慮ってトートロジー

刷毛で撫でた　空に雲
しらふの月曜日　起床は五時
気合一発　蹴とばす布団
その反動で　起き上がり
着地を決めたら　立ち眩み
落ちないように　手すりにすがり
いっぽ　いっぽ　慎重に
降りる階段　おっかねぇ
俺を見上げる　アラサー娘
鉢合わせの　洗面所
気まずい空気を　深呼吸
鼻から吸って　口から吐いて

ひっひっふー　ひっひっふー

おはよっ　おやすみ　交差点

窓の外から　日差しがこぼれる
どうやら　天気は良いようです
じょじょに　じょじょにの連休明けは
余裕をもっての　暖機運転　アイドリング

“　気をつけて　いってらっしゃい　”

背中できいた　娘の声に
元気をもらう　五月病

寄り道　息抜き　散歩道

青い空が　ブルースカイ
長い休みは連休でした
稼ぐに追いつく　ブラック企業
朝から隣の　型枠大工
連休しっかり　休んだようだ
いつにもまして　ハンマーが
休み前より　喧しい



あぁ　五月病
花粉症　おわってはじまる　季節の病
アクリル板では　防げない
ワクチンだって　やく立たねぇ
せめてマスクで　顔かくし
泣き顔だけは　みせれない

なっ　相棒