昨日の夜は、真梨幸子の小説『殺人鬼フジコの衝動』を読んでいました。
真梨幸子の小説は初読みです。
臭気と狂気に満ちたお話。
じわじわと狂っていって加速がついて暴走する女のお話。
最初は読むのが辛かったです。小説としての仕掛けがあるって分かっていても、えぐるような描写にふらふらしました。
途中から夢中になって、結局一気読みでありました。
物語は、ある人物による殺人鬼フジコの生涯を記した手記という設定になっています。
「誰がフジコの両親と妹を殺したのか?」というミステリの要素あり。
でもその部分よりもフジコが狂っていく描写が圧倒的です。
でもって、ラストでは主人公のフジコや主要登場人物の人物像がぐにゃっと大きく一変してしまいます。
面白かったですよ。
でもエグイ描写が苦手なお方は読むのをおよしになったほうがよいかもしんない。
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