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オクラホマシティ・サンダーを応援していくNBAブログです。

タックス突入~補強完了~

2017年07月11日 | 2016-17 シーズン



「サンダーがタックスの支払いをするはずがない。」
皆さんそんな風に錯覚をしていませんでしたか?
ええ、僕はそう思っていましたよ。

スモールマーケット=お金がない=タックスの支払が難しい
そんなイメージがありますが、サンダーはというと、当然スモールマーケットに分類されるでしょう。それは周知の事実です。
しかし、何を持ってスモールマーケットなのでしょうか?

オクラホマという地域は、ロサンゼルスを含むカリフォルニア州やニューヨーク州に比べ当然人口も少なければ州での収益も少なくなっています。
お金がないのですから、必然的にNBA含む各スポーツチームが使えるお金も相対的に減ってきてしまいます。

ただ、こちらをご覧ください。
これは2015-16シーズンのデータにはなってしまいますが、こちらをご覧ください。

各チームのシーズンを通しての収益ランキングです。
サンダーは13位に位置しています。
勘と記憶力の良い方は気づいたかもしれませんが、このシーズンサンダーの成績は55勝27敗(.671)、勝率順だと5位に位置しているのです。
そうです。サンダーよりも勝率が低いにも関わらず収益をあげているチームが7チームもあるのです。
裏を返すとサンダーは収益が少ない中うまくやりくりをして生産性をあげているという素晴らしいデータでもありますが、これはまたの機会に。

さて、具体的な数値を見てみましょう。
サンダーの収益は187mil
今季のタックスラインは119mil

その差額は68mil。
ただアリーナの設備費用、従業員の雇用費用、株主への配当等々、俗に言う販管費が別途かかってきますので、チームとしては68milが丸々利益になるというわけではないのです。
そうですね、ここはかなりネガティブに考え販管費が50milかかっていると仮定しておきましょう。
すると、サンダーが純粋にタックスラインを上回って使えるお金は18milしかありません。
タックスは1ドル超過ごとに別途1ドルをリーグに納めなければならないというものなので、実質サンダーは9milしか超過できないのです。
タックスラインが今回119milなので9milを足して128milまでということ。
実際オーナーであるクレイ・ベネットがポケットマネーを出したりとか上乗せが多少あったりもするでしょうが、実際こんなものなのです。

総括するとサンダーは昨季の利益を0で考え、全てつぎ込んでしまうと今季128milまで使用できる。
いわばこれがスモールマーケットの実態です。

さて相も変わらず前置きが長くなってしまいましたが、以上を踏まえて本題です。

パトリック・パターソンと契約
契約内容は3年16.4milで3年目はプレイヤーオプション。
サボニスをトレードで、ギブソンがFAでいなくなってしまったPFのポジションにそのまま埋まる形での契約となりました。
大学時代はウォール、カズンズ、ブレッドソーとともにプレーしそのままNBA入り。
ロケッツ、キングス、ラプターズと移籍を繰り返し今回サンダー加入となりました。
身長が206cmでややPFとしてはアンダーサイズながらペリメーターディフェンスからインサイドで体を張ってのディフェンスも得意。
3Pも35%くらいで沈められるロールプレイヤーなので、戦術に応じて使い勝手の良い選手となっております。
俗に言う3&Dの選手。
どうしても出ていってしまったギブソンに比べると物足りないのですが、28歳とまだ若くサンダーのスタメンを任せるにあたっては及第点の補強と言えるでしょう。
ちなみに契約金額ですが、かなり安く来てくれたと思います。
前回契約更新した際は3年18milでしたので、減額での移籍となっています。
しかしながら、実は今回この契約、サンダー史上最高額でのFA契約となり、改めてサンダーがFAで選手加入をしてこなかったかが分かる結果にもなりました。



アンドレ・ロバーソン再契約
契約内容は3年30milというもので3年目はプレイヤーオプション。
サンダーは4年で打診していましたが、本人きっての希望により3年契約になったそうです。
前の記事でも触れましたが、僕は制限付きFAであったロバーソンに15mil/年くらいの契約が他チームから飛んでくるものだと思っていました。
近年よくある明らかに活躍に見合わない高額オファーを吹っかけて残留が難しくなってしまうというアレです。
今オフだとオット・ポーターがネッツに4年106milでオファーされ泣く泣くマッチ。
なんとチームの主力であるウォール、ビールよりも高給取りになってしまってしまいました。

ロバーソンはプレーオフにてハック・ア・ロバーソンにより散々フリースローを外しまくりオフェンス力は完全にマイナスだと露見しました。
しかし、先日の各アワード発表でオールディフェンシブ2ndチームに選出。
非常に喜ばしい事ではあるのですが、再契約という観点のみで見た場合暗雲が立ち込めていました。
上記の通り僕はタックスの支払いがないと踏んでいました。
確かにロバーソンはどんな条件であろうとサンダーはマッチすることが”ルール上”は可能でした。それはタックスの支払いを無視した場合です。

そんな中サンダーはまさかFAでパターソン獲得に動いたのです。
タックスの支払いがほぼ確定したこのディールを受け、さすがにこれはもう完全にロバーソンとの再契約を諦めたのだと思いました。
ポーターよろしく他チームから高額オファーを吹っかけられ、唇をかみしめながら取られてしまうのを見ているしかないのか、、、、、と。

しかし翌日あっさりタックスを超えて再契約。
散々考えていたことは杞憂に終わったのです。
蓋を開けてみれば他チームからオファーを受けることもなく、また15mil/年で予想していた金額の面も10mil/年に収まりました。
ポール・ジョージに続くプレスティマジックが起きたのでした。



レイモンド・フェルトンと契約
契約内容は1年2.3milでベテランミニマム。
CP3やデロンと言った一時代を築いたPGを輩出した2005年ドラフト組の1人。
キャリアを通してチームを転々としていますが、小太りの割にはよく動き安定して得点をすることができる部分が売り。
ラスの控えになるので出場時間は昨シーズンと比べるとめっきり減ると思いますが、それでもそこが弱点ではあったサンダーなので穴埋めとしては良い契約だと思います。

みたいな評価をされているようですが、僕はそうは思いません。
実際セマジ・クリストンの方が良いかと。
フェルトンは、エースがいようとガンガンボールを持ってリングに突っ込み外してくるイメージです。
エースがいてもクラッチシュートうっちゃう的な。
正直信用しいていないので、是非クリストンを引き続き起用するか新たに選手を連れてくるかをお願いします。

ちなみに昨年クリストンは有償契約であったロニー・プライスにキャンプで打ち勝ちロスタースポットを勝ち取っています。
おかげで切ったプライスのサラリーがいまだにサンダーには残っています。
今年もやってしまいましょうクリストン。
フェルトンの首を切るのです。


では最後にロスターの確認です。

PG ラス/フェルトン/セマジ
SG ロバーソン/アブリネス/(ファーガソン)
SF ジョージ/マクダ/シングラー/ヒュースティス
PF パターソン/ジェラミ/ラショーン
C アダムズ/カンター


ルーキーのファーガソンは、どうやら今までプレーしていたオーストラリアのプロチームとの契約の兼ね合いでFABAからチームを離れる承認がおりておらず時間がかかりそうです。
一応開幕には間に合う予定です。

それにしてもかなりディフェンシブなチームが完成しました。
バックコートはラスとロバーソンがスティールを狙いまくりペリメーターはジョージとパトパタがタイトなディフェンス。
それをかいくぐってようやくシュートに行ってもアダムスとジェラミがブロックに飛んでくる。
うん、最強。


そういえばコリソンは?


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