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【2020-21通信簿】タイ・ジェローム

2021年06月07日 | 2020-21 シーズン
タイ・ジェローム

評定10段階中6

【スタッツ&成果】
33試合出場
23.9分/試合
10.7得点/試合
2.8リバウンド/試合
3.6アシスト/試合
0.6スティール/試合
0.2ブロック/試合
FG 44.6%
FT 76.5%
3P 42.3%

シーズン前にクリス・ポールとのトレードでサンダーに加入。
生憎、左足首のケガにより今シーズンのデビューはかなり遅れたものになりましたが、いざコートに立つとその才能をいかんなく発揮。

そのほとんどをベンチからの出場としている中、ベンチ出場の選手の中では最も高い得点をアベレージしており、その根幹を担っている3Pは出場試合数が足りない為ランク外ではありますが、成功率がリーグで17位、1試合あたりの試投数5.5本はリーグ47位。
特に試投数では主にベンチから出場している選手で絞るとジョーダン・クラークソン、デイビス・ベルタンズ、パティ・ミルズ、キャメロン・ジョンソンに次いでリーグ5番目にランクイン。

そして特質すべきはその異常なまでのシュートレンジの広さ。
リーグではカリーやリラードが有名ですが、タイ・ジェロームも負けていません。
データを見てみましょう。
NBAのリングから3Pまでの距離は約23.9フィート(724cm)です。
3P成功する際はだいたいこの距離でシュートを放つことが多いです。
それを踏まえて今シーズン25-29フィート(762-883cm)離れたシュートを放った選手の成功率を見てみます。
1試合平均2本以上の試投数で絞ると、成功率ではリーグ24位の42.8%。
更にその中で23.9-25フィート(通常の3Pラインの距離)よりも確率の上がっている(遠くなっているのに確率の上がっている)選手をランキングするとタイ・ジェロームはリーグ9位となります。
つまり3Pラインから155cmほど離れた位置からでも平然とシュートを放ちそれを40%以上で沈めているということです。
ちなみに30-34フィート(914~1036cm)からのシュート成功率は5-8の62.5%でした。

他にも小技がうまく、PGにしては大きくSGにしては小さい196cmの身体を活かして、自身よりも小さい相手にはポストプレイを、大きい相手にはアウトサイドシュートをと隙のないオフェンスを披露してくれました。
アシストこそそこまで多くないのですが、ケンリッチ・ウィリアムズとの相性が非常に良く、一瞬のディフェンスの隙を見て走り込むケンリッチを一番見逃さずパスしていたのがタイ・ジェロームでした。

弱点は、オールコートのパス運びが苦手なところ。
ハーフコートバスケにおける試合のコントロールやパス捌きはマレドンを凌ぎ完全に先発級のレベルなのですが、ことオールコートになるとそれが途端にできなくなってしまいます。
本人もそれが分かっているからなのかスローインのボールをもらいに行こうともせず、チームもそれを許しているからなのか、ロビーやケンリッチがハーフコートまでボールを運ぶ場面が多く見受けられました。

まずチームがPGとして起用するのかSGとして起用するのかを確定させてあげることによってプレイの幅を大きく広がることでしょう。

とにかくロングレンジシュートのインパクトが大きく、高評価としたいところですが、33試合の出場を踏まえ評定6としました。


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