食とかかわる最も有名な病気に高血圧、高脂血症、糖尿病などがある。
医原病にかかわる話としてこれらの話を少ししてみる。
実は「コレステロール値は高い方が危険である」というのは全くの嘘だ。
もちろん高すぎては危険なのだが、現在の基準は医学や製薬業界の儲けのために、基準が捏造されている。
1987年に日本動脈硬化学会が「コンセンサス・カンファレンス」で基準値を220としたためこれ以降は220が使われているが。
220が科学的な妥当性を欠いているという意見は決定以降も多数あり、6年間・5万人を対象に行なわれた「日本脂質介入試験」の結果も240を境に有意に心臓の冠動脈疾患のリスク上昇を示していたが、結果として2007年現在も220が基準とされている。240を採用すると患者数が半減するため、病院経営の危機を招くとしての判断が働いたのではないかとする見方がある。
要するに、「コレステロールが高いと危険である」というのは、動脈硬化関連疾患を扱う病院が、患者を増やすための方便だ。
閉経後の女性は特にコレステロールが高くなるし、それこそこの本の主題である食を意識することによって、適正なコレステロールに近づくのは食事療法という言葉からも明らかだ。
年齢や性別にもよるがコレステロールは240~280までは食事に留意することで十分である。
ちなみにコレステロールの薬は副作用が種々あるだけでなく、発がん性を増すことが知られており代表的な医原病薬といわざるを得ない。
これは血圧も同じ構図だ。
昔は160/95からが高血圧といったが、よほど昔の基準のほうが健康的だったことが分かる。
また代表的な降圧薬は、カルシウム拮抗薬とARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)だが、これらもコレステロールの薬と同様がんの発生率を増す。
また、カルシウム拮抗薬が長期的には心不全を増やすこと、ARBが心不全に使われた場合も突然死が起きることも指摘されている。
また血圧についてはぜひ本当の塩とニセモノの塩について勉強していただきたいと思う。
糖尿病に至っては適切な食事によりほぼ血糖が低下することは可能である。
しかし医師だけでなく現代人も、砂糖に代表される甘いものに完全に依存しており、糖を食事から減らすためのアプローチを行うことができない。
糖尿の薬も一時的には血糖を下げはするが、その結果体内はインスリンを出さない状態、もしくは疲弊した状態に変化していき、結局は薬が増えて糖尿病は悪くなるという結果をたどる。
アクトスを代表として発がん性、心不全、突然死などのリスクが増える薬も同じように多い。
いわゆる生活習慣病という言葉を作ったのは某有名医師だそうだが、結局その目的は医学を広め医学利権を広め、この食に関するような体の問題について医療化を広めたかったからに他ならない。
この「生活習慣病」という言葉をこそ人類は捨てなければならない。
生活習慣や食に関するものがどうして医学の病気となりえようか?
それは医学が扱う病気などというレベルではなく、あくまでも食に直結した問題でしかないのであり、食の勉強や栄養の勉強などろくにしたこともない医師たちに、何一つ解決できるものではないのだ。
<医者いらずの食べ方より抜粋>
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