新型インフルエンザ対策

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(ベトナム) 正確な情報が鳥インフルの被害を減少

2008年09月08日 | このごろの新型インフルエンザ関連情報

Accurate information helps reduce losses from bird flu VietNamNet Bridge, Vietnam  (ベトナム) 正確な情報が鳥インフルの被害を減少

 鳥インフルに関する正確な情報の提供が、政府が予防対策を進める上で重要な要素となる、とハノイで開かれたワークショップで語られた。

 2日間に亘るジャーナリストのためのワークショップの開会挨拶で、4日、ハノイ公衆衛生大学( Hanoi School of Public Health )総長のLe Vu Anh氏は、鳥インフルで発生したベトナムの経済的損失はGDPの1%に相当すると語った。
 米国副大使のバージニア・E・パルマー氏は、ベトナムの鳥インフル対策は、他国が参考にすべきものだと賞賛した。

 H5N1鳥インフルが家きんで発生している61ヶ国の中で最初に流行を経験したベトナムでは、2003年12月から2008年8月まで4回の大きな流行が発生し、その間106人の発病者が発生し、そのうち52人が死亡している。
 保健省の予防医学局長のニュウエン・フイニャ(Nguyen Huy Nga)氏は、ベトナムは鳥インフル再興の危険性の高い国の一つであると語り、人での発病者の97%はウイルスに直接か間接的に暴露された既往を持っている、と語った。しかしながら同氏は、ベトナムでは人人感染のエビデンスはないと言明した。

 ハノイ公衆衛生大学とハノイ米国大使館が共催した、”報道記事の入手(Getting the story)というタイトルのワークショップでは、ベトナムにおける鳥インフルの予防対策について論議された:家きん密輸の取り締まりとか、獣医達のウイルスの取り扱いに対する知識の欠如等。
 現在、人に対する有効な鳥インフルワクチンはないため、ワークショップにおける結論の一つとして、野生動物や渡り鳥からの感染の拡大を防止するための、より効果的対策を講じることが上げられた。
 
(「海外直近情報集」より)