NBA Thunder Dancer

オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

11-12プレーオフ vs スパーズ4

2012年06月04日 | 11-12 プレーオフ
ホームで対戦成績を1勝2敗としたサンダー、続けてホームでの試合です。勝ちに行きますよ~

スタート

PG ウェストブルック
SG セフォローシャ
SF デュラント
PF イバカ
C パーキンス


デビッド・スターンも観戦していたこの試合、最初に得点したのはサンダーだったのですが意外にもそれはパーキンスだったのです。ハイポストよりちょい上でボールを持つと当然のようにディフェンスは離してマークするため、パーキンスはワンドリブルで距離を少しだけ詰めフリースローラインからシュートを放ったのです。
たまーにやるんですよね、このプレー。しかも、試合も序盤の序盤という場面でいきなり放たれた通称パーキンス砲は見事にきまり、ファンは大盛り上がりですよ。
しかし、今考えるとこれはイレギュラーな試合になる序章に過ぎなかったのです。続けてまたしてもシュートをきめ、更にフリースローまで沈めるとパーキンスは早々に5得点を記録しました。一方でデュラントとウェストブルックが徹底マークされボールを持つことさえままならない状態が続いていたのです。
スパーズは安定のインサイドとアウトサイドのバランスの良い攻めを展開し、こんなサンダーをいきなり5-13と突き放します。
そんな中でもパーキンスは絶好調、ウェストブルックからのパスでダンクしたりチップインをきめたりと更に得点をあげていったんですね。そんでもって前の試合に続きセフォローシャ、またベンチからコリソンがデュラントとウェストブルックの得点を補い中盤には逆転。
結局26-26で第1クォーターを終了したのでした。


そして第2クォーター、パーキンスに続き今度はイバカです。また、とにかくハイライトの多いクォーターでもありましたね。
イバカは手始めにミドルジャンパーを2本成功させると、フィッシャーのパスに合わせダンクをかまします。すると今度は自らダンクをクリエイトし、最後にまたまたジャンパー&フリースローをしっかり沈め、このクォーターだけで10得点を記録したのでした。
またハーデンとコリソンの華麗なコンビネーションだったり、セフォローシャの豪快なダンクだったりと、また相変わらず調子の良いパーキンスのダンクなどもあり、とにかく派手で常に盛り上がっているクォーターだったのです。
当然ここまで調子が良いサンダーなので前半を55-43と12点ものリードを奪ったのでした。
FGはスパーズが42%に対しサンダーは驚異の58%、単純にサンダーのオフェンスが良かったのですね。
しかし補足しておきますと、前半デュラントは8得点、ウェストブルックは6得点、ハーデンに至っては2得点とサンダーの誇る超スコアリングトリオは沈黙してしまっています。前半いかに他の選手が頑張ってくれたか分かりますね。



そして後半、イバカ祭りはまだ続きます。エア・コンゴの名の通りドライブから片手ダンクを沈めると、その後も全くシュートを落としません。特にミドルジャンパーが面白いようにきまるんですよ、これが。
一時期は15点もサンダーがリードするまでに至ったんですね。
しかし、ここにきてポポビッチはこのシリーズほぼ出場していないに等しいブレアを投入してきたのです。結果この奇策はサンダーにとって相当厄介なものとなってしまったのでした。
出場しすぐさま得点をあげると、あのちょこまかした動きでスクリーンを多用。それよってパーキンス、イバカ、コリソンではどうしてもついていけなくなってしまったのですよ。サンダーはデュラントがようやく得点し始めましたが、それでは間に合わずなんと5-18のランでいっきに2点差にまで詰め寄られてしまったんですね。
最後、デュラントのシュート&コリソンのテイクチャージで何とか75-71としましたが気づけばこのクォーター、サンダーはパーキンスの2点以外全てイバカとデュラントの得点で終わっていたのです。


そして迎える最終クォーターは、相変わらず外れないイバカのジャンパー、ハーデンの3P等きまりだすのですが、スパーズもディアウの3P、ニールのバスケットカウントとまったく点差を離せないでいました。残り6分54秒には4点差にまで詰め寄られていたんですね。
しかし、ここで活躍したのが他でもないサンダーのエースデュラントだったのです。なんとここからバスケットカウント、アリウープを含む6連続得点で1人で一挙13得点あげたのでした。更にその後も勢いは止まらず結局第4クォーターだけで18得点を記録。
これにより追いすがるスパーズを離し、最後はセフォローシャがジノビリのパスをスティールして試合を締めたのでした。

最終スコア 109-103


まあ個人に対しての感想は個人成績のところでするとして、まずは今回の勝利を喜びたいと思います。これでシリーズ成績は2勝2敗のタイに戻しました。やはりサンダーはホームでの強さが圧倒的ですね。
またこの試合、最後までサンダーのFG%は55%を割ることはありませんでした。スパーズも50%まで戻したのですが、さすがにサンダーが調子良すぎたようです。
またサンダーとしては珍しくアシストでも27-17とスパーズをリードしており、これがそのままサンダーの調子の良さに出ていたかなと感じましたね。それ故の最初はロールプレイヤーで頑張り、終盤はエースが締めるという最高の勝ちパターンだったと思います。

またスパーズが前回の敗戦から大きく変えてきた個人的に気付いたことは、大きくいうとパーキンスとのマッチアップから崩すというものでした。
具体的にはスプリッターではなくブレアを起用したり、またディアウに3Pを多くうたせてみたり。この試合実はこの両方が成功しているんですよ。サンダーの勝利でただ隠れてしまっているだけなんです。これは間違いなく次の試合までの課題ですね。
対策されていることを願います。

では個人成績です。





ケビン・デュラント

43分に出場で36得点6リバウンド8アシストを記録。
前半はレナード、ジャクソンのディフェンスでボールを持つことさえ難しい状況でしたが、後半、特に第4クォーターはオフェンスファールになってもおかしくないギリギリのポジション取りから例のごとく大量得点を記録してくれました。これぞエースって活躍でしたね。
もちろん第4クォーターだけで記録した18得点というのはキャリアハイです。
またFGは13/20と最後はきっちり5割にのせ、これだけ多くの時間プレーしてターンオーバーもたった1回しか記録していません。8回のアシストパスも見逃せません。
第4クォーター終盤でのフリースローの際には場内にこだます「MVP」コール。そのフリースローも9本全て沈めており、最高のプレーを観せてもらいました。
第4クォーターのシュート集






サージ・イバカ

40分の出場で26得点5リバウンド3ブロックを記録。
この試合の注目ポイントは何と言ってもFG11本を全てきめたところでしょう。インサイドのダンクはともかく、この試合はミドルジャンパーがきまるのなんのって、観てるこっちでさえ外れる気がしない程でしたよ。
そんでもってフリースローさえきっちり4本すべてをきめているのです。NBAデビュー以来最高のシュートタッチだったのでしょうね。
当然ながら記録した26得点というのはプレーオフだけでなくレギュラーシーズンを通して彼のキャリアハイとなっています。
イバカハイライト






ケンドリック・パーキンス

33分の出場で15得点9リバウンドを記録。
試合最初のジャンプシュートがすでに活躍フラグだったんですね。惜しくもダブルダブルとはならなかったものの、体を張ったディフェンスの他にオフェンスでもこの試合は活躍してくれました。FGが7/9ですからね。
まあダンカンに21得点を許してしまっているのですが、正直これは仕方ないです。ダンカンがうますぎると割り切るしかありませんよ。
むしろ改善点をあげるならばチームトップを記録してしまったターンオーバーをいかに減らすかだと思いますね。
しかし、イバカに隠れてはいますが彼が10得点を越すこと自体が超常現象みたいなものなので、これはこれで良い活躍でした。








ジェームズ・ハーデン

32分の出場で11得点7リバウンド7アシストを記録。
FG4/13、ターンオーバー3回とやや不調っぽく思えますが、こんな時でもきちんと勝利に貢献できるのが彼の良いところですよね。なぜか3Pが2/3となっていますが・・・
特にアシストはこの試合スパーズに対しかなりのアドバンテージを取れていただけに非常に良いオフェンスを生んでいました。
自分で得点できないのなら味方に得点させてあげればいい、という典型的な活躍なのですがそれをいとも容易くこなしてしまうあたりさすがと思っています。
相変わらずテイクチャージが多く、ここが毎度ながらの改善点となっていますね。








ニック・コリソン

19分の出場で8得点2リバウンド2スティールを記録。
大活躍のイバカ、それに次ぐパーキンス、の陰ですから相当地味な印象になっているかもしれませんが、いつもながら見事なハッスルプレーを披露してくれていました。
ゴール下のシュートをチップインやダンクで確実にきめていった結果FGは4/5ですし、それ以外にも当然のようにやってのけるテクチャージ、そしてハーデンとの抜群のコンビネーション。どれも完成された技で勝利に貢献してくれました。
陰の実力者とはまさに彼のことだと思います。








ラッセル・ウェストブルック

33分の出場で7得点4リバウンド5アシストを記録。
FG2/10、ターンオーバー3回、更にはフリースローまで1/4と不調のどん底と言った感じでしたね。なぜか沈めているシュート2本が3Pだったりするのですが・・・
ハーデンと似たような記録ですが、普段チームのセカンドスコアラーな分お世辞にも良い活躍だったとは言えません。ディフェンスもそこそこでしたし、かといってPGの仕事であるアシストも平均並みにしかできていないのです。
唯一良かったのは3Pをオフェンスの流れの中できめられたことでしょう。あれは場内盛り上がりましたし、チームに勢いを与えるナイスプレーだったと思います。
まあこの試合は普段あまり点を取らない選手が思わぬスパークをみせてくれたおかげで彼は得点を取らずに済みましたが、次の試合からはそうもいかないでしょう。早急な復調が望まれます。








タボ・セフォローシャ

21分の出場で6得点6リバウンドを記録。
前回の試合があまりにも強烈だったので地元の新聞には「SPECIALOSHA」という見出しで掲載されたそうです。
で、この試合はどうだったかというと、まあさすがに前回と同じ活躍はできなかったものの、当然のディフェンスと思い切りのよいオフェンスで勝利に貢献してくれました。前回の試合4/10だった3Pは0/2となっていますが、味方のドライブに合わせインサイドに切れ込みダンクやノーマークのミドルジャンパーをきっちりきめる等最低限のオフェンスもできていましたし、文句無しです。
ターンオーバー0回もいいですね。








デレック・フィッシャー

16分の出場で0得点2リバウンド4アシストを記録。
FGこそ0/4となってしまっていますが、アシストが多くPGの仕事をこなし、苦手なディフェンスを演技力でカバーするベテランらしさを両立させ記録に残らないものの見事な活躍をしてくれました。
特にインサイドへドライブ→アウトサイドから飛び込んできたきた選手がダンクでフィニッシュというチームに勢いづけるプレーを2本もきめているのが印象的ですね。







なんとデュラント以下の得点が凄い順序になっていますね。これがイレギュラーな試合の結果です。
それにしてもモハメドはともかくクックまでも起用されず、とうとう8人ローテーションになってしまいました。若手中心のチームな為さほど心配はしていませんが、疲労とかの問題が多少気になります。
さて、ホームで連勝と勢いはバッチリです。このまま次の試合も取ってシリーズを突破しちゃいましょう♪
GO Thunder!!


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7 コメント

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Unknown (くろ)
2012-06-04 07:50:10
イバカのミドルは2戦目冒頭で2回ほど試してましたね、あたりがこなくてそん時はダメで、、今回はパーキンスでしたが。
コリソンも同様にしてたので、とりあえずフリー作る、ひいて守られる、なら打つ、をやってみるのは良いみたいで

イバカ良過ぎた\(^o^)/

周りも打つ、て事でKDにダブルチームまではできず、遂に攻めのスペースが出来て爆発、よい流れですねー

若干笛が有利な感じで、ホームだからってところがあったなと思います、次が本番ですね、楽しみです\(^o^)/

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Unknown (JJJ)
2012-06-04 19:31:24
この調子で五戦目も取っていきたいですね! 五戦目でリーチをかけることができれば、六戦目にかけるモチベーションが選手もそうですが、観客も上がりそうですし。イバカもパーキンスも師匠も今日はよくやってくれました! ただウエストブルックの不調だけが気にかかりますが、以前とちがって、ムキになってプレーしてない分成長したなぁと思います。まぁこれはほかの選手の活躍があったからかもしれませんがw
 サポートメンバーが活躍し、決して三人だけが得点源のチームではないと証明できたと思います。あとはそうですね…出番はもらえてませんが、クックが爆発すれば最高でしょう!一度乗ったら止まらない彼が決まり出したら、明日の試合は有利に勧めるはずです。そうでなくとも、ウエストブルック、ハーデンの二人が調子を取り戻せば、十分勝てるはずです。
 頑張れ、サンダー!
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くろさん (kdu)
2012-06-05 00:39:22
今回のインサイド3人衆大活躍は恐らくブルックスHCの策でしょうね。パーキンスはともかくとしてイバカ、コリソンはある程度のミドルジャンパーもうてるので引いて守るなら試しにうってみよう、ということだったのでしょう。
今回はこれがうまく型にはまったのだと思います。

仰る通り彼らの活躍が最終クォーターのデュラント爆発を生んだのだと思いますが、良い流れで試合を進められました。

笛にしてもファンの応援にしてもホームだったから、と今のままでは言われても仕方ない状態です。なので次のアウェーがむしろ本番とも考えられます。
是非とも勝利を!!
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JJJさん (kdu)
2012-06-05 00:51:40
そうですよね~勢いは明らかにサンダーだと思うので次の第5戦、アウェーながら勝利していただいて第6戦誰もが高いモチベーションで臨めることを切に願っています。

また、今回の試合のインサイド3人衆大活躍はブルックスHCの策でしょうね。なぜか反動のようにウェストブルックが絶不調となってしまいましたが、昨シーズンまでやっていた暴走からは明らかに変化しています。実際ターンオーバーが減りアシストが増え、目に見えて成長がうかがえますからね。


そしてクックですが、正直いつ波が来るのか全く読めない選手ですし、同じポジションにディフェンス、オフェンスのスペシャリストがいる為デュラントの控えというもらえても僅かな出場時間。それを見極めるのも困難な状態です。

まあ彼を含め、スコアリングトリオがきちんと活躍した上で、プラスしてサポートメンバーが活躍してくるのがサンダー最高の形でしょう。
少なくとも負けることは想像できません。

さてセフォローシャ、イバカときたので次はクックかな?と期待しつつ、第5戦の勝利を願っています。
頑張れ、サンダー!!
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Unknown (k,s)
2012-06-05 13:47:15
勝利おめでとうございます!4Qの追い上げはやはり(特にジノビリ)は脅威でしたが、それに負けないハーデンの3Pにはしびれました。予想どおりのクックのいい所の3Pもいいと思います。いよいよきたな!という感じですね。ファンの大大声援が後押しになり勝つことを願います。
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Unknown (k,s)
2012-06-05 13:58:30
追記ですが、前文のあれは、kduさんの想像どおりです。どうも去年の発言からプロとしてどうなの?と思います。今年はさらにひどいのでますます嫌いになりました。サンダーのいいのは、パスの回り方がとても良いのが好きです。あと役割がうまく分担できているのもいいですね。
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k,sさん (kdu)
2012-06-06 16:52:34
敵地で勝利できましたね。危うくポポビッチのジノビリスタート起用が当り逆転負けという状況になりかけましたが、ハーデンがその上を行ってくれました。
クックもなぜか予想的中で、短い出場時間ながら活躍してくれましたし、チーム全体での勝利を掴めたと感じております。

次のホームでの試合は、ファンの大歓声を背に受け是非とも勝利して欲しいと思います。


あと、どうやら赤色のチームで正解だったようですね。確かに昨シーズンから発言はよろしくないですね。実際多くの批判がされていますから。
まあ僕としてはあまり他のチームや選手を嫌いになったりはしないので適当に流していますが、度を越さない程度に努めて欲しいとは思いますね。
仰る通りサンダーの良い部分をちょっとは見習ってみては?
役割分担は無理そうだけど・・・
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