ひさしぶりに娘と遭遇 早朝覚醒 四時 日の出前
おはよう一言 叩きつけ うむっ一言 受け取って
それじゃっと 出かける娘さん 当年とって30歳
何処いく? だれと? いつ帰る?
きかない! いわない!! 見向きもしない!!!
三十路の娘の恋愛事情 臭いモノには蓋をする
暑くもない 寒くもない 花粉も全然飛んでない
大安吉日 すっかり晴天 一粒万倍日 天恩日
うんざりするほど良い日
吐き気がするほど良い天気
むっくり伸びた 貧乏草
嫌われ者の 長実雛芥子
爪はじき 街の隅っこ
きれいな花を 咲かせてる
ガンッ ガンッ ガンッ 揺れ出した
爆心地みたいな 轟音響き
机の上 ペットボトルの水がゆれる
裏の工事 佳境を迎える
基礎のコンクリ 叩いて壊して
ガンッ ガンッ ガンッ 街をゆする
細かい揺れが 事務所を襲う
貧乏ゆすりの 八時過ぎ
こいつは 朝から 都合がいいや
でっかい声で 鼻唄うたう
吐き気がするほどぉ
ロマンチックだぜぇ
吐き気がするほどぉ
ロマンチックだぜぇ
なんでもいいのさぁ 壊しちまえば
おまえはいつでも アナーキスト
壊れていくのは てめぇばかり
ぬかみそになって オポチュニスト
重機が唸る コンクリ砕く
事務所がゆれる 鼻唄うたう
空はまったく 澄みわたり
大安吉日 お日柄よき日
おっまえは!!!!