彼の部屋のドアを開けた瞬間、人間の体臭と有機物の腐敗臭が交じり合ったような異臭が、私の嗅覚を刺激した。
恐らく何日間も外気との交流を断たれていたのであろう。
淀んで湿気を帯びた空気が、外界と遮断された空間に蓄積している。
今年の記録的な猛暑の中、この部屋の住人は何日間も換気すらしていないのだろうか。
玄関も台所の床も、脱ぎ捨てた靴、ゴミ袋、腐敗した食材、脱ぎ散らかした衣服、放置された牛乳パック、ペットボトル、そしておびただしい数のゴミが散乱し、足の踏み場も無いほどである。
その光景は、この居住空間の管理を放棄した彼の怠惰を物語っていた。
流しの生ゴミから湧いた小バエが飛びかう中、皮膚にまとわりつくような空気に耐えながら、一歩一歩、奥へと進んでいく。
中途半端に開いた襖の向こうの六畳間。
真夏だと言うのに締め切られたカーテンを透かして入ってくる日光が、部屋全体を不健康な色に染めている。
そのカーテンの手前、本や衣服、段ボール、その他諸々の雑多なモノたちに埋まるように、布団が敷かれている。
その、所々皮脂で黒ずんだシーツの上に、彼はいた。
まるで彼はたった今布団から起き上がって、布団のすぐ横に置かれた卓袱台にもたれかかったばかりのようなしまった姿勢のまま、硬直していた。
彼の視線の先、卓袱台の上には、洗われていない食器や、筆記用具、コンビニの弁当のゴミ、コーラのペットボトル、発泡酒の缶、歯ブラシなどに囲まれるように、一台のノートパソコンが置かれていた。
電源は入ったままである。
いつから入ったままなのであろうか。
ファンの低い回転音が、自分の限界を訴えているかのように洩れる。
長時間労働によってPCから発した熱が、周囲の気温をより一層高めているかのようだ。
画面に映し出された文字を読む。
「舞い上がる。」
彼……ローメンことチヒロは、恐らくこのブログを更新しようとしたまま、最期を迎えたのであろう。
いつも孤独だったチヒロ。
そのチヒロの唯一の趣味であった、ブログ。
しかし、今、私の目の前にあるのは、そんな彼変わり果てた姿。
私はおもむろにチヒロのノートパソコンのキーボードに指を置き、文章を打ち始めた。
こうして私が、チヒロの死体の横でチヒロのパソコンを使って書いたのが、今、まさにアナタが読んでいるこの文章である。
これからは、チヒロの第一発見者である私が、彼に代わってこのブログを更新しよう。
チヒロが死んでも代わりはいるもの……
と言う訳で、次回からは、
「真・帰ってきた舞い上がる。新劇場版」
をお送りします。
みんな、絶対見てくれよ!
……ってヲーイ!!!!
んな訳ないじゃーん!!!!
全部嘘さー!!
……
えー、本当はここ最近ずっと引きこもっていて、ブログが面倒になってただけです。
今まで放置しててゴメンなさい……
今日から、また下らない事をダラダラ更新して行く次第です。
と言う訳で、次回からは、
引きこもり、チヒロの
「ぼくのなつやすみ」
が始まるよー!!
絶対見てくれよ!!
恐らく何日間も外気との交流を断たれていたのであろう。
淀んで湿気を帯びた空気が、外界と遮断された空間に蓄積している。
今年の記録的な猛暑の中、この部屋の住人は何日間も換気すらしていないのだろうか。
玄関も台所の床も、脱ぎ捨てた靴、ゴミ袋、腐敗した食材、脱ぎ散らかした衣服、放置された牛乳パック、ペットボトル、そしておびただしい数のゴミが散乱し、足の踏み場も無いほどである。
その光景は、この居住空間の管理を放棄した彼の怠惰を物語っていた。
流しの生ゴミから湧いた小バエが飛びかう中、皮膚にまとわりつくような空気に耐えながら、一歩一歩、奥へと進んでいく。
中途半端に開いた襖の向こうの六畳間。
真夏だと言うのに締め切られたカーテンを透かして入ってくる日光が、部屋全体を不健康な色に染めている。
そのカーテンの手前、本や衣服、段ボール、その他諸々の雑多なモノたちに埋まるように、布団が敷かれている。
その、所々皮脂で黒ずんだシーツの上に、彼はいた。
まるで彼はたった今布団から起き上がって、布団のすぐ横に置かれた卓袱台にもたれかかったばかりのようなしまった姿勢のまま、硬直していた。
彼の視線の先、卓袱台の上には、洗われていない食器や、筆記用具、コンビニの弁当のゴミ、コーラのペットボトル、発泡酒の缶、歯ブラシなどに囲まれるように、一台のノートパソコンが置かれていた。
電源は入ったままである。
いつから入ったままなのであろうか。
ファンの低い回転音が、自分の限界を訴えているかのように洩れる。
長時間労働によってPCから発した熱が、周囲の気温をより一層高めているかのようだ。
画面に映し出された文字を読む。
「舞い上がる。」
彼……ローメンことチヒロは、恐らくこのブログを更新しようとしたまま、最期を迎えたのであろう。
いつも孤独だったチヒロ。
そのチヒロの唯一の趣味であった、ブログ。
しかし、今、私の目の前にあるのは、そんな彼変わり果てた姿。
私はおもむろにチヒロのノートパソコンのキーボードに指を置き、文章を打ち始めた。
こうして私が、チヒロの死体の横でチヒロのパソコンを使って書いたのが、今、まさにアナタが読んでいるこの文章である。
これからは、チヒロの第一発見者である私が、彼に代わってこのブログを更新しよう。
チヒロが死んでも代わりはいるもの……
と言う訳で、次回からは、
「真・帰ってきた舞い上がる。新劇場版」
をお送りします。
みんな、絶対見てくれよ!
……ってヲーイ!!!!
んな訳ないじゃーん!!!!
全部嘘さー!!
……
えー、本当はここ最近ずっと引きこもっていて、ブログが面倒になってただけです。
今まで放置しててゴメンなさい……
今日から、また下らない事をダラダラ更新して行く次第です。
と言う訳で、次回からは、
引きこもり、チヒロの
「ぼくのなつやすみ」
が始まるよー!!
絶対見てくれよ!!
どーしたんだろう・・・と心配していましたが
復活されたようで良かったです(^^♪
これからもブログの更新楽しみにしています。
8月が終わらない幻の裏技だね。
しかし、現実では9月になっちまったのさ。
バグるのは俺の頭の中だけなのさ。
〉べっちさん
只今、戻って参りました…現実に。
因みに、俺の引きこもり脱却の陰のおもケンの奮闘は、ブルースのPC版ブログ、「学生演劇BLUESのなげやりな日々」にて読めます。