狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『殺人鬼フジコの衝動』/真梨幸子

2012年05月22日 07時19分11秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、真梨幸子の小説『殺人鬼フジコの衝動』を読んでいました。
 真梨幸子の小説は初読みです。



 臭気と狂気に満ちたお話。
 じわじわと狂っていって加速がついて暴走する女のお話。
 最初は読むのが辛かったです。小説としての仕掛けがあるって分かっていても、えぐるような描写にふらふらしました。
 途中から夢中になって、結局一気読みでありました。

 
 物語は、ある人物による殺人鬼フジコの生涯を記した手記という設定になっています。
 「誰がフジコの両親と妹を殺したのか?」というミステリの要素あり。
 でもその部分よりもフジコが狂っていく描写が圧倒的です。

 でもって、ラストでは主人公のフジコや主要登場人物の人物像がぐにゃっと大きく一変してしまいます。

 面白かったですよ。
 でもエグイ描写が苦手なお方は読むのをおよしになったほうがよいかもしんない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薔薇その4。 | トップ | ピンクッションその3。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説・本に関する日記」カテゴリの最新記事