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【公式】SPトランプブログ©2001 エンパワーメントカウンセリング研究所

SPトランプご活用者のためのブログです。
SPトランプを有効活用するためにお役立てください。

SPトランプの理論背景

2025-04-29 14:09:12 | SPトランプメソッド

SPトランプは、「サブ・パーソナリティ(Sub-Personality)」の略で、人間の多面的な性格や行動傾向をカード形式で視覚化した自己理解・他者理解のための心理ツールです。イタリアの心理学者ロベルト・アサジオリ博士の「サイコシンセシス(統合心理学)」を基に開発されました。


SPトランプの構成と特徴

  • 52枚のカード: 日本人の性格傾向を1万人以上のデータから抽出し、代表的な52のサブ・パーソナリティを選定。各カードには「気分屋」「努力家」「社交家」などのニックネームとイラストが描かれています。 

  • 4つのスート(マーク): ハート()、ダイヤ()、クラブ(♣)、スペード(♠)の各マークには、それぞれ異なる性格傾向や基本的欲求が割り当てられています。

  • 数値の意味: 各カードには1から13までの数字があり、数値が高いほどその特性が強く現れることを示しています。(強み)


理論的背景

SPトランプは、以下の心理学的理論を基に設計されています。

  • サイコシンセシス: 人間の多様な側面(サブ・パーソナリティ)を統合し、自己実現を目指す心理学的アプローチ。

  • ソーシャルスタイル理論: 人間の行動を「能動的―受動的」「感覚的―論理的」の2軸で分類し、4つの象限に分けるモデル。

  • マズローの欲求階層説: 人間の基本的欲求を段階的に捉える理論。SPトランプでは、各マークに以下のような欲求が対応しています。

    • ハート(): 賞賛・承認欲求

    • ダイヤ(): 受容・所属欲求

    • クラブ(♣): 安全・正確欲求

    • スペード(♠): 達成・決断欲求g


活用方法と効果

SPトランプは、以下のような場面で活用されています。

  エンパワーメントシリーズ​

  • 企業研修: コミュニケーション能力の向上、チームビルディング、メンタルヘルス対策など。c

  • 教育機関: 学生のキャリア支援や自己理解の促進。

  • カウンセリング・コーチング: クライアントの自己認識を深め、行動変容を促す。

  • 家庭や個人の自己成長: 家族間の理解促進や個人の性格分析。

これらの場面で、SPトランプを用いたワークショップやセミナーが実施されており、参加者はゲーム感覚で自己理解を深めることができます。


購入と資格取得

SPトランプは、YAO教育コンサルタントなどの公式サイトで購入可能です。また、SPトランプを効果的に活用するためのSPトランプ認定ファシリテーター養成講座も開催されており、資格を取得することで、研修やカウンセリングの場での活用が可能になります。


SPトランプは、心理学的理論に基づいた実践的なツールとして、自己理解や他者理解を深めるための有効な手段となっています。興味のある方は、体験講座や公式サイトでの情報収集をおすすめします。

 
 
他の理論との関係
 SPトランプ(サブパーソナリティ・トランプ)は、複数の有名な心理学理論と密接な関係を持っています。それぞれの理論との関連を整理すると、こうなります。

1. 【サイコシンセシス(統合心理学)との関係】

  • イタリアの精神科医 ロベルト・アサジオリ が提唱した理論。

  • 人は単一の「自己」ではなく、複数のサブパーソナリティ(部分人格) を持っていて、それを意識的に統合し、自己実現へ向かうプロセスを重視。

  • SPトランプでは、52種類のサブパーソナリティをカードで可視化し、「自分の中にどんな側面があるか」「どれを育てるか」を意識できるようにしている。


2. 【マズローの欲求階層説との関係】

  • 人間の動機は「生理的欲求」→「安全欲求」→「所属と愛の欲求」→「承認欲求」→「自己実現欲求」と段階的に高まる。

  • SPトランプでは、各カードが

    • ハート()=賞賛・承認欲求

    • ダイヤ()=受容・所属欲求

    • クラブ(♣)=安全・正確欲求

    • スペード(♠)=達成・決断欲求 に結び付いており、マズローの段階的成長モデルと対応している。


3. 【交流分析(TA: Transactional Analysis)との関係】

  • エリック・バーンが提唱した理論。

  • 人の行動や感情は、**親(Parent)・大人(Adult)・子供(Child)**という三つの自我状態の交流によって説明できる。

  • ➔ SPトランプのサブパーソナリティたちも、「子どものように自由」「親のように厳格」「大人のように冷静」など、交流分析の自我状態に似た特徴を持っている。

  • 特定のSPが優位になったり抑圧されたりする様子は、TAでいう「自我状態のバランス」と似ている。


4. 【ソーシャルスタイル理論との関係】

  • 「感情表現の強さ」と「主導性の強さ」で、人を4タイプに分けるコミュニケーション理論。

  • SPトランプも、4つのマーク(♥♦♣♠)をもとに、行動の傾向(外向的⇔内向的、感情重視⇔論理重視)を分類できる。

  • チームビルディングや対人理解の場面で、ソーシャルスタイル理論とSPトランプを組み合わせる実践例もある。


5. 【ビッグファイブ(五因子性格理論)との関係】

  • 「外向性」「協調性」「誠実性」「神経症傾向」「開放性」の5つの因子で性格を説明する理論。

  • ➔ SPトランプのサブパーソナリティは、ビッグファイブの各因子に対応するものもある。

    • 例えば、「お調子者」は外向性が高い、「慎重さん」は誠実性が高い、など。


まとめ

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SPトランプ 関係する理論 対応ポイント
サブパーソナリティの可視化 サイコシンセシス 多面的自己の統合
基本欲求4種 マズローの欲求階層説 動機付けの段階
自我状態の傾向 交流分析(TA) P-A-Cモデルとの類似
コミュニケーション傾向 ソーシャルスタイル理論 感情・主導性パターン
性格5因子との対応 ビッグファイブ 性格特性と関連


SPトランプは複数の理論を橋渡しする「応用型ツール」と言えます!

幼児や小学校低学年向けのカードとしても33のSPからなるSPカードもあります。


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