新型インフルエンザ対策

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検疫所を意味するQuarantineはイタリア語の40から生まれた言葉

2008年09月04日 | このごろの新型インフルエンザ関連情報
検疫所を意味するQuarantineはイタリア語の40から生まれた言葉
 新型インフルエンザ対策の国内の最初の砦、検疫所は、水際対策を遂行しなくてはなりません。しかし、航空機で海外と日本を行き来する現代社会には、検疫所という場所は(失礼を承知で断言しますが)人の検疫という意味ではまったく存在意義を失っています。なお、モノの検疫ではまだ重要な役割を担っています。

 今日はその理由を検疫所の語源から探っていきます。

 検疫所は、英語でQuarantineと書きます。

 さらに、イタリア語の40は、Quarantenaと書きます。

 QuarantineとQuarantena、そっくりですね。これは14世紀のベネチアで、伝染病の予防(当時はペストが流行)のため、入港前に船舶を40日間停留させていたことに由来しています。

 そうです。新型インフルエンザが発生したら、到着した飛行機を潜伏期間である10日間空港に停留(という言葉が正しいのか?)させなければ、検疫にならないのです。

 発熱のある人とない人を振り分けることすらせず、全員が潜伏期間である10日間、空港で足止めです。これを徹底しない限り、水際作戦には必ず漏れが出ます。

 これを徹底することは無理です。ですので検疫所での封じ込めは不可能です。無理なものは無理と認める勇気は大切だと思います。

(「新型インフルエンザ対策の達人」より)