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舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

BLUESの伝説のコント「ロミオとジュリエット」、その知られざる裏話とは!?

2017-06-02 23:02:01 | Weblog
5/27(土)、28(日)に松本市、信濃ギャラリーで行われたBLUESコントライブベスト「わからないけど いっぱい食べる」、全4公演と、その後のバラシも打ち上げも、すべて無事に終了しました!
その様子は、ブログにずっと書いてきたので、気になる人は振り返って読んでみてください。

ところで、今回の「わからないけど いっぱい食べる」は、過去3回行われた「100」「ゆっくり かえらねば」「グレートマシーン」の中から選りすぐりのコントに新作コント3本を加えたコントライブでした。
そんなコントライブベスト「わからないけど いっぱい食べる」の中で、僕が書いたコントが一本だけあって、それは「ロミオとジュリエット」でした。

と言う訳でここからコント「ロミオとジュリエット」の裏話を話していくに当たってネタバレをガンガンしていきますが、このコントをもう一度やる予定も今のところ特にありませんので、気にせずガンガン書いていきます。
あと、ついでにシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のネタバレもしていきますが、あまりに有名すぎる作品だから問題ないと思うので、こっちに関してもも気にせずガンガン書いていきますね。

さて、「ロミオとジュリエット」、ご覧になった方ならら分かると思いますが、ロミオとジュリエットを演じる二人の役者が、250mlのコーラを3本も一気飲みするという最も肉体的負担の大きいコントです。
僕がこのコントを書いたのは、2014年12月に行われた「ゆっくり かえらねば」の時です。

当時、おもケンから「ちひろさんも何かコント書いて」って言われた時に、詳しいことは忘れたのですが、たまたま何かでロミオとジュリエットを見て、そのラストシーンで、ジュリエットが薬で仮死状態になる→それを見て死んでいると勘違いしたロミオが刀で自殺する→薬から目覚めたジュリエットが死んだロミオを見て刀で自殺してしまうという一連の流れに、なんという勘違い&すれ違いだ!と衝撃を受けたことがきっかけで、このコントが生まれました。
で、その時に、もしロミオとジュリエットが刀で自殺せずに、仮死状態になる薬を飲み続けていたら、二人とも死なずに済むから、無限ループになるじゃないか…というアイディアが生まれ、このコントの流れが生まれました。(何で同じ薬を飲み続けてしまうのかという件に関しては、コントだから二人ともバカだってことでいいじゃないかってことで解決しました。)

それで、どうせなら薬じゃなくてコーラを一気飲みするっていう体当たり芸人みたいなネタの方が絶対笑えるぞ!ということを思い付いた時に、このコントが生まれました。
ちなみに、こんなバカ丸出しのコントにもかかわらず、書いている時はネットで見つけた学生演劇向けの簡単なロミオとジュリエットのフリー台本みたいなものをわざわざ検索して、その台詞を参考にしました。

とは言え、このコントを書いたはいいものの、果たして人間がコントの中で250miのコーラを3本も飲むことが出来るのだろうか…ということは、無責任なことに作者なのによく分かっていなかったのです。
しかし、2014年12月の「ゆっくり かえらねば」のゲネを実際に見た時に、コーラを3本一気飲みするBLUESを見て、すげえ!人間やればできるんだ!と感動しました。

ただ、かなりしんどそうだったので、「ここまで無茶させておいて本番で滑ったらどうしよう…」という不安もあったのですが、本番では大爆笑が発生し、作者としてとても安心しました。
同時にみんな本当に体力の限界に挑んでいるので、「みんな俺のせいであんな無理をさせられて…ゴメンな…俺、書くだけ書いて出ないのに…」と申し訳ない気持ちにもなったりもしましたが、それでも笑ってもらえたのは嬉しかったです。

それから2年半経った今年に、再びこうして「ロミオとジュリエット」のコントをBLUESがやることになった時は、正直、「よくアレをもう一度やる気になったな!」って思いましたが、こうして自分が書いたコントをまたこうして上演してもらえるのは本当に嬉しかったです。
そして今回も、「ロミオとジュリエット」は大爆笑で嬉しかったですし、中には前回を観ていて覚えてくれていたお客さんからタイトルが出ただけで笑っていただけたりして、本当に嬉しかったです。

そして、こんな無茶ぶりにもほどがあるコントにまたこうして挑んでくれたBLUESのみんなにも本当に感謝です。
このコントに関して、あのコーラは本当に飲んでるの?ってたまに聞かれるのではっきり言っておきますけど、本当に飲んでます!

ちなみにあのコント、出演者への肉体的負担があまりに大きいので、毎回出演者をローテーションしています。
また、冷たいコーラを一気飲みするのはあまりにしんどいので、開演前にコーラを日光で暖めているという隠れた努力も行っています。



こうして、今回の「わからないけど いっぱい食べる」において、4回行った「ロミオとジュリエット」全て大爆笑のうちに無事に終了しました。
すると、千秋楽が終了して、これからバラシというタイミングで、アベヨネがこんなことを言い出したではないか…



アベヨネ「俺もロミオとジュリエットやりたい!ちひろさんも一緒にやりや!」



なんと、アベヨネ自らあんな苦行みたいなコントをやりたいと言い出した!どんだけ体を張りたいんだ!
しかも俺を巻き込もうとしているではないか!

そこで僕は思いました…自分はあのコントの作者にもかかわらず、今までBLUESのみんなに無茶ぶりするばかりで今まで一度もやらなかった…せめてここで1回くらい自分も体験する必要があるのではないか…
と言うわけで、もうお客さんは一人もいないと言うのに、BLUESのみんなに見せるだけの完全内輪の悪ふざけとして、急遽アベヨネとちひろによる「ロミオとジュリエット」を行うことに…!

アベヨネがロミオ、僕がジュリエットを行ったのですが、開始早々、アベヨネが悪ふざけとは思えないほどの迫真の演技で「ジュリエットーーーー!!!!」と叫びながら登場したではないか!
こんなことされたら死んでるはずのジュリエットでも笑いが堪えられないぜ!





もちろん、コーラをちゃんと一気飲みするアベヨネ。
ちなみにこの悪ふざけの様子は、本番同様にしっかり撮影していたので、打ち上げでみんなで鑑賞会をしました。

この写真はその時にパソコンの画面を撮ったものです。
いやーそれにしても、映像にもしっかり記録されていたのですが、僕らがコーラを一気飲みしようとするとBLUESのみんなが笑わせてくるではないか!




そして今回は満を持して僕のターン!
実際にやってみたらコーラの一気飲みは予想以上にしんどくて、よくBLUESのみんなはこんなことを稽古でも本番でもやれたよなあって思いました。

もちろん、僕がコーラを飲もうとする時も笑わせてくるBLUES!
こんな無茶ぶりコントを書いておきながら今まで一度もやらなかった僕に対するBLUESのみんなの仕返しを感じました。

「すごーい!」「本当に飲んでるー!」「ペプシー?」「コカだよー!」とか色々あった中で、一番笑ったのは、トモくんの「美味いかあ?」で、これを聞いた時は思わず二つの意味で吹き出しそうになってしまいました。
よく考えたらただでさえこうしてコーラを3本も一気飲みするだけでもしんどいのに、BLUESのみんなはよく本番でお客さんの反応の前でこんな苦行に耐えたよなあと、あらためてBLUESのみんなの芸人魂に感動しました。

そんなこんなあって終了した、アベヨネとちひろによる「ロミオとジュリエット」完全悪ふざけコント、実際にやってみたら想像以上に地獄でした!
でも、自分で書いたコントをこうして自らの身を以て実践するという体験が出来たし、BLUESのみんなの気持ちも知ることが出来たし、何より楽しかったので、花丸!!

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