まつもと演劇祭を今更ながら振り返る!

今更ですが、ようやく折り返して来ました。いやーここからですねー。
「まつもと演劇祭を振り返る!4LDK『シックスストーリーズ×2~ルームメイト募集中~』」に続いて登場するのは、Godsound+Studioend『トコトコトコロニカス~日本近代戯曲の旅~』
Godsound+Studioend、通称ゴッサン。
エグいアングラなんだかポップなんだかギャグなんだか分からない、他の追随を許さない独自の世界で突っ走るカッコよすぎる劇団です。
人形と人間が融合したようなお芝居とか、謎のセットとか、突然歌いだしたりとか、もう全く予想が出来ない劇団です。
で、今回の作品は『トコトコトコロニカス~日本近代戯曲の旅~』は、三島由紀夫の「サド侯爵夫人」という戯曲が元になってるそうです。
サド侯爵夫人と、二人の友人が、サド侯爵について語る会話劇なんですが、(登場人物はすべて人形、役者が人間を持って動かしながら声を出す)、会話の内容が非常にエグい。
サド侯爵っていうのは、サディズムの語源にもなった人物ですよね。
という訳で、サド侯爵が、快楽のために何人もの男女に薬物等を用いて眠らせ暴力的行為を働いたという、そしてその罪をもみ消そうとするという、人間のエグさが全開の作品です。
そして徐々にサド侯爵夫人の心の黒い部分、歪んだ愛情が露呈していく様は、役者さんの人間離れした(?)演技に心を奪われました。
それでも、作品の中には「えっ、ここで?」というシーンで笑いがあったり、普通に考えたらただの会話だけのシーンであり得ない動きをしたりと…
なんかもう、ゴッサンワールド、萩原興洋さん(脚本・演出)ワールドが全開でした。
正直、他の作品に比べて暗め、笑い少なめ、難解な作品だったと思います。
好き嫌いが分かれる作品のようにも思えます。
が、そういうこちらの予想の一歩先を行くような、表現を見せられると、どうしても目が離せなくなってしまいます。
そこには、既存の物語の持つ可能性、そして演劇が可能な表現の限界に挑戦するような、興洋さんの芸術家としてのストイックな(けど遊び心にあふれた)姿勢が見えます。
あまりに衝撃的というか、どうしたらこの域まで達することが出来るのか…
僕なんかが言うのもアレですが、とんでもない才能ですよね。もっと大勢の人に是非とも見てほしい。得意演劇とかやってる人には。
そんなゴッサンに敬意を表して一言。
あんたの頭の中ワケわかんねーよ!!
という訳で、ゴッサンに敬意を表しつつ、僕は劇団@nDANTE「お勝手の姫」に出演します。
本番まで、あと18日!(2月26日の時点で)
ゴッサンは山梨から長野に来て演劇をしてますが、@nDANEには山形から新潟に来て演劇をしてる役者がいますよ!
りゅーとぴあで待ってます!

今更ですが、ようやく折り返して来ました。いやーここからですねー。
「まつもと演劇祭を振り返る!4LDK『シックスストーリーズ×2~ルームメイト募集中~』」に続いて登場するのは、Godsound+Studioend『トコトコトコロニカス~日本近代戯曲の旅~』
Godsound+Studioend、通称ゴッサン。
エグいアングラなんだかポップなんだかギャグなんだか分からない、他の追随を許さない独自の世界で突っ走るカッコよすぎる劇団です。
人形と人間が融合したようなお芝居とか、謎のセットとか、突然歌いだしたりとか、もう全く予想が出来ない劇団です。
で、今回の作品は『トコトコトコロニカス~日本近代戯曲の旅~』は、三島由紀夫の「サド侯爵夫人」という戯曲が元になってるそうです。
サド侯爵夫人と、二人の友人が、サド侯爵について語る会話劇なんですが、(登場人物はすべて人形、役者が人間を持って動かしながら声を出す)、会話の内容が非常にエグい。
サド侯爵っていうのは、サディズムの語源にもなった人物ですよね。
という訳で、サド侯爵が、快楽のために何人もの男女に薬物等を用いて眠らせ暴力的行為を働いたという、そしてその罪をもみ消そうとするという、人間のエグさが全開の作品です。
そして徐々にサド侯爵夫人の心の黒い部分、歪んだ愛情が露呈していく様は、役者さんの人間離れした(?)演技に心を奪われました。
それでも、作品の中には「えっ、ここで?」というシーンで笑いがあったり、普通に考えたらただの会話だけのシーンであり得ない動きをしたりと…
なんかもう、ゴッサンワールド、萩原興洋さん(脚本・演出)ワールドが全開でした。
正直、他の作品に比べて暗め、笑い少なめ、難解な作品だったと思います。
好き嫌いが分かれる作品のようにも思えます。
が、そういうこちらの予想の一歩先を行くような、表現を見せられると、どうしても目が離せなくなってしまいます。
そこには、既存の物語の持つ可能性、そして演劇が可能な表現の限界に挑戦するような、興洋さんの芸術家としてのストイックな(けど遊び心にあふれた)姿勢が見えます。
あまりに衝撃的というか、どうしたらこの域まで達することが出来るのか…
僕なんかが言うのもアレですが、とんでもない才能ですよね。もっと大勢の人に是非とも見てほしい。得意演劇とかやってる人には。
そんなゴッサンに敬意を表して一言。
あんたの頭の中ワケわかんねーよ!!
という訳で、ゴッサンに敬意を表しつつ、僕は劇団@nDANTE「お勝手の姫」に出演します。
本番まで、あと18日!(2月26日の時点で)
ゴッサンは山梨から長野に来て演劇をしてますが、@nDANEには山形から新潟に来て演劇をしてる役者がいますよ!
りゅーとぴあで待ってます!
