舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

諦めるなんて死ぬまでないから。

2024-07-08 21:53:56 | Weblog
7/7(日)、東京都知事選挙。
今まで自分が参加しない選挙には無関心だった自分にとって、こんなに関心を持って注目していた都知事選は初めてでした。

というのも、僕は昨年末からパレスチナのために行動を始めた映画関係者の人達をSNSで見ていて、自分も新潟で行動を始め、それで今では小森はるかさんとシネ・ウインドの前でパレスチナ連帯スタンディングをするようになった人間です。
その中で全国のたくさんの人達を知り、特に東京では大規模なデモがたくさん行われていて、出会ったこともない人達に対して勝手に仲間のような心強さを感じていました。

その人達が、今度は東京都知事選の投票を呼び掛けていて、他人事とは思えず、自分も微力ながら応援していました。
どうして住んだこともない東京のためにとも思いましたが、よく考えたら行ったこともないガザのためにスタンディングをするような人間ですからね。

結果は、小池百合子さんが3回目の当選、石丸伸二さんが2位、蓮舫さんが3位、受け止め方は人それぞれだと思いますが、まあ、結果は結果です。
それぞれの勝因敗因を分析…みたいなことを書きたいわけではありません。

正直、自分も含めて僕の周りでは小池さんに批判的で(税金の使い方、関東大震災の朝鮮人犠牲者に追悼文を送らないなど)、蓮舫さんを支持していた人が多かったので、ショックを受けている人も多かったと思います。
それから、SNSを戦略的に活用して2位になった石丸さんが、パワハラ的、冷笑的な発言も批判されるようになり、支持する若者が多い現状を危惧する気持ちは僕にもあります。

でも、だからといって、僕は「東京は終わった」とか「若者は終わった」とか、絶対に言いたくないんです。
大きすぎる主語で何かを雑に批判すると必ず何かを見誤るし、どの世代にも色々な人がいてそれぞれ考えは違うという現実から目を背けるべきではないです。

それに、大勢の人達が投票を呼び掛けていたことを僕は知っています。
SNSだけではなく街頭に立った人達もいました、しかもみんなそれぞれ生活がある中でです。

東京って素敵な人達がたくさん住んでいるいい町じゃないかと思えました。
まずはそんな人達に、本当にお疲れ様でしたと伝えたいです。

意志を示さず声も上げず「冷静に物事を全部分かってる自分」を演じて周りを見下すような人よりも、絶望の中でも無力でもそれでも前を向いて何かを変えようと行動した人達のことを自分は信じます。
そういう人達がいると知れただけでも、僕はまた前を向けるし、希望を捨てずにいられます。

それに結果はどうあれ、投票率は上がったし、市民が積極的に選挙に関わる運動が起こったのは民主主義として健全なことだと思います。
市民運動に対して、戦略やセンスの問題と批判する意見もありますが、長い目で見たら一番大切なのは日本に民主主義を根付かせる努力だと思うので、意味はあったと思います。

東京終了とか言ってないで、また何度でも民主主義を始めましょう!
これからも一緒に頑張りましょう!と、新潟からエールを送ります。

僕の話をしますが、選挙のせの字も知らないような保育園児くらいの頃から、選挙のたびに両親に投票所に連れて行かれて、投票している間に「そこで待ってなさい」みたいな感じだったんですよ。
今思うと、あの体験があったから選挙に行くのが当たり前のものとして育ったわけで、いい両親だったんだなと思うんですよね。

何が言いたいかというと、この先の選挙を健全なものにしていくこと、ちゃんと自分の頭で判断して投票する有権者を育てて投票率を上げていくのに必要なのって、やっぱり教育じゃないでしょうか。
なんとなく、今はそういう結論にしておきます。

一回の選挙で世の中ががらっと変わることはないし、社会に民主主義が根付いていくのには時間がかかります。
でも、子供が時間をかけて大人になっていくように、毎日の努力の積み重ねで世の中は変わっていくものだと僕は信じています。

これでも僕、「アート」とかいう、ぱっと見よく分からない、でもじっくり見ているうちに何かを発見したり、なんなら数年度にふと思い出したり、そういう理解されるのに時間のかかるものを作って生きている人間の端くれですからね、いつだって物事を長期戦で考えます。
どんな失敗も遠回りも、絶対に無駄にはならないはずです、社会も人生も。

しかも僕は障害者アーティスト、どう考えてもマイノリティですからね。
時代が変わるのを気長に待ちながら、好きに生きようと思います。

とかそんな前向きなことを言いつつも、7/7(日)は東京都知事選挙の結果にショックを受けすぎて泣きながらカレーを食べていましたけどね!
そのままほとんど何も手に付かないまま無駄に眠れなくなり、翌日7/8(月)は寝坊するという、完全にダメージは食らっていますよ!





仕方なく、すごい勢いで西から東へと流れていく雲を見ながら、ぼんやりと風に吹かれておりました。
まあ、曇りの日にも雨の日にも楽しいことはあるし、この世界はそんなに悪いものじゃないよねっていう、そんな感じでーす!
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