信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

幻ではなかったマッターホルン

2012年06月17日 22時44分41秒 | Weblog
5月31日

昨日は素晴らしいお天気に恵まれたユングフラウヨッホだったが、翌日は曇りとなり山は天気が変わりやすい。
今回のスイスはユングフラウも見たいが出来たらマッターホルンまで
足を伸ばしたいという計画でレンタカーを借りたのである。

スイス地方は曇りで頂上は見えないかもしれないが、行くだけ行ってみようと意見が一致し、サンドイッチをしっかりつくり
車に乗り込んだ。

途中で山が深く、トンネルの中をくりぬいた線路を車ごと列車で運んでくれるスイス人の驚くべき才能をまた見せられた。
30分ほど車がつながる列車に乗りいよいよ深い山々に迫っていく。

  

グリンデルワルドから3時間近くかかるもうイタリア国境近くの山で世界でも有数の山岳リゾート地ツエルマットに着く。
ツエルマットは谷が深すぎて周囲の山が何も見えない。登山鉄道でしばらく登ると
乗客がおおーっと叫び目の前にマッターホルンの山がいきなり迫ってくる。

   
   

   


周囲は4,000m級の山々が29も連なるというが谷が深すぎて登山電車がゆっくり登っていくが真っ白い氷河が次々に続く。
幸運としか言えないがツエルマットでは青空が見えた。
ゴルナーグラード鉄道に乗りスイス一の展望台と言われるゴルナーグラード展望台までトンネルを出入りしながら、見えてくる景色に言葉が出ない。

 


山頂では眼下に氷河が幾つもせめぎあい、360度の大パノラマで雪山が眩しい。
マッターホルンは頂上はガスがかかり始めたが、周囲の山々ではヨーロッパで第二の高峰モンテローザが見えてきた。
モンテローザ4634m、マッターホルン4478m、それぞれの峰からは氷河が押し出され目がくらむような景色を作っている。
昨日のユングフラウも高かったが今日のゴルナーグラードからの展望は世界中からの登山客や観光客が憧れてくる
聖地と言われるが生きていて良かった…。

下を見れば足がすくむほど氷河がはるか彼方に見え、見上げればその先は4000mの山々が繋がり、その山の名前が覚えきれない。



モンテローザ4634m

   

 

いやー世界は広い。ヨーロッパの山は驚きの時間が続くばかりだった。
カレンダーで見る景色が現実になった。
余りの迫力続きの景色にすっかり食欲もなくなり、夕方になりやっと昼食を胃に入れた。