよい草地などで最も普通に見られる「ヤマトリカブト(山鳥兜)」(Aconitum japonicum subsp. japonicum

単にトリカブトと言う場合は本種のこと。

名前は山地に生息し、花の形が舞楽のときにかぶる冠(鳥兜)に似ていることによる。

キンポウゲ科トリカブト属の多年草

花期:8~11月 青紫色の花弁のように見える部分は5枚の萼片。

花弁は兜(上萼片)の中にあり、細長い距がある。ここに大量の蜜が分泌される。

茎は下部が直立し、上部は湾曲して先端は垂れ、草丈 80~150cm になる。

草原に生えるときは茎が直立する。

茎の中部に付く葉は円心形で3~5深裂~中裂し、裂片は披針形または卵状披針形で粗い鋸歯があるか欠刻状となる。

果実は袋果で、長さ10mm〜15mmほど。

 


カンレンボクの実

2023年09月17日 | 花と緑

'050903 バナナ型の果実が球状に集まるのが特徴の「カンレンボク(旱蓮木)」(Camptotheca acuminata

生命力が強いので、子孫繁栄などの喜びの木として別名を「キジュ(喜樹)」という。

英名:Cancer tree、Tree of life、Happy tree

ミズキ(ヌマミズキ)科カンレンボク属の落葉高木 雌雄同株

'190926 千葉大柏の葉キャンパス薬用植物園

樹高:20~25m、樹皮は灰白色。中国原産で標高1000m以上のところに分布。

’050913 森林総合研究所

果実は集合果、痩果の長さは2~3 cm。熟すと淡黄褐色になる。果期:9~10月

’060818 静岡県立大学薬草園

花期:7~8月 雌雄異花 花弁は5枚で、淡緑色。

雌性、雄性の球状の頭花を3〜5個付ける。頂生の球花序は雌性で、腋生の球花序は雄性である。

葉は互生し、卵状楕円形で長さ10~30 cm。全縁でやや波を打ち、側脈は明瞭。葉柄は赤味を帯びる。

抗がん作用の薬効を持つとされる。


夏~秋の花:ヒポクシス・デクンベンス

2023年09月16日 | 花と緑

黄色い可愛らしい花が咲く「ヒポクシス・デクンベンス」(Hypoxis decumbens

英名:スターグラス(star glass)

キンバイザサ科コキンバイザサ属の多年草 メキシコ原産

花期:6~11月 6弁花は直径2cmほどで平開する。花被片の外側が緑みを帯びる。

線状披針形の根出葉は長さ15~30cmで、葉には軟毛がある。