舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

「バクシーシ山下の社会科見学in新潟9」を観てきました!(ゲスト:ペヤングマキ監督)

2019-05-05 23:57:03 | Weblog


5/5(日)、シネ・ウインドで開催された、「バクシーシ山下の社会科見学in新潟9」に行ってきました。



AV監督のバクシーシ山下監督がゲストを交えて、ドキュメンタリー性の高い激レアAVを上映してしまうこのイベントも、気付けば9回目。
僕はこのイベントが本当に大好きで、第3回以降は毎回欠かさず行っています。

今回はこのイベントが始まって以来、初の女性AV監督であるぺヤングマキ監督がゲストでした。
バクシーシ山下監督の「逆ナンしちゃった!?青木ヶ原樹海編」、ペヤングマキ監督の「上京物語」「裏・人妻ドキュメント2 体を許す妻(オンナ)たちの事情」の3本を上映。



バクシーシ山下監督の「逆ナンしちゃった!?青木ヶ原樹海編」は、精神疾患やリストカット癖があり元M性感風俗嬢であるAV女優が、青木ヶ原樹海で自殺志願者とのセックスを試みようとするという、とんでもない問題作でした。
しかし、当然自殺者なんてそう簡単に発見されるわけもなく、映画はひたすら彼女と過ごす時間に密着したドキュメンタリーの様相を呈していき、そこれは彼女の過食症の日常なども登場します。

しかし、このままではAVにならないと思い、樹海の近くで遊んでいるヤンキーを逆ナンして急遽車の中でセックスを撮影することに。
これで映画は終わるかと思いきや、最後にはまさかの衝撃のクライマックス…なんと、樹海の中で死体が発見されてしまうのです。

どうなるかと思いきや、まさかの死体の前でAV男優とセックスを試みるという、「えっ!?そんなことやっていいの!?」という展開に本当に驚かされました。
2004年のAVらしいですが、今よりもAVがアングラ文化だったり、そもそもアングラ悪趣味文化が今よりも多かった、当時の雰囲気を感じました。



続いて、ぺヤングマキ監督の一本目「上京物語」は、愛知からフィギュアを買うために上京するオタクの中年男性と、北海道のコスプレオタクの風俗嬢を東京で出会わせ、セックスを試みるという変な映画でした。
オタクの男性は、オタク趣味が合う美少女の彼女と出会い、最初はすごく嬉しそうにしているのですが、そこで突然の残酷すぎる展開が…

なんと、女性のタイプであるイケメンAV男優が突然現れ、男性の目の前で彼女とセックスを初めてしまうではないか!
セックスに興奮する彼女を、ただただ見つめるしかできないオタクの男性…ペヤングマキ監督、なんて残酷なことをするんだ!!

しかし、セックスが終わったあと、彼は果たして彼女に気持ちを伝えられるのか…そしてセックスはできるのか…突然の手に汗握る展開に目が離せなくなってしまいました。
そして、これは2005年のAVらしいのですが、当時の自虐的だったり「萌え」という概念がやたらともてはやされていたオタク文化の雰囲気がすごく出ていたと思いました。



最後は、ペヤングマキ監督の「裏・人妻ドキュメント2 体を許す妻(オンナ)たちの事情」、AV撮影に応募してきた東北の人妻のもとに、この「バクシーシ山下の社会科見学」ではお馴染みの人気AV男優の花岡じったさんが会いに行き、セックスを撮影する、というもの。
何が面白いって、登場してきた人妻が、ただでさえ性欲の強い花岡じったさんの物凄くタイプだったらしく、ホテルに行く前に出会った川原でいきなりセックスを始めたことです。いきなり青姦かよ!急展開すぎる!

その後、ホテルに移動してセックスをするんですけど、窓から見えるド田舎の風景とか、人妻の語る生い立ちなどから、田舎に生まれ育って地元で結婚する人妻のリアル、みたいなものが映り込んでいたなあと思いました。
これも2005年のAVらいしのですが、最終的に連絡先を交換した花岡じったさんと人妻がメールでやり取りをするのがガラケーなあたり、すごく時代を感じるなあと思いました。



そんな感じの3本でしたが、いずれのAVも登場人物たちの人生や撮影された時代の空気が浮き彫りになっていて、完全にドキュメンタリーとして楽しんでしまいました。
それにしても個性の強い人物ばかりが登場していましたね…







上映後の、バクシーシ山下監督とペヤングマキ監督のアフタートークでは、そんな彼らの気になる後日談も語っていました。
中でも、ペヤングマキ監督は「上京物語」に登場するオタクの男性と未だに交流があり彼が東京にフィギュアを購入しにくるたびにちょいちょい会っているとか、「裏人妻ドキュメント2」に登場する人妻とAV男優の花岡じったさんも未だに交流があるそうで、色んな人生があるんだなあ…という濃厚な時間を過ごすことができました。





トーク終了後の物販で、お互いのTシャツを交換して楽しむ、バクシーシ山下監督とペヤングマキ監督。
ちなみに、ペヤングマキ監督は「ペヤンヌマキ」名義で演劇もしているらしく、それも気になるなって思いました。





そんなわけで、今回もめちゃくちゃ楽しかったです!(あとで「月刊ウインド」に原稿を書かせていただきます)
なんか凄まじく濃厚な時間を過ごしてしまったので、気持ちを落ち着けるために珍しく一杯だけ飲んで帰りました。
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