愛詩tel by shig

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バイキングやパーティーのキャビアは怪魚の偽装卵か人工卵

2022年09月15日 06時00分50秒 | 食にまつわる話
2014年04月07日


ーーー転載開始ーーー

林檎・昆布・烏賊墨で作る人工キャビアのキャビアンヌが一般的



■日本ではそう簡単に本物のキャビアは食べられないと思いましょう
本物の「キャビア」は、超高価なチョウザメの卵です。
絶滅危惧種に指定されているため、今後、一生、本物はもう食べられないかも知れません。
高級ホテルのパーティーや洋食はともかく、食べ放題のバイキングのキャビアは絶対ニセモノです。
今やそう簡単に、本物のキャビアが食べられる環境にないと思いましょう。
因みにチョウザメの名称が付いていてもサメの種類ではなく、シーラカンスのような2億年以上前から生息する古代魚の残存種です。

キャビアの偽装は2つあり、ヨーロッパ産の毒々しい色をした怪魚のランプフィッシュの卵です。
元々、赤い卵なのですが、成分不明の着色料を使い本物の色に似せます。
魚卵は本物より小さく、フランスパンなどに載せておくと、着色料が溶けて色落ちするそうです(笑)。

もう1つが、「ニセモノいくら」の作り方の延長上にある、カプセル商品の「キャビアンヌ」という製品です。
昆布の粉に何とリンゴやイカ墨を加え、細いチューブで垂らすと人造(人工)キャビア~「キャビアンヌ」の完成です。
結構、売れているようです。
今時、キャビアと謳えば誰もがニセモノと思うため、メーカーは人工キャビアと言われるのを嫌い、堂々と“海鮮キャビア”として製造しています。
名前を聞けば分かるほどの、都内の有名バイキングにも使われています。

■高級ホテルの食品偽装メニュー事件で明らかになったレッドキャビアとは?
2013年、高級ホテルの食品偽装が大騒ぎになって、突如、「レッドキャビア」が注目されました。
レッドキャビアは、本来、鱒(ます)の魚卵です。
それを偽り、飛魚(とびうお)の魚卵・“飛びっ子”を出したのです。
レッドキャビアはフランス料理やオードブルでは有名でも、レッドキャビアと呼ぶこと自体が、日本では優良誤認(良質と錯覚)するでしょうね。
魚卵偽装の典型として、鱒(マスコ)がいくら(鮭の卵)のとしてよく出されます。
余談ですが、“シャケ弁当”も実際の魚はニジマスです。

一般的に“とびっこ”は、ちらし寿司など1mm程度のプチプチした食感です。
数mmもある鱒の魚卵とは、ボンクラの調理人でも間違える?訳がないでしょう。
注文したお客の側も、あまりレッドキャビアをご存じなくて、イメージで高級そうなメニューとして食べたのかも知れません。
日本では“OOキャビア”というネーミングの商品は、意図的な模倣食品と考えたほうがよいようです。

そもそも、日露戦争時代にキャビアの代用にされたのが「いくら」です。
その後、今日の醤油漬けに変化していきました。
このようにキャビアとは、偽装・人騒がせな魚卵ですね…


ーーー転載終了ーーー

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