12-13 Los Angeles Lakers

昨シーズン成績　41勝25敗

ロスター
PG　スティーブ・ナッシュ/スティーブ・ブレイク/クリス・デュホン/ダリアス・モリス/(ダリアス・ジョンソン=オドム)/(アンドリュー・グーデロック)
SG　コービー・ブライアント/ジョディ・ミークス/(クリス・ダグラス=ロバーツ)
SF　メッタ・ワールドピース/デビン・イバンクス/(リーブス・ネルソン)
PF　ポウ・ガソル/アントワン・ジェイミソン/アール・クラーク
C　ドワイト・ハワード/ジョーダン・ヒル/(ロバート・サクレ)/(グレッグ・ソモジー)/(ロニー・アグリアー)

HC　マイク・ブラウン

青字＝移籍してきた選手
赤字＝ルーキー
緑字＝再契約
()の選手は保証無し

OUT
アンドリュー・バイナム→76ersへ
ジョシュ・マクロバーツ→マジックへ
クリスチャン・アイエンガ→マジックへ
マット・バーンズ→クリッパーズへ
レイモン・セッションズ→ボブキャッツへ
トロイ・マーフィー→FA


言うまでもなく今オフで一番注目されたチームですよね。なんたって現NBAにおいての最高Cを獲得したわけですから。
また、その影に隠れながらもナッシュ、ジェイミソンと超が付くベテランも獲得。コービーと合わせ中々老練なメンバーとなっています。
ガソル、世界平和も合わせると合計何度のオールスター出場になるの？という、豪華なメンバー構成でもありますね。
しかし一方で、成長株の若手もいるのがさすがレイカーズといった部分で、再契約を果たしたイバンクス、ヒルは昨シーズン既に戦力となっていました。
ヒルはベンチからエネルギッシュなプレーで貢献してくれる選手ですが、開幕から欠場が確定しているハワードに代わり先発となることでしょう。
イバンクスもシーズン途中に世界平和からスタートを奪うかも・・・

その他、各ポジションの補強も的確に行っていまして、コービーのバックアップとしては76ersの全員バスケで成長したミークスを。プレーオフでふがいない結果を残してしまったガソルと年齢的に長時間の出場は厳しいジェイミソンのバックアップとしてディフェンスに定評のあるクラークを獲得しています。
若手とベテランが上手く融合したチームと言えるでしょう。

問題は、周囲の評価・ハードルが物凄く高いということです。
そりゃコービー、ナッシュ、ガソルと今でもオールスターレベルの選手の中にハワードまで加わってしまったのですから、自ずとそうなってしまうのは仕方ないですよね。
要はこの人々を納得させなければ批判の的となるのが目に見えているわけで、下手したら優勝さえも「当然の結果」として見られてしまう可能性すらあるということです。

事実レイカーズはタックスラインを大きく超えていまして、現在の時点で総額100milをオーバーしております。
来シーズンハワードとの契約を更新した暁には、夢の200mil突破も見えているとか。
金額に糸目をつけないこのようなことからも、やはりハードルが自然と高くなっていますね。
まあフロントがそれだけ頑張っている裏返しでもあるのですが。

しかし、よくよく考えるとレイカーズってある意味今オフが転換期だったと思いませんか。
長年育てて昨シーズンようやくオールスター出場にまで至ったバイナムを放出してしまい、コービーのチームであるとは言え重要な戦力を失ったのですから。
もちろんハワードの方が実力は上と判断するのが妥当ですが、まだレイカーズのシステムで一度もプレーしたことがなく、その上怪我持ちということも考えると、下手したら昨シーズンよりもチーム成績が下降することも充分想定内ですよね。まあ例ですが。
この、まだチーム全体の強さが不確定な状況と周囲の期待、そのギャップがある意味レイカーズを一番苦しませるかもしれません。

まあ妥当な線でシーズン展望を考えておきますと、恐らく昨シーズンよりも勝率は落ちるでしょうね。
でも、理由は上記のものとは違いますよ。
要はスパーズやセルティックスが頻繁にやっている、プレーオフにさえ出場できればシーズン成績はどうでもいいというアレです。あくまで焦点は優勝のみというアレです。
「死んだふり」なんて言われますね。
上述した通り今シーズンのレイカーズは若手もいるもののやはり主力が高齢選手なのですよ。加えて若いハワードでさえ怪我持ちですから。
こういったチーム状況には「死んだふり」がピタリとはまるでしょう。
なので言い方は悪いですが、わざと負ける試合も出てきた結果、勝率が落ちると思うわけです、はい。

世界平和さんが「目標は73勝9敗」なんて、言ってますが果たしてどうなるでしょうか、レイカーズ。