晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

長崎街道を歩いた日に・・・

2016年01月30日 | 長崎街道歩き
江戸時代鎖国の間、ヨーロッパとの唯一の窓口だった長崎。長崎街道は長崎から小倉を結ぶ道でした。その情報をいち早く江戸に伝えるためにどれだけの人々が往き来したのでしょう。
昨年の梅雨前まで、アチさんと3回ほど歩いた街道巡りは諫早の永昌宿で留まったまま。計画性に乏しいbamboo、朝思いつきで「諫早の永昌宿から岩松駅まで歩かない?」と、遠慮がちに切り出しました。行き当たりばったりは嫌いなアチさんがどういう分けか今日は快諾で~す。

諫早駅で駐車場を探していたらお昼になり、車中でお弁当をかっ込みます。出発時刻は12時を過ぎていますが、アチさんの計算では1時間半もあれば悠々岩松駅へ到着するとのことだった・・・。




歩いていると電信柱からカチカチと異様に高い鳥の鳴き声が聴こえてくる!
カチガラス(カササギ)が長崎でも観られるなんてびっくりぽんです。佐賀県の県鳥ともなっているカチガラスは、最近では生息域を広げ、1990年頃からは北海道の室蘭市や苫小牧市でも生息しているとのこと。
(七夕で織姫と彦星が逢えるように橋を渡したのはカササギと読んだ記憶あり)



しばらくすると、鮮やかな黄色い羽根の輝くカワラヒワ3羽が!



(鳥の画像2枚はシャッターが間に合わずに借用させていただきました)

以前そよ風さんらと歩いた区間で唯一街道らしい雰囲気を残していたのは鈴田峠でした。諫早市と大村氏との境に位置する鈴田峠は「歴史の道百選」にも選ばれています。





前回通った時は晩秋で落ち葉が舞い風情がもっとありましたが、今日は倒竹が目立ち荒れています。何とロードバイクでツーリングしている2人にも会いました。なるほど街道をバイクで行くのもありかぁ~と感心していると、70歳代とおぼしき女性が風観岳(ふうかんだけ)方面から下りて来る。岩松駅まで徒歩でどれぐらいかかるか訊ねると「私しゃ実際歩いたことはないけど一時間ぐらいかな?」と応えてもらった。「えっ!」と私。アチさんはお礼を言った後で「そんなことはないよ。30分もあれば大丈夫」と能天気に私に囁く。でもね、あの方の手には私と同じコンパスが握られ、ノースフェイスのレインを着ていたからしっかりとした情報に間違いないはず。
私はアチさんを促し、速度を上げた。

途中で見える多良山系の峰々をしり目に



予定していた2時はとんでもなく、せめて3時の電車に間に合わせようとラスト10分を走りに走る。
大村は先日の大雪で水道がストップし給水地があったというのを見っけ!



岩松駅に着いた途端に電車が入ってきました。



何と7分で諫早駅へ到着。徒歩では3時間の道のり(距離は8、81km)だったのに・・・。
昔の人の健脚さには舌を巻かずにいられません。

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