ゴッド・ファミリーの中でアル・パシーノ扮するマイケルは養子のトム(弁護士)と共に2人だけ武張っていない人物でした。妹コリーンの結婚式で彼はまだ大学生。豪華な庭園パーティーで恋人ケイに「家業は血なまぐさいビジネスをやっているが自分は一線を画している」と紹介していました。
ところが抗争に巻き込まれ、親父の仇を討つ役回りを経て一転して違う人生を歩むことになります。
私は子供が息子2人だけだったのもあり、若い頃に想像していた以上に女性差別よりもっと男社会の厳しさを息子たちの話や子育てを通して知りました。今更ながら自分の思い上がりに顔を赤らめてもいます(夫は仕事の愚痴や悩みを一切口にしたことがなない)。
マイケルの変化に驚きながら、一方では彼の孤独と悲哀も伝わってきました。
ラストシーンで、ケイがマイケルの妹の夫の裏切りを許せずに復讐し「殺害を命じたのは本当なのか」と訊ね、マイケルは嘘をついて「それはない」と応えます。あの頃はどうせなら騙されたほうが楽かもしれない。むしろ騙して欲しいと進んで願いました。
しかし、今回はそれはないだろうとはっきり断言します。愛情と保護は別物です。百歩譲ってマイケルが妻に安心を与えるための優しさだったとしても保護された愛情なんて同格の愛ではない。相手を同等とみなしていない者に対する感情にすぎない・・・。
part2ではケイは離婚し別な人生を歩むはずです(未見)。マイケルや子供たちのその後も気になるので続編をゆっくり見据えたいと思っています。
改めて観賞するとやはり名作だと感じ入りました。(好みは別だよ)
ところが抗争に巻き込まれ、親父の仇を討つ役回りを経て一転して違う人生を歩むことになります。
私は子供が息子2人だけだったのもあり、若い頃に想像していた以上に女性差別よりもっと男社会の厳しさを息子たちの話や子育てを通して知りました。今更ながら自分の思い上がりに顔を赤らめてもいます(夫は仕事の愚痴や悩みを一切口にしたことがなない)。
マイケルの変化に驚きながら、一方では彼の孤独と悲哀も伝わってきました。
ラストシーンで、ケイがマイケルの妹の夫の裏切りを許せずに復讐し「殺害を命じたのは本当なのか」と訊ね、マイケルは嘘をついて「それはない」と応えます。あの頃はどうせなら騙されたほうが楽かもしれない。むしろ騙して欲しいと進んで願いました。
しかし、今回はそれはないだろうとはっきり断言します。愛情と保護は別物です。百歩譲ってマイケルが妻に安心を与えるための優しさだったとしても保護された愛情なんて同格の愛ではない。相手を同等とみなしていない者に対する感情にすぎない・・・。
part2ではケイは離婚し別な人生を歩むはずです(未見)。マイケルや子供たちのその後も気になるので続編をゆっくり見据えたいと思っています。
改めて観賞するとやはり名作だと感じ入りました。(好みは別だよ)
>マイケルの変化に驚きながら、一方では彼の孤独と悲哀も伝わってきました。
はっきりと冷たい目に変わっていくのが怖かったです。一番の理解者だったろうヴィトは、変わっていく息子を複雑な思いで見守っていたんでしょうね。
>保護された愛情なんて同格の愛ではない。相手を同等とみなしていない者に対する感情にすぎない・・・。
なんとなくわかる気がします。マイケルは大切なものを守ろうと必死になるあまり、今まで大切にしてきたものがぽろぽろこぼれていっても、仕方がないと見て見ぬふりをしていたように感じました。
part2の内容は覚えてないんですが、ケイが去るのは当然だと思います。
>改めて観賞するとやはり名作だと感じ入りました。(好みは別だよ)
わたしも名作だとは思うけど・・・という感じでした。他の参加者の方々の記事も読んだのですが、やはり男性陣のほうが好きだという方が多いようです。(もちろん女性で好きという方もいましたが)
よかったら他の方々の記事を読んであげてくださいね。あとbambooさんが企画に参加して下さった事は、私から伝えておきます。
本当にありがとうございました~!!
表現は違ってもおおかたが似たような感想を持たれているのに戸惑いつつ、胸を撫で下ろしたりもしました。夫も映画好きなのですが、この映画は昔観て印象が悪かったからと拒否されました。(まあ、彼は間口が狭いので仕方ないか・・・)
運悪くPCの調子も悪かったし、『ブログ DE ロードショー』がない限り観ることはなかったでしょう。
機会を与えてもらって感謝してま~す。
私は「映画鑑賞の記録」というブログのmiri(みり)と申します。
このたび、宵乃さんからご紹介を頂いて、お邪魔させてもらいました。
今回は、この企画に賛同して下さり、映画の鑑賞・レビューのアップと、有難うございました。
>改めて観賞するとやはり名作だと感じ入りました。(好みは別だよ)
本当に名作・大作でしたね~!
素晴らしい作品です。
でも、私も好きではない作品です。
嫌いというほどでもありませんが、今後の再見は難しい作品だと思います。
ところで、私のブログに、この企画の記録の記事(URL)をアップしているのですが、bambooさんの、この記事を、その記録にリンクさせて頂けないでしょうか?
ご了承を頂いてから、させて頂きたいと思います。
では、これを機に、どうぞ宜しくお願いいたします☆
お花の画像がとっても美しいですネ♪野の花でしょうか?お庭のお花でしょうか?
私の拙いブログレビューで良かったら、どうぞどうぞリンクして下さい。
>本当に名作・大作でしたね~!
素晴らしい作品です。
でも、私も好きではない作品です。
作品の価値は認めることができても、およそ好きではありませんよねぇ~。コッポラの「地獄の黙示録」の冒頭部で、名高いクラッシック曲を聴きながら爆撃するシーンを観て、嫌悪感が最高潮に達したのを思い出しています。娘のソフィア・コッポラには(『マリー・アントワネット』だけ観ました) 期待していますが・・。
>野の花でしょうか?お庭のお花でしょうか?
今夏、尾瀬で撮影した花なのですが同定がまだ出来ていないのですよ
今後ともどうぞよろしくお願いします。
作品の選定をつとめた、ケンと申します。
御参加ありがとうございました。
ズバリと核心をつくレビューですね。
>百歩譲ってマイケルが妻に安心を与えるための優しさだったとしても
>保護された愛情なんて同格の愛ではない。
>相手を同等とみなしていない者に対する感情にすぎない・・・。
この部分、読んでいてタジタジとなりました。
ただ本作のファンの義務として、マイケルを一応擁護しますと、
「それはない」という前に、彼はかなり迷っているのを感じます。
あの場で真実を告げるつもりが、妻の目を見て勇気を失ったのです。
妻に失望されるのを恐れる、ただの弱い男なのです。
だからといって、許される訳ではないですが。
自分勝手な解釈を書いてしまい、失礼いたしました。
今回は本当にありがとうございました。
そういう解釈も充分考えられると思いますよ。確かめるためにも、時間を置いて続編を観るつもりです。
最初観たのは三十数年に遡りますが、登場人物の顔が判別できないままでした。確かアルパシーノもダイアナ・キートンも駆け出しの頃です。しかしこのラストシーンだけは鮮明に覚えていました。
チョイスはケンさんだと知り、参加する前にブログにお邪魔し、「女性の視点」ということを知りますます興味がそそられ参加させて頂きました。
名作を見直す機会が与えられ、心から感謝しています。でないと私の中ではあのまま葬られたままで再見することはなかったでしょうから。
PCに長けていないので、TBを受け取ったら返すのが礼儀なのかなと、こちらからも拙い感想を送りました。