古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

嵐 「享保日記」享保十六年八月廿八日 天気編

2019-03-17 22:10:17 | 古天気学

嵐 「享保日記」享保十六年八月廿八日 天気編 

2019年3月17日 日曜日 天気 晴   
      
「享保日記」 享保十六年八月廿八日

「享保十六年八月廿七日、夜中つよき風雨、近年無(V)之嵐也。初ハ辰巳嵐ニ有(V)嵐ニ有(V)之處、夜明テ雨ニ成。塀、芦垣、壁等大分破損。御城ノ塀よほど損、土手も少崩ル。廿八日四時止。多ノ雨ニ無(V)之ゆへ、中川少計水出ル。仙波不(V)出。町家ニハ潰家有(V)之。」を検証する。
 
「テータ変換」

年月日 享保十六年八月廿八日 → 1731年9月28日

場所 水戸 → 水戸

天気種類 四時止。多ノ雨ニ無(V)之ゆへ、中川少計水出ル。仙波不(V)出。町家ニハ潰家有(V)之。 → 大雨午前10時止む。那珂川洪水。千波湖は出水しなかった。町家潰れ家有。

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保十六年八月廿八日 → 1731年9月28日

弘前 小雨 
八戸 雨 
盛岡 雨 
日光 晴(雨) 
東京 曇(大雨) 
八王子 晴 
鯖江 雨 
伊勢 晴 
池田 晴(俄雨) 
津山 晴 
鳥取 雨 
諫早 晴

古天気学データベース(KTDB)

弘前 曇 辰の刻過ぎ雨 それより止む
   
「検証結果」

年月日 享保十六年八月廿八日 → 1731年9月28日

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 水戸市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

天気の種類 嵐  

「データ整理」

享保十六年八月廿八日 → 1731年9月28日

弘前 小雨  
弘前 曇小雨 
八戸 雨  
盛岡 雨  
日光 晴(雨) 
水戸 大雨 
東京 曇(大雨) 
八王子 晴  
鯖江 雨  
伊勢 晴  
池田 晴(俄雨) 
津山 晴  
鳥取 雨  
諫早 晴 

「検証結論」
 
八月廿八日(1731年9月28日) 日光の天気は、晴(雨) 東京の天気は 曇(大雨) で、水戸の天気は、午前10時頃大雨止む。那珂川洪水し、千波湖は出水無しです。 

昔の天気は大変面白いですね。

茨城県水戸市での大変貴重な天気資料です。

コメント
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