信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

コルチカムの季節

2012年10月16日 22時01分57秒 | Weblog
信州で暮らし、季節ごとに咲く豊富な花に驚かされます。
中でも、秋になると葉っぱがないのに花がびっしりと咲く、ゴージャスな姿。
それもどの家の庭でも畑でも、田んぼのあぜ道でもみられるのです。
一体これは名前はなんだろう?

調べてみると…


ヨーロッパ、北アフリカなどに約60種が分布する球根植物です。
花の咲く時期で春咲き・秋咲き・冬咲きの3タイプに分けられますが、日本で広く親しまれているのは主に秋咲き系です。

コルチカムの名前はコーカサス地方にかつてあった古代国家コルキスに由来します。
オータムリリー、イヌサフランなどの別名もあります。
また、属名’Colchicum’の読み方違いで、コルキクムとも言います。

秋になると根も葉っぱもない状態の球根からにょっきりとつぼみを出して花を咲かせます。
球根は土に植えずにころがしておくだけでも時期がくると花を咲かせます
(※翌年も咲かせるためには土に植えてしっかりと水を与え、お日様にあてて育てなければいけません)。
お店では陳列された状態で花が咲いてしまった球根を見ることもあります。

主は生長期冬から春で、開花後に根や葉を広げて球根に養分を蓄え、春に葉が枯れて休眠します。
秋に休眠から覚めると花を咲かせて…の繰り返しです。

花は一重で色は藤色がかったピンク色、花姿は和名や英名の通りサフランやクロッカスに似ています。
園芸品種には八重咲きや白花種も知られています。サフランとクロッカスはアヤメ科、コルチカムはユリ科(イヌサフラン科)なので見た目とは違い植物としては縁遠いです。
球根やタネに含まれるコルヒチンは痛風の治療薬として用いられてきました。
細胞分裂を抑えて染色体を倍加させる効果もあり、植物の品種改良にも利用されます。


今朝も犬の散歩道で近所の道端で咲いているのを見ました。

   

   

   

   

   


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