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自遊人の時間


毎日ブログを書くのもしんどいし、気が向いた時だけ書くことにしよう!

四国遍路、第44番札所から第47番札所まで

2008年10月06日 | 四国遍路
私の四国遍路は順番通りの参拝ではなく、まるでつまみ食いのごとし。

天気の具合と私の気の向くままの遍路だから何時どこへ行くか分からない。

先日は第65番札所から第70番札所(香川県)だったが、

今回は44番札所大宝寺から47番札所八坂寺(愛媛県)を参拝した。



今まではずっと山陽自動車道、瀬戸中央自動車道を走っていたが、

今回初めて山陽自動車道、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)を走った。

大小の島々を結ぶしまなみ海道から見る瀬戸内海はまた素晴らしかった。



今回のメインは第45番札所の岩屋寺で、難所のひとつと言われている。

結構登りのきつい坂道、階段が15分から20分ほど続くのだが、

かなりのお年寄りや少し足の不自由な人が登られている姿を見ると、

その方の一心の信仰の深さを感じて頭の下がる思いがする。

大体においてどこの大師堂も本堂より小さくお粗末だが、

ここ岩屋寺は本堂より大師堂の方が立派で、どちらか見間違う感じだった。


下の写真は、第44番札所大宝寺山門の大わらじ。立派な山門だった。


今回の四国遍路番外編

2008年09月30日 | 四国遍路
第66番札所雲辺寺(うんぺんじ)は海抜1000mの山の上にある。

その為、寺へは歩き遍路以外は麓からロープウェイを利用して上がる。

このロープウェイを利用すると標高差約660mを約7分で上がれる。

ロープウェイ終点からは三豊平野、瀬戸内海が一望出来る。



そこから少し坂道を下って行くと雲辺寺本堂(現在工事中)に着くのだが、

本堂までの参道途中には数多くの羅漢さんが並んでいる。





第69番札所観音寺の大師堂前で大変珍しい人を見ることが出来た。

四国霊場会公認で歩き遍路の達人と言われている石原満治氏。



四国巡拝回数は400回を越え、歩き遍路も20回になるとのこと。

以前NHK教育TV「趣味悠々・はじめての歩き遍路」で紹介された大先達。



観音寺境内にある鐘楼は素晴らしい彫刻が施されているのにビックリした。




4ヶ月ぶり、四国遍路バスツアーに参加した

2008年09月29日 | 四国遍路
5月に参加して以来のことで4ヶ月ぶりの四国遍路となった。

雨が降り天気が良くないからとか、暑くて大変だからとか、

ちょっと遠いからとか、一泊どまりになるからとか、色々に言い訳を考えた。

四国遍路は元々興味本位で始めたことだから熱心になれないのは明白だ。

バチ当たりなことをするな! と弘法大師様に叱られるのは覚悟の上。



秋分の日も過ぎ本当に「暑さ寒さは彼岸まで」になり、やっと行く気になった。

4ヶ月も横着をしている間にもバスツアーの方は予定通り進んでいる。

予定当日の天気予報を見て28日(日)のツアーに参加することにした。

バス会社に電話を入れると「あと残り1名様分だけ空いています」とセーフ!



今回は65番札所三角寺から70番札所本山寺までの6ヶ寺を参拝した。

天気予報どおりの天気にはならなかったが、暑くもなく参拝し易かった。

BS放送でお馴染み<街道てくてく旅「四国八十八か所を行く」>の

四元奈生美さんより数日先回りして参拝して来たので、

今週の放送で再確認しながら楽しみに見てみたいと思っている。

第3回目の四国遍路バスツアーは

2008年05月13日 | 四国遍路
昨日(12日)は第12番札所 焼山寺から第15番札所 国分寺まで。

焼山寺(しょうさんじ)、大日寺、常楽寺、国分寺の4カ寺を参拝した。

11番札所 藤井寺から焼山寺へは、歩き遍路であれば大変な道程らしく、

「遍路ころがし」と呼ばれる難所の一つのようだが、

遍路バスツアーともなれば車でアッという間に着いてしまう。

と言っても、途中からマイクロバスに乗り換えて狭いくねった山坂を登ったが。


昨日はマイクロバスに乗り換える場所で遍路ツアーバスを5台見たし、

最後の第15番札所 国分寺の駐車場では6台も見かけた。

昨日は平日にもかかわらず参拝客が多かった。


それにしても片道3時間以上バスに乗っているのは苦痛で仕方ない。

第1回目から第3回目、そして次回の4回目までは全く同じ道を往復する。

これも修行のひとつかと自分自身に納得させるしかないが ・ ・ ・ ・ ・。


参拝の仕方は大分慣れてはきたが、読経はいまだちゃんとは出来ない。

息継ぎの問題もあるし、どこかで必ずつまずいてしまう。

気にする必要はないのだろうが、最初から最後までちゃんと読めるといいな。

読むことに夢中で、その時だけは雑念が入らないのがいいと思っている。

四国遍路、読経はもう少しゆっくりではいけないのか

2008年04月23日 | 四国遍路
先達さんも旅行会社に配慮してか、参拝時間を気にしている様子。

どこの先達者の読経を聞いても私にとっては早く感じられて仕方ない。

これが本来の読経の速さだろうか?昔からこんなんだったのか?

もう少しゆっくり味わいながらお経を読んだらどうだ、と思う。慌ただしい!



読経には一応順序があるようだ。

合掌礼拝して後、①開経偈(かいきょうげ)②懺悔文(さんげのもん)

③般若心経(はんにゃしんぎょう)④御本尊真言(ごほんぞんしんごん)

⑤光明真言(こうみょうしんごん)⑥大師御宝号(だいしごほうごう)

⑦回向文(えこうもん)を唱え、合掌三礼して終わる。



漢字にはどれもふりがなが付いているのでスラスラ読めそうなものだが、

私なんか自慢じゃないが「ひらがな」がすらすら読めない。

例えば、光明真言「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに はんどま じんばら はらばりたや うん」

この真言を早口で3回唱える。口と脳にバターを塗っておかないとダメだ。


この一連の読経を毎日やっていれば恐らくスムースに出来るだろうが、

何しろツアーの時だけ(20日から1ヶ月の間隔)しか読まないから読めない。

ことわざに「門前の小僧、習わぬ経を読む」とあるが、

私はもうすでにオジンであるから「すでにオジン、習わぬ経は喉につかえる」。

自分の不心得を棚に上げて言うのも少し憚られるが、

老若男女誰もが読める速さがいいのではなかろうか。5分と違わないはずだが。

四国遍路、写真を撮るには撮ったけど

2008年04月22日 | 四国遍路
やっとと言うか、バスツアーで第1番札所から第11番札所まで回った。

自分で車を運転していればどの辺りを走っているかが分かるが、

バスツアーだと全て運転手さん任せで、どこを走っているのか皆目分からない。


何度も書いているが、バスでの遍路ツアーは本当に慌ただしい。

境内をゆっくり眺め、本堂や大師堂の細部を見てみたいと思うが、

とてもそんな贅沢なことは時間的に許される状況にはない。

旅行会社の方は早く行って、早く回って、早く帰ろう、との思いが強い。


ほんの僅かな時間を見計らって山門、本堂、大師堂だけは写真に撮って帰る。

ところが、どのお寺の本堂や大師堂も同じように見えて区別が付き難い。

昨日も一昨日(20日)に撮った写真をパソコンに取り込んで見たが、

どれがどの寺の山門、本堂、大師堂なのか、ほとんど分からない状態だ。

山門、本堂、大師堂の3点セットをどのように間違いなく組み合せるか。

正確にやろうと思えば写真情報の時間帯でほとんど知ることは出来るのだが、

ちょっとずつ思い出しながらパズルの様にやるのもいいではないか。


上の写真の仁王像は第8番札所 熊谷寺(くまだにじ)の仁王門で撮ったもの。

こんなカラフルな仁王像は初めて見た。印象強くて当分の間忘れはしない。

この寺の仁王門はカラフルな仁王像とは対象的に古色蒼然として風格があった。

心ここにあらず、第2回四国お遍路ツアー

2008年04月21日 | 四国遍路
第1回目お試しツアー(3月29日、第1番札所から6番札所))に参加し、

その参拝者の過剰なまでの多さ、その場の異様なる雰囲気、

そしてその慌ただしさに嫌気がさして、これはダメだ!と思ったはずだったのに、

何故か昨日(20日)第2回目のツアー(第7番札所から11番札所)に行って来た。

納経帳に朱印欲しさのいやらしさが自分でも分かっている。


第1回目の時は納経帳だけ用意して普段着姿で参加したが、

今回は折角行くのだからと白衣、輪袈裟、線香、ロウソクを用意した。

バスツアーだから菅笠、金剛杖までは必要あるまいと自分勝手な解釈をする。




エーっと、山門で一礼し、仁王像があれば仁王像にも一礼して、っと。

手水場ではひしゃくで水を汲み、左手にかけ、次に右手にかけ、

もう一度汲んだ水を左手に受けて口をすすぎ、ひしゃくを立てて柄を洗う、っと。

次はロウソクと線香に持参したライターで火をつける。(もらい火はダメ)

先達さんは「線香は3本、2本でもいいけど、1本はいけませんよ」と言う。

第1回目の先達さんはそんな話はしてなかったと思うけどな~。

これじゃ~持って来た線香でとても足りはしないよ。(ブツブツ)

ロウソク立てが全部塞がって、つけたロウソクどうすりゃいいんだ?


次は納め札を入れて、っと。

アレ~、無いよ。折角書いて持ってきたのに何処に入れたのかな~?

まあいいか、お賽銭をあげよう!

手を合わせて、つい口癖で「南無阿弥陀仏」と言ってしまった。

アレ~、違うんじゃないの?なんて唱えるんだったかな~?

「おんだいしへんじょうこんごう」?違うな~。頭真っ白で思い出せない。

しばらくして人の白衣の背中を見てやっと分かった。「南無大師遍照金剛」


そうだ!写真を撮っておかなくちゃ、と先達さんの説明もロクに聞かない。

先達さんの後に続いてみんなが読経するが、どうも音程が低いぞ。

声が出難いよ~、息継ぎが苦しいよ~、今どこを読んでいるんだ?

読む早さに相変わらず付いていけない。あ~、やっと読み終えたか、ヤレヤレ。

もう心はここにあらず、どこにもあらず。


先達さんが「それではみなさんバスに戻りましょう!」と忙しい。

みんな一斉にゾロゾロとバスの方へ向かって歩き出す。

参拝よりも写真の方が気にかかる。エーっと、ここもう写真撮ったかな?


バスの方へ歩きながら、ところでこのお寺、どういう名のお寺だっけ?

本堂は、大師堂はどんな形をしてたかな~?

今回最初に行ったお寺の名は?なかなか思い出せない。

初めての四国遍路の感想は

2008年03月30日 | 四国遍路
「初めて四国遍路をしてみた感想は?」と人に訊かれると、

これといってはっきりとした返答が出来ない。

遍路をしてみて気分がスッキリしたか? スッキリしない。

何かちょっと違うんじゃない?と首を傾げたくなる感じ。何か違和感がある。

「何か」って訊かれたら色々あって答えられない。

色々な考えが頭の中で浮んでは消え、消えては浮んでくる。



まず参拝する人の多さにビックリした。バスが沢山駐車していた。

それを見て、ひょっとしてここは観光名所ではなかろうかと錯覚した。

これは「お遍路ブーム」ではなかろうかと思った。

今放映中の「てくてく旅~四国八十八箇所を行く」を初めとして、

何年か前に放映されたNHK教育の「趣味悠々~初めてのお遍路~」や

お遍路さんをテーマにしたNHK土曜ドラマ「ウォーカーズ」の影響が大きい。

そういう影響を受けて私のような不心得な人も来ているはず。



本堂や大師堂の前は多くの参拝する人でごった返していた。

私もそうだが参拝作法をちゃんと身に付けず参拝する人が多い。

先達者に従って般若心経や真言、大師宝号を声を出して読む。

事前にちょっと説明を受けただけでは、どこを読んでいるのか分からない。

また読むスピードについていくことはなかなか容易なことではない。

横や後の方で次々と別のグループが同じ読経しているのが聞こえてくる。

その状況に何やら異常な感じを受け、不気味な空恐ろしさを感じた。



それほどまでに、これほどまでに多くの人々は悩み、苦しみ、祈願をするのか。

ここにやって来る人々はそれぞれに思いが違うはずで、

「自分(自身)を一度振返ってみたい」「身近な人の供養したい」

「身近な人のために願掛けをしたい」など様々であろう。

私のような能天気な人間が軽々しくやるものではなかろう。



時間的な制約もあって慌ただしく参拝の形だけは済ませたものの、

落ち着いて静かに参拝出来なかったことは残念だった。

参拝作法の不慣れや周りの読経のうるささに気持が集中出来なかった。

次回まだ遍路を続けるかどうか、もう少し考えて結論を出したい。


私の四国八十八ヶ所めぐりは動機が不純

2008年03月28日 | 四国遍路
先週からNHKhiで「街道てくてく旅~四国八十八を行く~」が放映されている。

卓球選手である四元奈生美さんが四国八十八ヶ所を歩いて回る番組。

バスや自動車を利用しての遍路ではなく本格的な歩き遍路だ。

毎日2万歩以上を歩く。とてもじゃあないが私は歩けないし歩く気もしない。



この度の番組に触発された訳ではないが、ちょっと行ってみようかと思った。

行ってみようかと思った動機は至って不純なものだ。

最近では色々な旅行会社が四国遍路のバスツアーを企画している。

その中でも特に読売旅行の企画が私の目に止まった。

第1回目は日帰りで1番札所(霊山寺)から6番札所(安楽寺)を巡拝する。

その第1回目は、なんと!お試し価格2,980円(お弁当付)。



こんな安いバスツアーを見逃す手はないだろう、と早速申し込んだ。

広島から徳島までの往復のバス代にもならない金額で、しかも弁当付き。

私の行ってみようとする動機はそんな不純なところにあるのだ。

しかも巡拝をするというよりも物見遊山的な気持が強く、

一度行ってみて気が向かなければ2回目以降行かないという節操のなさ。



そんな不純な動機で明日(29日)徳島へ向かう。

ちなみにこの企画は16回目(1番札所霊山寺、高野山)まであるが、

1回から16回まですべて参加すれば176,560円かかる。