
新潟絵屋で、5/17(金)~30(木)に開催中の、Tangoさんの写真展「4718/R」。
5/19(日)にTangoさんのギャラリートークが開催されていたので、見に行ってきました。
Tangoさんは、僕の知り合いであるカンダアキラさんや成宮アイコさんの昔からの友人ということで、名前は結構昔から知っていたんですよね。
でも、去年ギャンパレのライブ会場で一度ちらっと声をかけられたこと以外、ほとんど話したことがなかったので、どんな方なのか気になっていました。
さて、Tangoさんの写真展は、一つの風景を左側と右側の2枚に分けたような、2枚セットでくっつけると一つの風景になるような、不思議な展示の仕方をしていました。
一枚一枚の写真は、何てことのない街並みや自然などの風景を美しく撮っている感じなんですが、その一つの風景を2枚に分けるような独特の展示方法のせいで、すごく不思議な雰囲気がありました。
Tangoさんがギャラリートークで話していたのですが、この写真展は亡くなった友人のことを想って行ったものであり、撮影した風景はどれも友人と生前よく見た風景だったとのことでした。
それに対し、聞き手だった新潟絵屋の方が、「一枚は自分、もう一枚は友人の視点かも知れませんね」「一枚は過去、もう一枚は現在なのかも知れませんね」と様々な解釈をしていて「なるほど、そういう発想もあるのか!」と思いました。
また、Tangoさんは、亡くなった友人との思い出も語っていたのですが、二人で写真と詩の冊子を作っていた話がすごく興味深かったです。
実際に冊子も持ってきていて、トークのあとに見せてもらえたんですけれど、うまく言えないんですが表現欲求とか初期衝動の塊みたいな冊子になっていて、自分もこういう冊子を作ってみたいなと思ってしまいました。
そして、一緒にこういう作品作りができる友人がいるなんてすごく素敵なことだと思ったし、そう考えると、僕は一度も会ったことのないTangoさんの友人が亡くなったことの切なさが伝わってくるようでした。
実際、Tangoさんは亡くなってしばらく経ってから知ったらしいのですが、そういう気持ちからTangoさんがこの写真展を企画したんだな…と、ただ写真を見るだけでは気付けなかったこの写真展への理解が深まるという、非常に聞き応えのあるトークでした。