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初雪 「享保日記」享保十七年十二月十三日 天気編 Ⅱ

2019-12-22 16:48:10 | 古天気学

初雪 「享保日記」享保十七年十二月十三日 天気編 Ⅱ

2019年12月22日 日曜日 天気 曇    

「享保日記」 享保十七年十二月十三日

「享保十七年十二月十三日、暮時より雪降三四寸積。當冬ノ初雪也。但、寒ノ内也。壹時ほどふり止。 ・・・ 一、當暮ハ何年ニも無(V)の□(ムシ)ひでり也。十三日雪ふり候計、冬中押通し雨ふらず。晝夜晴天也。」を検証する。  

 

「テータ変換」

年月日 享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日

場所 水戸 → 水戸

天気種類 晝夜晴天初雪 → 昼夜晴天初雪

 

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日

弘前 雪 

八戸 晴 

盛岡 晴 

日光 曇 

八王子 曇(雪) 

鯖江 曇 

伊勢 曇(雪) 

京都 曇(雪) 

池田 晴 

津山 晴 

鳥取 雪 

諫早 晴  

古天気学データベース(KTDB)

弘前 晴 雪夜中に及ぶ

日光 曇

京都 -

 

「検証結果」

年月日 享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 水戸市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

天気の種類 雪

 

「データ整理」

享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日

弘前 雪  

弘前 晴 雪夜中

八戸 晴  

盛岡 晴   

日光 曇  

水戸 晴雪

八王子 曇(雪) 

鯖江 曇  

伊勢 曇(雪) 

京都 曇(雪) 

池田 晴   

津山 晴   

鳥取 雪  

諫早 晴  

 

「検証結論」  

十二月十三日(1733年1月28日)

日光の天気は、曇 八王子の天気は 曇(雪) で、水戸の天気は、昼夜晴  で、暮より雪  が降り約9cm~12cm積る。2時間ほどで止む。初雪です。

-- 参考資料 --

水戸地方気象台ホームページより、水戸地方の平均値初雪は(統計期間 1981~2010 ・資料年数 30)12月31日となっています。

享保五年から享保十七年の水戸地方 初雪年月日

享保五年十二月廿四日 → 1721年1月21日 初雪 享保五年は、現在の平均値より21日遅いことがわかった。

享保六年十二月二日 → 1722年1月18日 初雪 享保六年は、現在の平均値より18日遅いことがわかった。

享保七年十二月十三日 → 1723年1月19日 初雪 享保七年は、現在の平均値より19日遅いことがわかった。

享保八年十一月廿四日 → 1723年12月21日 初雪 享保八年は、 現在の平均値より10日早いことがわかった。

享保九年十二月七日夜中 → 1725年1月20日 初雪 享保九年は、 現在の平均値より20日遅いことがわかった。

享保十年十一月廿九日 → 1726年1月2日 初雪 享保十年は、現在の平均値より2日遅いことがわかった。

享保十一年十二月廿六日 → 1727年1月17日 初雪 享保十一年は、現在の平均値より17日遅いことがわかった。

享保十ニ年 → 1728年 この年は雪が降りませんでした。初雪月日無    享保十三年十ニ月十七日 → 1729年1月16日 初雪 享保十三年は、現在の平均値より16日遅いことがわかった。

享保十四年十月廿九日 → 1729年12月19日 初雪 享保十四年は、現在の平均値より19日早いことがわかった。

享保十五年十二月十五日 → 1731年1月22日 初雪 享保十五年は、現在の平均値より22日遅いことがわかった。

享保十六年十二月二日 → 1731年12月30日 初雪 享年十六年は、現在の平均値より1日早いことがわかった。

享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日 初雪 享保十七年は、現在の平均値より28日遅いことがわかった。

享保五年から享保十七年(享保十ニ年は初雪なし 個数12個) 年の平均初雪は 1月13日 現在の平均値より13日遅いことがわかった。

享保十七年十二月十三日 → 1733年1月28日 初雪 享保十七年は、現在の平均値より28日遅いことがわかった。

  昔の天気は大変面白いですね。 

茨城県水戸市での大変貴重な天気資料です。



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