昨日の夜は、米澤穂信の小説『秋期限定栗きんとん事件』の上下巻を読んでいました。
能力的・性格的に周囲と相容れない小鳩君と小佐内さんは円滑な高校生を送る為に周囲から排除されないように目立たず周囲に溶け込もうとする。
二人が目指すのは小市民で普通の高校生。
小市民を目指す二人は普通の高校生らしく振る舞う為にお互いを利用する仲だった。
しかし二人の異質な能力や性格は軋轢を生み出し、二人はペアを解消する。
小鳩君と小山内さんはそれぞれに恋人が出来て普通の高校生っぽく暮らしていたのだが……。
相変わらず小鳩君はちょっとした謎に夢中になって推理を働かせ、小山内さんは何やら暗躍を始めている……。
「小市民」シリーズの第3作目です。
今回のメインの事件である『放火事件』の犯人は容易に予想できます。
主眼は犯人当ての部分ではなく、「誰が何にどのようにどの程度関わっているか?」という全体像と結局どうなるのかという展開。
この部分がスリリングで面白かったです。
相変わらずの小鳩君の活躍。
相変わらずの小山内さんの暗躍。
そして随所にちりばめられた毒。
面白かったです。
続きが楽しみです。
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