先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

応援してくれた熊谷郵便局員の奪還を叫び500余名熊谷警察署に押し寄せる。埼玉熊谷、御正村小作争議 1923年主要な小作争議④ (読書メモ)

2022年02月10日 07時00分00秒 | 1923年の労働運動

ポスター・悪地主をコラセ(こらしめろ)!! 全国農民組合長野県聯合会西長野町若林忠一(年代不詳)

応援してくれた熊谷郵便局員の奪還を叫び500余名熊谷警察署に押し寄せる。埼玉熊谷、御正村小作争議 1923年主要な小作争議④ (読書メモ)
参照
「労働年鑑」第5集/1924年版大原社研編

埼玉熊谷、御正村小作争議
(児童同盟休校)
 埼玉県大里郡御正村では、小作人組合はかねてから小作料値下げ等を要求していたが、大地主側は頑としてこれに応じなかった。1923年(大正12年)4月小作人組合は、
一、村内千町余の小作地を返還する
一、村税滞納と学校その他の寄付の拒絶
一、小学校生徒全員の同盟休校
等を決議し、同村小学生339名は同盟休校に入った。

(応援してくれた熊谷郵便局員の検挙。奪還しようと500余名農民、熊谷署に押し寄せ包囲)
 5月、小作農民は村の要所要所に宣伝ビラを貼付掲示した。この時熊谷警察署は、熊谷郵便局の一局員がこの宣伝ビラ貼付掲示の首魁者だと治安警察法違反で検挙した。これを知って怒った小作農民500余名は5月2日夜、この郵便局員犠牲者を奪還しようと熊谷署に押し寄せ包囲した。この日30余名が騒擾罪、治安警察法違反で検挙された。5月4日未明には、小作農民500余名は同村役場に押しかけ包囲した。

(争議再燃)
 5月に一旦は解決したかに見えたが、11月争議が再燃した。

(抗議の自殺をした小作組合長の妻)
 12月19日小作農民80余名が小作人組合長坂田保三宅で集合・協議をしている最中、保三の妻(23歳)がその協議の場に飛び込み、「小作人の仇を討ってやる」と言いつつ包丁を自分の心臓に刺し貫き地主への抗議の自殺を遂げる事件が起きた。小作人組合は同女の死を悼み組合葬を挙行した。

(500余名で地主連を包囲)
 12月24日、地主30余名が同村小学校に集合し協議をしていることを知った500余名の農民がたちまち小学校に押し寄せ包囲し地主会の傍聴を申し入れた。地主側は動揺、狼狽し会議を流会してしまった。農民側は地主の中の強行派である大地主持田義雄の小作全部の返還を決議したので地主側はますます恐慌をきたした。争議は解決せずついに年を越えた。



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