昨日は、岡山シティーミュージアムの4階で開かれている「森陶岳大窯展」を観に行っていました。
陶芸界で話題となった全長85メートル・幅6メートル・高さ3メートルの超大型の穴窯で107日間焚き続けて焼き上げられた作品の中から約50点を選りすぐって展示した作品展です。
一般的によく知られている備前の窯は連房式登窯。
穴窯は連房式登窯が導入される前の16世紀後半以前の形式の窯を現代に甦らせた窯で仕切りがない窯です。
古備前だと穴窯の作品を見ることが出来ますね。現代でも穴窯で作品を作る備前焼の作家さんは数多くいます。
しかし、現代の備前焼の作家さんは小さな窯で(それでも全長10メートルくらいはあります)作品を作っていて、森陶岳先生が今回焼成に使用した全長85メートルの超大窯と同じクラスの窯を使っている備前焼の作家さんはいません。
備前焼の窯焚きは1週間から2週間が一般的ですが、森陶岳先生の超大窯だと窯焚きの期間は107日。
全長85メートルの穴窯で107日間焚き続けるとどんな作品が出来上がるのか? 大いに話題になっていたので楽しみにして観に行ってきました。
胡麻が凄い。
信じられないくらいの大量の薪を使っているので薪が燃えた灰が作品に積もって釉化した胡麻・カセ胡麻・玉垂れが見事です。数種類の色合いの胡麻が重なって掛かっている作品もあります。
そして大甕の中に設置されて蒸し焼きにされて窯変化した作品の色合いは独特で美しいです。
さらに巨大な窯だからごそ焼くことが出来る巨大甕。五石甕は高さが1.45メートルもあり、「こんな大きな甕が焼けるのかあ」と吃驚です。
面白かったですよ。
堪能いたしました。
「森陶岳大窯展」の開催期間は2月24日まで。
会場は、岡山シティミュージアムの4階。
時間は、10時から20時。
観覧料は、1000円(中学生以下は無料)です。
興味がおありのお方はご覧になってみては如何でしょうか?
楽しめると思いますよ。
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