
最終章って私の社交ダンスはまだ始まったばかりですが、
今回親友のAちゃんを驚かせるために計画したサプライズデーがやってきたわけです。
4月12日(土)本番当日、Aちゃんは予定通り4時過ぎに店に来た。
私は蜂蜜のビン詰め作業があったため、作業服。

「アンタその格好で行くんか

」

「アカンか?」

「アカンやろ?」

「せやな

」
ギリギリまで仕事をして、腹ごしらえにたこ焼きを買いに行く。
Aちゃんが買ってきてあげる

って言ったけど、たこ焼き屋でいつも
踊ってたからバラされそうで必死になって行きました。
Aちゃんはちゃ~んと靴も持って来てました
ダンスのDVDを持ってきてくれて、二人仲良く見てました。
ステップの練習しよう

って言われたので素直に教えてもらうフリ

そうしてる間にTちゃんが店を終え高速に乗ったと言う連絡が入り、
私は用意してきたヨソイキの服に着替え出すと・・・

「アンタその服ど~したん?」

「え?これか?これ去年の展示会で一回着てん・・・」

「アンタ・・・そのズボンど~したん?」

「これも去年のん・・・」
それは全くウソで、先週イトーヨーカドーで2時間かけて買った服・・・
足が長いので?パンツは裾出し(2cm)に出してた。
Tちゃん登場!3人で仲良く電車に乗る。私にすれば通い慣れた道。
でもAちゃんは車しか移動手段を持たない私を見て

「何かうれし~な~3人で電車に乗るなんて」
とすでにテンションた・か!


お店に到着・・・

予定通りみんなサクラで来てくれてる・・・。
でも目合わしてくれへん・・・笑いをこらえてるのがよくわかる・・・。
先生はテーブルに来て、

「お飲み物は何にされますか?」

「何があるんですか?」
-----こん時先生は「何ゆ~てんねん!いつもビールやろ!」と思ってたらしい-----

「みなさんダンスはされるんですか?」(ん!台本通り)すかさずAちゃんが、

「私が少しやってます・・・彼女達は今日はお付き合いできてくれてるので・・・」
(これも予定通り)
乾杯して「お誕生日おめでとう!」
少ししたら先生がAちゃんを誘って踊り出した。

Aちゃんはとっても楽しそう

やっぱ、上手い
ギャラリーのお客さんに

「こら!はよ靴履き替えに行かんかい

」

「はい・・・」と小声で返事。
靴は私の分とTちゃんの分を前日に預けてありました。
トイレにいくフリして交代で履き替えに行く・・・。準備

先生や他の男の人と楽しく踊るAちゃん。
どのタイミングで行くか?かドキドキしてきて
ビールばっかり飲む私・・・。サクラのお姉さん達が、

「あんな飲んでたら本番踊られへんで・・・」って言うのが聞こえた。
私の緊張がMAXに達してきて落ち着かない様子を見てTちゃんが、

「じっとしとき~~~落ち着きないで?さっきから・・・!何ソワソワしてんの

」

「・・・・・・・・・・。」
ひと通り踊って席に戻ってきたAちゃん。先生が来て、

「他の方は何かやってみたいダンスありますか?」(よしよし、予定通り)
すかさずAちゃんが

「この人にルンバを・・・」(予定通り)

「えwwwwwww無理・・・」(予定通り)

「じゃ、次ルンバかかったらやってみましょうね?」(予定通り)

「はい・・・」 Aちゃん大はしゃぎ
店内の音楽は順番にブルース・タンゴ・チャチャ・ルンバ・ジルバ・ワルツなどが流れてる。
先生に「次のルンバで行きます

」と合図。

の合図。
サクラの人達も小声で

「次行く見たいやで!・・・」私には聞こえる。
私はもう、挙動不審な動き・・・。
タンゴが流れる・・・次や・・・次ルンバや・・・ど~しよ~・・・。
口から心臓が出そうな感じ・・・。

ルンバ鳴った・・・。
先生が台本通りに

「ルンバですね~やってみましょうか?」と手を差し伸べて来た。

「はい・・・・・」
Aちゃんは大喜びしてカメラ構えて「イエーイ

」と私がフロア中央へ行くように送り出してくれる。
本番スタート!
音楽に合わせて踊り出す私・・・喜んで見てるAちゃん。(踊れるはずがないと思ってる)
でも、ちょっとでも踊ろうとしている事に喜んでくれる。
どんどん踊る私・・・先生に何度も「しっかり顔上げて・・・」と小声で言われる。
Aちゃんの表情がどんどん変わっていく・・・N君がしっかりAちゃんの表情をビデオに撮る。

「何なん?え?どーゆーこと?え?」わけがわかってない。
そこでTちゃんが・・・「実はな・・・Aちゃんを驚かすために、ず~とここに通って
練習しててんで・・・」と話し出す。
「ウソや!・・・」 Aちゃんの目から涙がボロボロ流れる・・・・・。(私は必死)

「信じられへん・・・」 もうAちゃんは私のダンスを見ることが出来ない。
何度も何度も失敗して出来なかったスパイラルターンもなぜか決まった

すべてのステップが完璧に決まった
どや?
私は先生、お店の人みんなにハイタッチ

Aちゃん呆然でこの店にいる人すべてが仕掛け人と言う事が把握できずに放心状態。

ジルバがかかった

先生はTちゃんの手を持ってフロア中央へ。(予定通り)
Tちゃんまでもが・・・

お・ど・って・る・・・

Aちゃんの頭は混乱状態・・・。言葉にならず・・・涙・・・。
お店全体が
大成功!で盛り上がりました。
周りを見渡すと・・・先生も、仕掛け人のおばさん達もみ~んな泣いてた
Aちゃんが泣くか?どうかで賭けたTちゃんも泣いてるし・・・。勝負は私の勝ち

改めて乾杯~
終わった・・・。 この2分のために必死で努力した。
仕事を終わらせ、いつもなら飲みに行くかパチンコに行くのに、
一旦家に帰り着替えて化粧をし、電車に乗り週に2回がんばった。
お店が定休日の月曜は真面目に個人レッスンに通った・・・。
出来るはずがないのに、出来ないことが悔しくて何度も何度も繰り返し踊った。
時間があれば店の奥で復習した。駅のホームでも練習した。
上手い人のビデオを何回も見た。足が上手く覚えれず、夜中に寝れず起き上がって踊った。
「人に聞く」事が嫌いな私が初対面の人にも必死で教えて下さいって頼んだ。
そんな事が走馬灯のように頭を巡りながらこの2分のためにこんなにがんばれた。

まだ~だまだまだやれる~よ~

kiroro「best friend」
久しぶりの達成感・・・こんな感動しばらくなかった・・・。
昔は一杯あったのに・・・。 やろ!何でも。がんばろう!楽しもう!
人生やっと折り返し地点

そっからはいつものお店に変身してみんなで踊りまくり
前日必死で練習したブルースの男足・・・。ブルースが流れたらおばさん達が

「ほらほらブルースやで

」って。

Aちゃんとブルースを踊らせる。
なかなか男足ができなくて、みんなに協力してもらった。
男の人まで女役してくれたり、前日は遅くまでみんな教えてくれた。
フロア1週踊れた。踊りながらAちゃんは
「男足練習したん・・・?」とボソッと聞く。
「うん・・・昨日・・・」恥ずかしながら答える・・・。 ほんだら又泣いてもた

Tちゃんともブルースを踊った。
二人とも女足しか出来ずにぶつかりあって、
抱き合って進まなかったのが遠い昔のように思い出される。
こうしてAちゃんの誕生日プレゼントとして
絶対に社交ダンスなんてするはずのない私が1ヶ月半かけて
不格好でも何とかルンバを踊れるようになったわけです。(本人は格好いいと思ってます)
がんばれば何とかなります。でも私のダンス姿は見た人なら納得するけど、
見てない人は100%キモイ・・・と言います
サプライズ好きでお祭り好き。こんな私の42歳の楽しい一日を作り出すために
よくがんばりました。(自分が一番楽しんでました!)
子供のお遊戯会ようなサプライズ企画に協力して下さった先生・生徒の皆さん
ダンスホールの方々、本当にありがとうございます

皆さんの暖かいご協力のお陰で、私達に新しい思い出が出来ました。
この素晴らしい仲間=best friendが永遠でありますように・・・。

これから3人で社交ダンスを極めて行く予定です。乞うご期待
私と社交ダンス お・わ・り
せっかくの思い出を動画にまとめてみました。
顔は極力ボカしましたが、バレバレです・・・あしからず。