狐の日記帳

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『死都日本』/石黒耀

2019年08月10日 15時14分04秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、石黒耀の小説『死都日本』を読み返しておりました。

 九州の霧島火山の地下にある超巨大火山・加久藤火山が最大級の噴火=破局的噴火を起こしたならどうなるのか? というクライシスノベルです。
 また日本という国が超巨大災害によって滅びるかもしれないという時にどのようなことが起きるのか? をシミュレーションした小説とも言えます。


 これほどの大噴火が起こる可能性は短いスパンで考えるともちろん低いです。
 でも過去に同程度の噴火が何度もあったことは確認されているそうなので、長いスパンで考えるといつかはある事なのでしょう。
 しかし、これほどの超巨大災害となると防御は不可能ですね。避難することさえも難しい。ほぼ日本全域が被災地となり人が住めなくなるので逃げ場が無い……。

 でも為政者ならば責任者の地位にある者ならばたとえ数万年に一度の超巨大災害であっても起こってしまったのならば速やかに対策を立てて実行しなければならない。
 でないと日本人の大半が死んでしまう。
 さらに滅亡の淵にある国家を再生する為の術を示し、生き残った人達を奮い立たせる必要がある。
 それをどのように行うのか? というお話です。

 もの凄くスケールの大きなお話。
 スケールが大きすぎて頭がクラクラします。
 傑作でありますよ。




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