嘘の種類としては、嘘、大噓、そして統計と言われているようだが、人が嘘をつく理由としては、
・気遣い:相手の気持ちを考えて嘘をつく。例えば、相手の容姿や服装に対して褒めるなど。
・自己保身:罰や責任を逃れるために嘘をつく。例えば、遅刻や失敗の理由をごまかすなど。
・自己拡大:自分をよく見せるために嘘をつく。例えば、経歴や能力を詐称するなど。
・誰かを守るため:自分以外の人の利益や安全を守るために嘘をつく。例えば、友人の秘密を守るなど。
・自分が何かを得るために相手を騙す:利益や欲望を満たすために嘘をつく。例えば、結婚詐欺や詐欺師など。
ちなみに統計上の嘘とは、故意に操作することで受ける印象を大きく変えることができ、さらに、統計手法が高度になればなるほど気づかれないようにバイアスを仕込んだり、表現を工夫して印象操作を行うことが容易になるとのこと。
ネット上での嘘の見抜き方とは、
・検索結果上位を安易に信用しない。
・発信者が誰なのか、情報源を確認する。
・複数の情報源を当ってみる。
兵庫県知事選挙や斎藤知事に関する様々な情報についても、メディアやSNSを通じて様々な情報が流れており、何が本当なのかわからない状態にあり、ともすれば、故意による嘘情報や誇張された情報、肝心な事が隠された情報などを誤って信じてしまいがちになっている。
私の個人的な印象では、斎藤氏の前に井戸氏が知事であった20年間が象徴するように、一人の知事による長期にわたる県政では、おそらく、議会議員や県職員の間に、綱紀の緩みや、県民の為の県政という目的意識の薄れというようなものがあったかもしれない。そこに、維新の会や自民党の一部が支援して、総務省からの出向で、隣県である大阪府の財政課長を務めていた斎藤氏が40代の若さで知事となったことから、斎藤氏自身にもトップとしての経験不足や奢りというものもあったかもしれないし、斎藤氏が、地元出身とはいえ、公約で県政改革を掲げた知事が、県職員の天下り規制や県庁舎の再整備問題にメスを入れたことが県議会議員や県職員からの反発を呼んだことが想像される。そこに幹部の一人によって知事の行為を告発するような文書がマスコミ等に撒かれた訳で、それが、公益通報に該当するのか、それとも、当初の元県民局長の行為が公益通報に該当しないものかの点が争いになり、百条委員会の設置、知事への不信任決議、そして失職した知事の再選、選挙期間中やその後におけるN国党の立花氏のSNSでの発信や振る舞い、PR会社社長によるSNSの記事問題と、マスメディアやSNS上で毎日のように取り上げられて、その間、誹謗中傷も凄まじいものになっている。
何が真実か分からなくなっているが、テレビなどについては、視聴率稼ぎなどの意図で一方に偏って報道するのではなく、証拠がある事実なのか、それとも、噂によるものなのかを区別して取り上げて欲しい。今のところは、知事にも問題があったかもしれないし、マスメディアも偏った報道をしていたような気配を感じるし、立花氏についても当選する意図を持たず立候補したり、その後もSNSなどで発信し続けている意図に疑問がある。