我が釣行に一片の悔い無し！ part３

part２からの続き

久多川の目指すポイントは、朝に唯一アタリのあったポイントに絞り混んだ。
もはや、新しいポイントを探している時間もないのだ。

そしてルアーも渓流で通用しそうなのは、ピュアのアワビ仕様のゴールドカラー５㌘のみ。


タックルを準備し、ウェーダーを装着。杉林を降りて、川沿いを暫く歩きポイントへ到着。

朝と雰囲気が変わり、山陰となった渓流は少し静かな感じがする。

キャストは５投と決めた。
ポイントは大きくないので２投が勝負になると踏んだが、キリがいいので５投とした。

静かに呼吸をし１投目…

ダウンクロスでキャスト。ピュアは狙った所へ着水した。
いい感じで集中出来ている。
スローリトリーブでアタリに集中してみるが反応無し。

２投目も同じポイントへキャスト。

スローリトリーブで引いてくる。
特に沈み岩の辺りは集中してみるが……
２投目も反応無し…

空を見上げ「ダメか…」とか、ブツブツ独り言を言う。
傍から見たら、ただのアブないおっさんだ。

５投すると決めていたので続ける事に。

３投目のキャストも、ほぼ同じポイントへ着水。
スローリトリーブで引いてくる。

ふと、熊注意の看板を思い出し後ろが気になり振り返った瞬間、グンとロッドが絞り込まれる。

？？？食った～ーーー！！！！

ドラグが鳴る！！
少し緩かった様だが、上手く向こう合わせで乗ったようだ。
ドラグを少し締め、ラインテンションに気を付けながら少しやり取りをする。

普段からバーブレスなのだが、この時ほどハラハラした事はなかったｗ

そして無事にランディング！！

ヨッシャーーー！！！！！！

渓流初フィッシュで人生初のアマゴ様！

サイズは２５㌢ない位。
パーマークも朱点も薄く、傷痕も見受けられるが銀ピカの魚体！

何とか『ふつくしい』渓魚に出会う事が出来た！！
いや、もはや俺にとっては『神々しい』なのだ！！！

それよりも、ポイント・時間・ルアーと全て後がない状況で釣れた事が何よりも嬉しかった。

アマゴ様にはちょっと撮影に付き合って頂き、早々に元の渓流に戻って頂いた。
俺の釣りに応えてくれたアマゴ様に感謝！！

気分を良くし帰ろうと思ったのだが…
次来た時、朝一から釣りが出来ないと困るので漁業組合に寄り年券をゲット！！
それから帰路に就いた。

途中、嫁にTELしたが怒っている様子も無くこちらも一安心。

帰ってからイワナ様の塩焼きと、ビールで祝杯を上げた。

あの時、あそこに戻らなかったら…
きっとこのビールは発泡酒……いや、第３のビールになっていただろう。

おっさんになってしまった今、たった１匹でこんなにはしゃいでしまうとは思いもしなかった。
久々に新鮮な気分と感動に包まれた。

途中、迷走したりもしたが、本当に悔いの無い釣行となった。

我が釣行に一片の悔い無し！ part２

part１からの続き

そう、俺が叩いた扉は………朽木の管理釣り場…

ダメダメやん！との声が聞こえて来そうだが、あの状況では仕方なかったのだ。
俺ごときが渓流なんて百万年早かったのだ！！！
昨日までのワクワク感など消し飛んでしまったのだ……
ヘタレだ……俺はヘタレなのだ！！
笑ってくれ……そして俺も自分の事を笑ってやる！！！
もう開き直ったのだ！！
どうにでもなってしまえ！！とばかりに３時間２千９百円の釣り券を購入。
釣り時間は１時から夕方４時まで。

第２ポンドへ入る。
イワナ様狙いでマラブーをチョイス。
自作マラブーで魚が応えてくれるのは嬉しい限りだ！
これがエリアフィッシンの良さなのだ！！

数投後にヒット！

イワナ様ゲット！！

同じポイントで同サイズのイワナ様を追加。
昼からなので反応は今一つだが、それでも楽しいｗ

それからうさちゃんジグに変えサイトフィッシングをしていると、少しサイズの大きい影がボトムでステイしていたうさちゃんジグを引ったくった！！

おー！引くーｗｗｗ
釣れたのはサクラマスかな？

３２～３３㌢と言ったところか。
サクラマスさんはリリース。
今日はイワナ様で一杯やる事に決めたのだ！

で、次は遠投しスローリトリーブでうさちゃんジグを引いてくると…

ドンと勢い良くうさちゃんジグを引ったくったのはレインボー！

楽しいｗｗｗ
色んな魚種が釣れてくる。
午前中の時間はなんだったのか？
エリアフィッシングスゲー！！
レインボーさんもリリース。

その後も、午前中の出来事を払拭するかの如く一心不乱にキャストを続ける。

その後イワナ様を2匹追加したが、１匹は小さ過ぎたのでリリース。

結局３時２０分まで釣りをし、イワナ様３匹をキープ。
管理人さんへサイズと数を報告し、イワナ様を捌いて帰る事にした。

朽木は捌ける流し台があるので便利。
これで自宅のキッチンが魚臭くならないで済む。


今日の釣果！


イワナ様を捌いてタックルを片付けた。
いや～、楽しかったｗｗｗ
朽木は良く釣れる。
流石、関西屈指のフィールド。
また来るぜ！！

そして家路に着くのであった……

車を運転していると………………………………

…いいのか？………

俺の心が問いかけてくる。

お前に悔いは無いのか？…

…無いわけないやろ…悔いは…ある…………

悔いはあるに決まっているのだ！！！

今日は渓流で生き抜いている『ふつくしい魚』に出会う日のはずだったのだ！！！
ここで帰ったら、二度と渓流釣りなどしないだろう。
俺は何としてでも渓流で生き抜いている魚を見たいのだ！！！

車を久多川へ向け爆走！！

きっと帰りが遅くなる……
嫁さんの怒りに満ちた顔が浮かんだ…
俺は涙を滲ませながら…

心の声「男には引けない釣りがある………」

と言い聞かせ、久多川を目指すのであった……

part３へ続く

我が釣行に一片の悔い無し！ part１

前日の夜まで悩み続け、渓流デビューは京都の久多川に決定！

８時に久多川漁業組合に到着。しかし、まだ準備中。

今日は休みか？ちょっと焦る。
近くに遊漁券を販売している民家があったので訪ねてみたが音沙汰無し…

再び漁業組合に戻り途方にくれていると軽トラに乗ったジェントルマンが「釣りに来たんか？」と声を掛けてくれた。
この方は普段、遊漁券を持っていて販売しているのだが、今日は手持ちが無いとの事。
それと漁協はオープンが９時である事を教えてくれた。
仕方ないので待つ事にした。

その辺を散歩していたらこんな看板が…

出るんかい！！
ちと怖くなりテンションダウン…

時間があるのでタックルを準備。新品のリールはいいねぇ。


すると、先程の軽トラが戻って来た。
何と遊漁券を持って来てくれたのだ！
何て親切な方なんだろう。ここが一気に好きになった！！

今日は日券で、濃密放流区は無しの２千円を購入。
簡単にポイントを聞き、先ずは宮の町方面へ。

来ては見たが川幅が狭い。餌釣りにはいいのかもしれない。
ちょっとだけ投げてみたが反応もない。
ここでマラブー１個を底の岩に掛けてしまいロスト。早々に引き上げ、大黒谷方面へ。

雰囲気は抜群！素晴らしい！！

渓流に降りて気付いた事。
ルアーは何を選択すればいいのか？
何処に投げればいいのか？透明度が高いので底の岩とか見えるがアップ？ダウン？どっちがいいのか？
基本的な事を何も知らずにいきなり渓流に降りたってしまった…
馬鹿だ…
本当に馬鹿だとは思うが、こんな中で釣りが出来るのはそれだけでテンションが上がってしまう！

一先ず川を下っていく。ウェーダーの靴底のフェルトのお陰で滑り難くはなっているが、流れがキツく岩や大きな石がゴロゴロあるなかを歩くのは難しい。
まぁ、ブーツ一体型のウェーダーでは無理があるエリアなのだろう。

ルアーの方は最初はマラブーを投げていたが、底の岩に直ぐに掛かってしまい３個ロスト。
TDミノーヤマメカラー？のフローティング にするもキャストに失敗し、木の枝に引っ掛けロスト。
サーチベイトのミノーが無くなったので、スピナーにするもこれまた対岸の岩に引っ掛けてしまいロスト。
他、色々ロストロストロ………
マジか ！？ルアー無くなって来たやん…

一度車に戻り、パンとコーヒーで落ち着く。
俺「ヤバい…俺の兵隊達を無駄死にさせてしまった…」
と反省しながら、パンをコーヒーで流し込み、もう少し下る事にした。

すると、今までに無い良さそうなポイントを発見。

前回、リールを購入した時に買った、ピュアのスプーン５㌘アワビシールのシルバーカラーをチョイスし、ダウンクロスでキャスト。ほぼ狙い通りにキャスティング成功！
スローリトリーブで引いてくると、沈み岩の横で一度チェイス。
おっ？と思った瞬間、次はドンと来た！
フッキングしたがスッポ抜け。
残念！！
ヒットした所はこんな感じ。

真ん中の沈み岩を通過した時に出た様だ。
この後数投するが当然釣れる事は無かった。
この次点で１１時３０分。
やっと出た千載一遇のチャンスを逃してしまった上に、日が高く魚も口を使わない時間になってしまった。

ヤバい…ヤバいぞ。
この後さらに下ってみたがアタリも無いどころか、ヒットルアーさえも対岸の岩に引っ掛けてロスト。

決定的にキャストが下手である。
上手いとは思っていなかったが、ここまで下手とも思っていなかった。
普段エリアフィッシングの整備された環境での釣りが多く、キャスティングに対し雑になり過ぎていた事を痛感した。いや、管理釣り場は多少雑でも釣れてしまうのだ。だからこそ、いい加減なキャストのまま歳だけ取ってしまった。
恥ずかしい限りである…💧

そしてルアーも、何個ロストしてしまったのだろうか…
小型スプーンはまだストックがあるが、軽すぎて流れの中では使い物にならない。
使えそうなルアーは同じくピュアのスプーン５㌘アワビ仕様のゴールドカラー。
しかし、時間も１２時３０分になってしまいもう釣れる気がしない…

だが、俺はどーしても魚を釣りたいのだ！
アブラハヤでもいい！釣りたい！！

その思いだけが募り、焦りすぎた俺は禁断の門を叩いてしまうのであった…。

part２へ続く

分からん事は人に聞け！

実は今月、俺は誕生日なのだ。 プレゼントは２万円。

渓流釣りがしたくなりウェーダーかゲーターを購入したくなった。
ゲーターについてはネットで検索し、大体のイメージは掴めたがどちらがいいのか？

気になったら誰かに聞け！
知りたいことは知っている人に聞くのが一番！！
だけど、俺の周りで渓流釣りをしている人は誰もいない…

ならば！

という事で釣具屋さんに…

でもね…自分コミュ障なんス…
店員さんに声を掛ける事なく３０分…
おっさんになってもやっぱり苦手なものは苦手だ…

意を決して…「すみませ～ん」(笑)

ゲーターは『おしゃれ』な感じがいい！
しかも専用のシューズとなる為、動きやすさはウェーダーの比ではないとの事。
ただし、濡れてしまう事が前提なので季節は夏に限定される。また、保護しきれない部分もある為、ヒルやマムシの餌食になりかねない。

先ずどちらを購入するかと言えば、季節を問わず使用出来るウェーダーがお奨め(但し夏は我慢が必要)。
渓流釣りも、支流に入る前に本流の釣りやすい所で経験を積んで、それからゲーターが必要なのかどうかを考えてみては？との事。

やっぱり実際に渓流に行っている人の話しは説得力があり参考になる。
迷わずウェーダーを購入する事にした。

RYOBIのウェストハイウェーダーをチョイス。

チェストにしようかとも思ったが、そこまで立ち込む事もないと思うし快適性でウェストをチョイス。
チェストはバスにハマってた時、フローター用で使っていたが、ムレムレ感が凄かった記憶がある。なので、ウェストなら上半身が多少マシかと…
メーカー等は特に拘らなかったが、まぁ見た目のデザインで決定。
因みに店員さんはヒップウェーダーとの事。

二万円のうち約７千円がウェーダーに消えたがまだ１万２千円ある。

リールも欲しかったので、予算内でアルテグラＣ２０００Ｓを購入。

存在価値まで問われている１７アルテグラ。
前モデルと比較して大きく変わったのはコンセプト。その為、樹脂ボディーとマグナムライトローターを廃した事により、重量が１５㌘重くなっているのは残念。
しかしカラーリングがいい！選んだのは正直そこｗｗｗ
世間の評価は低いが個人的には満足！
但し、１２モデルのアルテグラは触らない様にしとこう。

後は、スプーンとフワトロを購入した。

スプーンはピュアの５㌘、金と銀のアワビ使用。
５㌘は流れを意識して重めにした。
ふわとろはエリアフィッシング用に購入。

以上で一先ず釣具屋さんを退散した。
後は何処に行くか検討せねば！

オラなんかワクワクすっぞ！

ネイティブってどんなだろう？

勢多川の渓流管理釣りに行ってふと思う。

「ネイティブな奴らってどんなんやろか？」と…

デカいとか数とかじゃなく、自然に揉まれ育った鱒属については生で見た事が無かったから興味はあった。
写真で見てもあの美しさ。
管理釣り場の鱒属とは全く別物の様に思えてならない。

とは言ったものの、いきなり渓流とかってなるとなぁ。。。

敷居が高そう…

坊主連続の覚悟も…

登山の知識もいるんやろか…

何から始めたらええんやろか…

う～ん…

でもあのふつくしい魚体を見てみたい…

もはや俺の中では、ネイティブな鱒属の前ではグラビアアイドルなど取るに足らない存在になっているのだ(嘘)。

ちょっと前向きに考えてみようかな…

これは朽木管理釣り場の魚