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パイナップル

2023年09月27日 | 花さんぽ・花めぐり

’230924 つくば植物園

熱帯果樹の「パイナップル(英語名:Pineapple)」(Ananas comosus)を知らない人はいないと思います。

しかし、薄紫色の花を見たことがある人はそう多くはないと思います。

国内では植物園や沖縄県以外では見る機会が殆どありません。(最低でも5℃以上の温度が必要)

観葉植物として栽培されているアナナスの仲間です。

別名:パインアップル(pine-apple)

英語名は、果実の形が松(pine)の松ぼっくり似ていて、味がアップル(apple)のような甘酸っぱい果物という意味とのこと。

このことから、明治・大正には英語を直訳して「松りんご」と呼ばれていた時代もあったとか。

パイナップル科パイナップル(アナナス)属の多年草 草丈:50~80cm 

ブラジルなど南アメリカ原産。日本には江戸時代末期に渡来し、小笠原諸島父島に植えられた。

果実が集まって作られる「集合果」なので、花も100以上咲きます。

花は3弁花で、雄しべが6本、雌しべが1本です。下から順に咲いていきます。

果肉は甘酸っぱく芳香があり、生食、缶詰、ジュースなどに利用。ビタミン、食物繊維、カリウム、クエン酸が豊富で栄養価の高いフルーツです。

茎には笹を思わせる細長い葉っぱを放射状に茂らせます。葉は、縁がギザギザしていて、触ると痛い。

パイナップルの果実 表面のウロコのように見える部分が1つ1つ実になっていて、全部で100~200ほどが集まっています。この小果は食べられず、私たちが食べるのは花托(花の床)がふくれたものです。

 

パイナップルには100品種以上が存在。殆どがスムース・カイエン系と呼ばれる自家不和合(自分の花粉では受粉しない)の種が入りにくい品種。日本に流通しているパイナップルの約90%('22)はフィリピン産で、一部は沖縄県産。

’スムースカイエン’  ↑(’Smooth Cayenne’)の花

果皮は黄橙色、果肉は黄色。酸味と甘味のバランスがよく、果汁も豊富。

その他、果皮は緑色、果肉は白色の’クリームパイン’や果皮は黄色、果肉は淡黄色の’サマーゴールド’ などがある。

なお、葉に斑が入った品種‘バリエガツス’(‘Variegatus’)が観賞用の鉢物としても流通。

食用ではなく観賞用の ‘スタールージュ’という品種もあるそうでう。

'081228 沖縄県のパイナップル畑(1年中栽培、収穫ができる)

殖やすには果実の先端の「冠芽」や花後に株の脇から出る「吸芽」を用います。

なお、パイナップルの廃棄率(食べられない部分)は平均45%。半分近くが捨てなければいけない部分。

 

余談①:「パイナップルの日」は、「パ(8)イナ(17)ップル」の語呂合わせ8月17日となっています。

余談②:甘いパイナップルですが、ダイエット食としてとても優秀生。可食部100g中のエネルギーは平均51kcal。パイナップルをまるごと1玉食べてもごはん1杯~1杯半ほどだそうです。

 



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