
8/6(木)、「MOTHER マザー」を終了直前にやっと観ました。
予告編はこんな感じです。
分かりやすく虐待とかじゃないけど、あまりに非常識な母親が無自覚に息子に色々なものを押し付けて、息子も依存してしまうという、観ているだけでつらくなるという完全に社会の闇だけど、絶対現実にいるよな…って感じの親子を描いたドラマ。
こういうリアルな虐待や貧困を描いた映画は最近よく見ると思うのですが、こういう形の暴力的な毒親の描き方って初めて見られたなあと思いました。
彼らに救いの手を差し伸べる人は途中で何度も現れるのに、その度に母親が毎回間違った方に進んでしまうのが見ていてつらくなります。
その結果、最終的に息子が取り返しのつかない悲劇を起こしてしまうという、最初から最後まで一つも救われない話です。
こういう日本のリアルな地獄を描いた映画ってミニシアター系では最近よく観るけど長澤まさみ主演レベルのメジャーな映画でやったのは快挙なのではないかと思います。
いわゆる毒親という母親を、美人な長澤まさみさんが演じるのは不自然かと思いきや、悪い意味でモテて周りの人間関係を狂わせていくという説得力もありました。
そして、その息子は、最初から最後まで一度も笑わないどころか感情を表に出さない姿が不気味でもあり切なくもあり、見ていてつらくなりました。
そんな息子役の奥平大兼さんは初めて見たけど、今作が映画デビューの新人の方ということで、めちゃくちゃすごい新人が現れたなあと思いました。